2023年に大学を卒業し、4月に求人広告代理店へ入社した新卒のWさんに、就活時代のお悩みや解決方法などをインタビュー!「本当の自分って?何をアピールすればいいんだろう?」と悩んだ時期もあると話すWさん。その解決方法や、焦りながらも無事内定が決まるまでの道のりなどをおうかがいしていきます。

プロフィール

  • 名前:M.Wさん
  • 大学:高千穂大学 商学部 会計ゼミ
  • サークル:テニス部
  • 趣味:お散歩・人生ゲーム
  • 好きな食べ物:搾菜(ザーサイ)
  • アルバイト:ケンタッキー・フライド・チキン
  • 休日の過ごし方:気分によって友人と遠出・家で晩酌しながら映画鑑賞

就活開始時期と終了時期は?

Wさん

大学3年の7月にインターンに行きはじめました。その後、夏の終わりからガス欠のような逃避期間があって(笑)、12月から一気に情報を集め、業界研究や企業研究。あんまり多く選考を受けすぎてもさばけないので、春から7社ほどに絞ってエントリーしました。内々定をいただいたのが5月中で、完全に就活を終えたのは6月です。

大学時代にがんばってきたことは?

Wさん

KFCでのアルバイトです!コロナで人と疎遠になることが多く、やれることが少なかったので、バイトで「意味のある時間」を作りたかったのと、お金も貯めたかったので始めました。途中、バイトリーダーも任せてもらいながら、卒業までの4年間続けました。

―アルバイトを通じて得られたことは何でしょうか?

Wさん

社員の方とも、下のメンバーとも、その日にシフトインしている人とは密にコミュニケーションを取ることを心掛けていました。
特にバイトリーダーになってからは、社員の人と同じような業務も担当していて。入出金や売り上げ管理、トラブル対応や在庫管理、後輩バイトの育成など、幅広く経験しましたね。そこで、仕事に対しての姿勢や上司との接し方、さまざまな価値観を知ることができ、結果的に今の業務(営業)にも活かせていると感じます。

今の会社に出会ったきっかけとエントリー理由は?

Wさん

自分の好きないくつかのジャンルで業界を絞り、リクナビで調べる中でたまたま見つけました。大学からのオススメや推薦された先のインターンも行きましたが、いまいちピンとこなくて。冬以降に本格的に探し始めたので少し焦り気味ではあったのですが、企業理念と、業界と、仕事内容の3つに納得できるこの会社がいいなと思い、エントリーしました。

―好きなジャンルの中で、現在の広告業界に絞った理由は?

Wさん

広告業界に関しては、インスタ広告なども見て身近な感覚を持っていたので、就活を始める前からぼんやり興味はありました。自分が何かを発信して、他の誰かが何か行動する。そんな影響力の大きさが面白そうだなと。

Wさん

また、就活を通じて求人広告で情報を集めていく中で、それを作る仕事にも惹かれました。自分と同じような就活生に、どんな仕事があるのか伝えていきたいと思って…この業界を選んだんです。でも、最初からコレと絞っていたわけではなく。お酒も好きなので酒類の卸売も受けてみたり、商社営業を受けてみたり、模索しながら絞っていった感じです。

―そうなんですね。職種もだんだんと絞っていった形ですか?

Wさん

いえ、職種は最初から営業に絞りきっていました。自分の「やりたいこと」と「適性のあること」って違うと思っていて、「やりたいこと」は好きなジャンルの業界で触れながら、「適性のあること」を職種で活かそうと考えたんです。

Wさん

私の適性のある…向いていることは人と話すことでした。バイト経験など、いろんな世代の人と話すことが得意だったので、会社のフロントに立って多くの方と話す機会がある仕事が自分に向いているなと思ったんです。雇ってもらうからには、自分の適性のあることで貢献したいという想いがあったので、スタート当初から営業一択でしたね。

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今だから言える就活中の反省点は?

