エントリーシートは各企業によって問われる質問が異なりますが、「得意科目」はよく質問される項目といってもよいでしょう。しかし、

「エントリーシートの得意科目はどのように書くべきかわからない」

「得意科目が特にない場合、どうしたらよいのだろうか?」

そんな不安や疑問をお持ちの方々も多いことでしょう。

何をどのように書くべきかわからなくても、空欄は避けるべきなのがエントリーシートであり、しっかりポイントをおさえておく必要があります。

そこで当記事では、エントリーシートの得意科目を上手に書く方法を回答礼付きで解説します。

企業がエントリーシートを通じて得意科目を聞く理由とは

就活生の意欲傾向を確認するため

就活生がどの分野に興味があり、どのように力を注いできたのかを確認するため、企業は得意科目を聞いています。

社会人になっても勉強は必要なため、どの分野に対し、努力を継続することができるかを企業はチェックしています。

適性を知るため

就活生が得意とする学問や興味関心のある分野と、自社の業務に適性があるかを判断します。

優秀な就活生であったとしても、自社の業務に合わないことがわかっていながら入社してしまうと、入社後ミスマッチを引き起こしてしまいます。

そのような事態を避けるためにも、企業は事前に得意科目を把握しておきたいのです。

エントリーシートに得意科目を書く際の4つのポイント

どのように仕事に活かせるのかをアピールする

前述の通り、企業は単純にその就活生の得意科目を知りたいわけではなく、意欲傾向や適性を確認するために得意科目を聞いています。

つまり、入社後、どんな分野でがんばってくれそうかを確認しています。

そのため、例えば単に「国語」と答えるのではなく、「読書を通じて様々な人の考え方や、論理的な思考について学んできました。入社後、そのような知識や考え方を社内外の人々とのコミュニケーションに活かしたいと考えています」など、仕事に活かせることをアピールしましょう。

なぜ、その科目が得意になったかを書く

ただ「〇〇が得意です」と書くより、その科目が得意になったきっかけや、なぜ得意といえるのかといったことを書いた方が説得力が増します。

さらに、理由や背景を述べることでその就活生の人間性や、学生時代の学業への取り組み方もわかるため、「〇〇が得意です」とだけ答えるよりも、人となりで判断してもらえるチャンスも生まれます。

わかりやすく説明する

専門用語が多く、その得意科目の概要を中心とした説明だけに終わると、採用担当者にはわかりづらく理解できないものになってしまいます。

理解しづらい書き方であれば、なんのアピールにもつながらないため、選考突破のチャンスも失ってしまうことになります。

得意科目は専門用語や概要説明などは避け、前述のように理由や背景をしっかり伝えるようにしましょう。

PREP法でまとめる

PREP法とは

P…Point(結論)

R…Reason(理由、きっかけ)

E…Example(事例、エピソード)

P…Point(結論(+仕事への活かし方))

の頭文字を取ったもので、論理的でわかりやすい文章作成方法の一つです。

結論から書く

先に理由やきっかけなどから書いてしまうと、結論までがダラダラと長くなり読みづらくなってしまいます。

まず、「得意科目は〇〇です」と結論から書きましょう。

得意になった理由やきっかけを書く

結論である「得意科目は〇〇です」とだけ書いても、自分の魅力や特徴を採用担当者に伝えることはできません。

得意になった理由やきっかけを書くことで、自分の人となりや考え方も伝えましょう。

ただし、理由やきっかけをあれもこれもと書いてしまうと、長文でくどくなってしまうため、できるだけ一文で簡潔にまとめましょう。

具体的な事例やエピソードを書く

理由やきっかけの裏付けとなる事例やエピソードを具体的に書くと、さらに説得力が増します。

「好きで毎日〇時間も勉強した」「〇〇がきっかけで得意になった」という具体例を盛り込むと、採用担当者もイメージしやすくなります。

さらに、数字を使用すると、程度や具合がよりイメージしやすくなるため効果的です。

最後にもう一度結論を述べ、仕事にどう活かせるか書く

PREP法の最後は最初の結論を再び述べることを指しますが、この得意科目の回答の場合、その得意科目を仕事でどのように活かせるのかまで書くと、より強いアピールとなります。

