就職活動におけるエントリーシートの項目で必ずといって質問される項目に「学生時代に力を入れたことは何ですか?」いわゆる「ガクチカ」があります。「学生時代の取組み・ガクチカ」を記載するときには、どのようなエピソードを記載したら良いのか、苦戦する学生も多くいることでしょう。
今回は、就職活動において、どうしてそもそも「学生時代の取り組み・ガクチカ」が問われるのか?企業としては何を見ているのか?を解説し、効果的に伝わる「学生時代の取り組み」の書き方、について解説します。就職活動の参考にしてください。
採用側は「学生時代の取り組み」をなぜ聞くのか?
なぜ、企業側は「学生時代に取り組んだこと」を質問するのでしょうか?「学生時代の取り組み」を質問することで、企業側は就活生の何を確認しているかを、解説します。どんな「学生時代の取り組み」を記載をしたらいいかを理解してください。
1)志望者のもつ価値観・強みを確認する。
「学生時代の取り組み」をじっくりエントリーシートで質問することで、志望者がどのようなことに興味・関心を持っているのか?どのようなスキル・能力があるのかを確認します。エントリーシートにあげた内容をどのように取り組んだのか?どうして、その取り組みを頑張ったのか?取り組みを通じて、嬉しかったこと、大変だったことなど、いわゆる「ガクチカ」を様々な角度から深掘り質問をしてきます。就活生の細かい、行動特性を見ながら、対人関係能力があるか、リーダーシップがあるかなど、それぞれの能力などを確認しています。
2)入社後の仕事ぶりの予測をしている。
人間は今までの経験や行動を繰り返し行うという特徴があります。エントリーシートで「学生時代に取り組んだことは何か?」の問いのように、今までしてきた経験や行動に関して質問をすることで、応募した志望者を採用した場合、入社後にどのような働き方をしてくれるかをシュミレーションし予測をしています。学生時代の取り組みを細かく聞くことで、例えば、集団のなかで、リーダーシップを発揮する行動を多くしてきたのなら、入社してからもマネージメント能力を発揮してくれそうかな?とか、学生時代に難しい困難な壁にぶつかったことがあっても、最後まで諦めることなくやり通したという経験があるのなら、入社しても最後まで諦めずに業務を執行してくれるだろうという予測をします。就活生の学生時代の体験・行動に着目して、自社が求めている素養があるかを確認しているのです。
エントリーシートで「学生時代の取り組み」はどんな内容のものを記載するのが良いか?おすすめは?
就活生の立場にたって、どのような内容の「学生時代の取り組み」についてまとめたらよいのかを紹介していきましょう。いろいろな学生時代の取り組みの中からどの内容を記載したらいいのか?なかなかこれといった、「学生時代の取り組み」があげられないなぁと悩む就活生も多いかと思います。「学生時代の取り組み」を伝える目的は、その取り組み自体のエピソードのみを説明することではなく、「学生時代の取り組み」を通じて、就活生自身の強みや特徴などを伝えるということにあります。学生時代の取り組みの中で、自分らしさが存分に発揮された出来事を発見して、文章にまとめることがポイントです。
自分らしさが伝わる「学生時代の取り組み」のエピソードの見つけ方
自分の良さや特徴を伝えるための「学生時代の取り組み」について、見つけ方を以下に紹介します。
大学時代を振り返って、達成感・成果を得た経験をチョイス
「学生時代の取り組み」ではぜひ、目標をたててそれを達成した経験をピックアップしてください。自分自身で立てた目標を達成できた体験、成果を得られた経験などを選ぶのがおすすめです。何を達成したかという出来事自体だけではなく、目標を達成するために、自分自信がどんなことに取り組んだかという点を簡潔に端的にまとめましょう。自分で立てた目標を達成できたというその時に生じた、実感がこもったリアルな感情を思い出して、目標達成に向けてのさまざまな工夫や過程をエピソードとしてまとめることを意識しましょう。
1人よりグループでの経験
自分らしさが伝わる「学生時代の取り組み」を選ぶときのポイントとして、独りだけで散り組んだ経験より、集団・グループで協力して取り組んだ出来事を選ぶのがおすすめ。グループや、チームにおいて、自分がどのような役割を果たしたのか、集団・グループにおいて発揮されたスキルや役割などをつたえましょう。入社後も個々人での業務もありますが、グループや、チームで取り組む業務が大半ですし、顧客や取引先など他者との関係をつくりながら業務を進めることも多々あります。「学生時代の取り組み」では、多くの他者との関係のなかでの取り組んだ出来事を取り上げることで、入社後の特性についてアピールすることが可能になります。
自己PRとの関連するエピソードを取り上げる
「学生時代の取り組み」をエントリーシートに記載する内容は、自分の特徴や強みが表現されている体験・経験を意識することがおすすめです。自己P Rで伝える「強み」「特徴」はいかなる場面において発揮されるので「強み」と言えます。「学生時代の取り組み」を記載する上でも、自分の自己PRに繋がるような「強み」やアピールすべきポイントが含まれているないようをピックアップしてください。自己P Rと学生時代の取り組みは項目では別で問われますが、できれば、繋がりを意識し、自己P Rを肉付けできるようなエピソードをまとめましょう。
学業面で学生時代の取り組みを表現するポイント
学業についての取り組みを伝える上でのポイントは、研究内容・学問テーマ、そのものについては端的に、簡潔にわかりやすく表現し、研究や学びを深める上での自分自身の動きにフォーカスすることです。専門的な研究実績や、学んだ知識を実際に入社してからどのように活かすか。その関連性が高ければ高いほど、志望する企業が求める人物像とも合致することになります。
アルバイト・ボランティア活動学生時代の取り組みとして表現するポイント
アルバイトやボランティア活動という就業体験や社会体験も大学時代の取り組みとして、定番ネタと言えるでしょう。「働く」という社会との接点で経験した体験・経験は、入社後における活用にも直結します。具体的なエピソードをわかりやすく表して、そこから得たこと、学んだことにフォーカスして、学生時代の取り組みについてまとめましょう。
趣味や特技を表現する上でのポイント
趣味や特技も学生時代に取り組んだこととして語れる出来事と言えるでしょう。幼い頃から大学生である、今まで長い間、継続している習い事や、特技は、自分の大切にしている価値観や、特徴が表れる経験と言えます。特技・趣味など、好きなことを継続して取り組む、熱意、情熱、こだわりなどを伝えることで、自己PRにも関連する取り組みについてのエピソードをまとめることが可能になります。
自分らしさが伝わる魅力的な「学生時代の取り組み」をエントリーシートに記載して、自分の強み・特徴をPRして志望企業の内定を獲得しよう!
今回の記事では、就職活動の定番の質問である「学生時代に取り組んだことは何ですか?」の内容について紹介しました。自分の魅力・特徴が現れる「取り組み」の発見方法、表現方法、そもそもなぜ、企業は「学生時代の取り組みについてを質問するのかということについて解説しました。「学生時代の取り組み」は決して他人がしていない特別な経験を伝えないといけないわけではありません。語るネタが中々、見つけられないなと悩む就活生も多いことでしょう。
今回の記事で紹介したように、自分の学生時代を細かく振り返り、自分の特徴を把握することで、語るべき「学生時代の取り組み」が発見できます。自分の特徴、自分らしさが現れる経験・体験を洗い出して、自己P Rにつながる「学生時代の取り組み」をぜひ見つけ、志望企業の内定をゲットしてください。