Wさん

同級生の話を聞くと、内定までは”お客さん扱い”で優しかった会社が、入社してから豹変して大変…ということもあるらしく。私は結果的に入社後のギャップが少ない会社に入れたから良いものの、そういったリスクもあったことを考えると、同業他社にもう少し応募しておけばよかったかなと思います。

Wさん

同業でも会社の雰囲気は全然違うので「いろんな会社を見た上で、比較してそこを選んだんだ」という経緯があれば、もし多少のギャップがあっても自分の中では納得してモチベに変えられるのかなと。私の場合、この業界ではこの1社しか受けてなかったので、今思えば博打だったんだなぁ、いい会社に当たって良かったなぁと、ほっとしています…。

就活での悩みTOP3と、その解決方法は?

Wさん

悩み1位は12月に始めた「業界研究・企業研究」です。面接では「弊社をなぜ志望しましたか」って必ず聞かれるじゃないですか。でもその理由やしっかりした根拠を述べるのがプレッシャーでして。ふわっと「いいと思いました」なんて絶対言えないし、「他の同業他社と比べてココがいいと思う」という具体的な理由を見つけるのが最初は難しかったです。たとえばお酒を扱っている業界だと、同じお酒を扱っている同業の会社とココは何が違うんだろうとハテナが多くて、苦労しましたね。違いを見つけたと思っても、同じ意味の単語を言い換えているだけのときもありましたし、何が分からないのか分からない状態でした。

―確かに難しそう。どうやって志望理由を見つけたり、企業を理解していったんですか?

Wさん

こまかな業務内容や取扱商品といった事業内容はいつか変わってしまうかもしれないので、変わらない企業理念を重視する方向に落ち着きました。理念やビジョンに共感できることが、そのまま志望理由に繋がっていった形です。
専門用語や知らない言葉については、関連企業も含めて一通り調べて、それでも分からないことは説明会で直接聞きました。知ったかぶらずになじみのないワードはその都度拾って、根掘り葉掘り質問。担当の方も案外イヤな顔をせずに教えてくれますし、理解が大きく進んでいったんです。

―参考になります。第2位はどうでしょうか。

Wさん

自己分析です。インターンに行くとなった7月あたり、自分の長所と短所はなんだろうと考え始めました。自己分析ツールも使っていましたが、時と場合や、相手との関係性によって「自分の出し方」って変わるので、答え方に迷い、本来の自分ってなんだっけ??状態。他己分析も、バイト先・大学の友達・家族・旧友にそれぞれやってもらったところ、それぞれ真逆の分析で返ってきてしまって。どうまとめて伝えたらいいのか、困りました。

―どのような違いを、どうまとめていきましたか?

Wさん

例えば家族や旧友など、”素”を見せきっている間柄の人からは良く言えば大らか…悪く言えばガサツだと出て(笑)。でもバイト先などでは、几帳面に見られていました。おそらく売上などの数字を細かく気にしているところから出てきたのだと思います。そうやって、出てきた結果の理由を一つずつ整理して「仕事においての自分は…」と、切り分けて考えました。
いろんな面があるんだと改めて自覚できたからこそ、プライベートと仕事でのスタンスが違うことも自分の中で認められましたし、「仕事上での自分はこうです」と自信をもって語れるようになりました。

―悩んだからこそ見出せた強みですね。最後のお悩みは?

Wさん

いくつかいただいた内定の中でどこに決めようかと、他の会社へのお断りの仕方に悩みました。エントリーしたのは7社で、GWまでに内々定をいただいたのが5社。どこにするかは最終面接の時にだいたいは決まっていたのですが、どちらかというと断り方がわからなくて、少し期間を置いたところはあります。GW中は就活のことをあえて考えず、友達と遊んでリフレッシュをし、頭をクリアにした状態でピンときたところを選びました。

―選んでからのお断りもお悩み要素だったんですね。

Wさん

はい。折角選んでいただいたのに、気まずいという気持ちが強くて…ちょっと苦しかったです。でも1社を選んだならもうどうしようもないので、意を決して後の4社すべてにお断りメールをお送りしました。敬語もあまり上手じゃないし、企業宛のメール文章も自信がなかったので、断り文句はネットで調べました。

今の企業を選んだ決め手は?