例えば、「得意科目の〇〇から得たスキルを通じて、貴社の〇〇分野に貢献したいと考えております」などと締めくくると、採用担当者はその就活生の入社後の姿をイメージしやすくなります。

文系・理系別の書き方のポイント

文系

文系の就活生の場合はここまで見てきたように、その得意科目を通じ仕事でどのように活躍できるか、採用担当者がイメージしやすいように書くことがポイントになります。

例えば、経済学や経営学あれば、マーケティング関連の仕事を取り扱える可能性があることをアピールしてみましょう。

理系

理系の就活生の場合は、研究内容を詳しく書くことがポイントになります。

理系の就活生が、自分が学んだ研究内容と関連のある企業に応募する場合、他の就活生と差別化を図れるのは、研究の具体的な内容だからです。

さらに、その研究から得られた学びや成果も記載すると、より説得力が増します。

エントリーシートの得意科目 ~例文~

国語

私の得意科目は国語です。

小学3年生の頃から読書が好きで、自分の考え方や物事の見方が広がったのは読書のおかげだと思います。

私は、大学の卒業までに400冊の本を読むことを目標とし、通学時間や隙間時間を読書に充ててきました。

読書を通じてさまざまな人のものの見方や、論理的な思考に触れることができました。

私は読書で得たものの見方や知識は、入社後、社内外の多くの人たちとのコミュニケーションにも活きると思っております。

数学

私の得意科目は数学です。

論理的な考えや様々な解法から、1つの答えを導き出せるところが数学の魅力だと思います。

会社の仕事は、答えが1つとは限りません。

論理的に物事を考えるという思考や、多方面からアプローチできる力は、すべての仕事で応用できると考えています。

このような論理的な思考と多様な解法力をもって仕事に打ち込みたいと思います。

エントリーシートで書ける得意科目がない場合

好きなことを挙げてから得意科目を考える

具体的な科目名が思い浮かばない場合、まず、自分が好きなことを挙げ、そこから科目を結び付けて考えてみましょう。

例えば、読書が好きな場合は国語など、好きなことを挙げてから科目を考えてみてもよいでしょう。

企業が求める人物像から得意科目を考える

企業が求める人物像は、採用ページなどに書かれていることがよくあります。

例えば「コミュニケーション能力のある人」と採用ページに書かれていたとします。

自分の趣味が読書だった場合、そこから身につけた様々な物事の見方や、論理的な思考力が、入社後、社内外の多くの人々とのコミュニケーションに役立つかもしれません。

そのような場合、得意科目を国語と記載してその理由も述べると、企業が求める人物像とも合致し、説得力が増します。

自分の強みから得意科目を考える

例えば自分の強みが「分析思考」だったとします。

「羅列された数値データから、一定の法則を導き出すことを得意としていた。だから入社後、マーケティングデータを取り扱う仕事に活かせる」と考えれば、数学を挙げてもよいでしょう。

このように、自己分析から導かれた自分の強みや魅力から、得意な科目を考えることも有効です。

面接での質問を意識して得意科目を書く

あまり多くの就活生が学んでいないような心理学や哲学を学んできたなど、それ自体が他の就活生と差別化でき、面接での会話が弾みそうな科目もあります。

全体を通して得意科目とはいえなかったとしても、ある一部分でも面白かった、得意だと感じたものがあれば、面接での会話のきっかけを考え、得意科目として挙げてもよいでしょう。

まとめ

企業がエントリーシートで得意科目を質問する理由は、その就活生がどの分野に対し、努力を継続することができるか、また、得意とする学問や興味関心のある分野と、自社の業務に適性があるかを判断するためです。

エントリーシートに得意科目を書く際は、まず、それを仕事でどのように活かすのかをアピールしましょう。

そして、それがどのような理由や背景から得意科目となったかを書くと、人となりがうかがえ説得力が増します。

また、専門用語は控え、得意科目の概要説明だけにとどまらないように書き、PREP法などを活用してわかりやすく書くことがポイントになります。