Wさん

面接をしてくれた社長がとても面白かったのが理由のひとつです。最終面接が、ほかのどこの企業よりも一番楽しかったんですよね。面接を受けた企業の中には、高圧的なトップの方もいらっしゃって。「ストレスに強い人がほしい」という理由があったのかもしれませんが、その面接スタイルはあまり共感できなかったんです。威厳は必要だと思うんですけど、威圧はちょっと違うなというか。

Wさん

でもこの会社では、いい意味で威圧感はないまま、仕事上での辛さやリアルな現実も伝えてくださる場にしていて、こういう人がトップだと会社の全体の空気もいいんだろうなと感じられました。「風通しがいいよ、雰囲気がいいよ」という求人広告上の文言より、経営層の方々の印象や会話の言葉尻を拾ってみて、尊敬や共感ができるかどうかを重視しました。

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周囲の内定取得状況について

―Wさんのまわりでは、いつ頃から内定を持つ人が増えていきましたか?

Wさん

ゼミの中でいうと、早期の2~3月に内定を取れていたのは20人中で1人だけでした。GWになってそこに私が仲間入りして2人。6月に入ると半数以上が内定を持ち始め、いよいよ残りのメンバーがざわつきはじめた印象です。7月以降まで苦戦している友達も3人ほどいて、単位と焦りの闘いの中で苦労している様子でした。

―Wさんご自身の焦りの時期はどうでしたか?最初に「ガス欠期」があったとも仰っていましたが。

Wさん

はい。3年の8月末から履修登録、9月から学校が始まり、そこから冬休みに入る前くらいの期間までは中だるみでしたね…。その間も、ちゃんと活動している子はインターンには5社くらい行ってて当たり前とか、早期の選考に進んでいたりだとか。ただ、1歳上の兄の就活を前年に見ていたので、あまり早期から頑張っても実らなかったり、後半の方でいい会社と出会えることもあるよなぁと…であれば、貴重な今を遊んで満喫したいなぁと。先輩や後輩など、就活をしていない人と一緒に遊んでいました。今思えば、ちょっと逃避ですね。

Wさん

「就活やってなくてやばい」と言っている友達も、ホントはちゃんとやってるんだろうな、なんて思いながら、なかなか本気では動けず。ようやくマトモに自己分析をはじめた12月頃から「自分って職に就けるのかな」と、急に焦りが出てきました。

今、就活時期に戻れるなら何をしますか?

Wさん

就活に関して、自分個人としての後悔はないです。ただ、3月からとりあえずエントリーして就活に慣れておけばよかった、と言っている友達は多いですね。ゼミの中では「早めから動く人」と「スタートが遅い人」で完全に二極化していまして。5月6月から焦りだした人は、本当に苦労していました。

Wさん

大学の単位も取らなきゃいけないし、ただでさえ緊張する面接では焦って本来の自分を出せず、うまくいかなかったり。余裕がないせいで、志望と離れた企業を妥協で選んでしまったり。後半になればなるほど切羽詰まっていくのを見ていました。なので、初めのほうから活動しておき、慣れた状態で余裕を持って内定をもらえるスケジューリングをしておけば、大学ライフが最後まで楽しめるんじゃないかな、と思います。

就職活動を控えた学生へのメッセージ

Wさん

面接は、会話として楽しんだ者勝ちだと思います!ただ面接を”される側”として捉えるのではなく、こちらからも気になるところはつっこんでいいし、会話をしに行くくらいのテンションで臨んだ方が、私の場合は緊張しませんでした。

Wさん

もちろん、自分を知ってもらう・聞いてもらう場ではあるのですが、あまり思い詰めても”自分の言葉”というのは出てきづらいですし、取り繕った姿を見て採用されても、後から疲れてしまいます。自然体でぶつかって、それで不採用ならそれは合わなかったということ。次、次!と切り替えていけばいいので、緊張しすぎずに、「どんとこい!」くらいのマインドで挑んでみてください。

―貴重なお話をありがとうございました!

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