就職活動において必ず作成しなければならないものの一つにエントリーシートがあげられます。エントリーシートをしっかり書き上げて、エントリーシートを提出してから、本格的に就職活動がスタートします。大学3年生の時に多くの就活生はインターンシップに参加することになります。このインターンシップに参加するためにもエントリーシートの提出が必須です。つまり、早い場合はエントリーシート作成準備は大学2年生の冬ごろから始めることになります。

今回の記事では、就職活動における最初のハードルであるエントリーシートの作成の開始時期について、解説をします。ぜひ、就活準備の参考にしてください。

就職活動の大まかなスケジュールについて

エントリーシートの作成時期について考えるうえで、まずそもそもの、就職活動の大まかなスケジュールについて説明をします。企業によって、新卒採用のスケジュールは若干異なりますが、大まかなスケジュールは毎年ほぼ変わりません。一般的な流れについて、紹介いたします。

大学3年生の夏ごろ~インターンシップ開始

大学3年生の夏に多くの企業ではサマーインターンシップを開催します。インターンシップは自分が興味のある企業について、じっくり知ることができる貴重な機会です。インターンシップに参加することで、企業の人事担当や先輩社員とつながりを持つことができて、その企業についての理解も深まります。実際の業務を体験することもでき、先輩社員から直接、話を聞くこともできるので、会社の実際の雰囲気や、仕事内容などもしっかり把握するをできることで、入社後のミスマッチを防ぐことが可能になります。企業によっては、インターンシップを実質的な選考として位置づけているところもあります。興味のある企業や業界のインターンシップは積極的に参加してみるのがおススメです。インターンシップと合わせて、この時期は業界研究や、OBOG訪問、自己分析を進めていきましょう。

大学3年生の秋・冬~プレエントリー・会社説明会

大学3年生の秋や冬ごろには、企業のプレエントリーの受付が始まり、会社説明会が開催されはじめます。企業の採用・選考に関する具体的な情報が公開される時期でもあるので、情報を漏らさないように、情報収集を綿密に行いましょう。この時期までに、「自分の志望する企業や業界」「自分の能力やスキルが活かせる業務」について具体的なイメージをつかんでおくと今後の就活をスムーズに進めることができます。

大学3年生の3月~4年生の春頃~経団連企業の選考解禁

4年生の春には、経団連に加盟している企業の採用選考が解禁されます。この時期に本格的な就職活動がスタートし、それと合わせて、本エントリーの受付がスタートします。選考方法は、実際のエントリーシートを提出しての書類選考を行い、合同の面接や、個別面接など様々な選考方法で各企業の採用活動が本格化します。本エントリーがはじまるこの時期になると、エントリーシートを何枚も何枚も書き上げたり、1日に複数の企業の面接試験があったりと、就職活動の予定でスケジュールがあっという間に埋まってしまうことでしょう。この時期までに準備してきたものを、しっかり形にして、都度都度ブラッシュアップして、改善を繰り返しましょう。

大学4年生6月~内定の通知が出る

書類選考や、筆記試験、面接試験などを経て、この頃には内定が出始めます。多くの企業では、応募から内定決定までおおよそ2か月のスケジュールを組んでいます。この時期には複数の企業から内定を獲得する学生も出てきますが、決して内定を貰っていなかったとしても焦らず、納得できる就活を進めることを意識しましょう。

エントリーシートの提出はいつからはじまる?準備は?

エントリーシートは就職活動の最初の段階の書類選考で必要になる書類です。選考はプレエントリーや企業説明会での応募を経て、開始されます。企業によっては、夏のインターンシップで実質的な選考を開始をするところもあり、エントリーシートの提出は年々早期化しています。志望する企業別に、具体的な提出時期をしっかり把握しておきましょう。

エントリーシートの提出の多くは4月~5月

経団連加盟の企業が採用情報を公開するのは、3月1日です。この日が事実上の就職活動のスタート日と言われています。3月は会社説明会が主で、選考はそのあとから始まります。エントリーシートの提出の中心は4月以降が一般的となっています。ただし、経団連の採用方針は、あくまで目安となっており、経団連の指針にとらわれずに採用活動を行う企業も少なくありません。経団連に加盟している企業はおおよそ、1300社。日本企業の99%をしめる中小企業のほとんどは加盟していません。。経団連加盟企業以外の企業の動きは、12月ごろから、しっかりチェックしておくことがおススメです。

エントリーシート提出時期に注意したい業界

経団連に加盟していない企業でも、足並みを揃えて、3月から採用活動を始める企業も多くあります。ただ、以下にあげる企業や業界を志望する方は注意が必要です。

①外資系

②ベンチャー

③マスコミ業界

①の外資系は3月よりも前の時期、早い企業だと前年の秋・冬ごろに選考がスタートします。当然、エントリーシートもその時期に提出を求められるので、作成の準備はそれよりも前に行わなければなりません。②のベンチャー企業は、会社によって採用時期がまったくバラバラです。個々の会社のスケジュールを細かく確認しておくことが必要です。③のマスコミも、3月よりも選考がスタートすることが多いです。外資系と同様に経団連加盟企業よりも早めに選考が始まることもあれば、逆にもっと遅く夏以降に選考が始まるという場合もあります。と思えば、3年生の夏のインターンシップが実質の選考開始という企業もあり、就職活動の早期化、通年化の傾向も近年、強くなってきています。

エントリーシートの準備はいつからスタートすべきか?

では、エントリーシートの作成準備はいつくらいから着手すべきなのでしょうか?いくつかのパターンに分けて紹介していきます。

夏のインターンシップに参加する場合

大学3年生の夏のインターンシップに参加を検討している場合は、2年生の冬から3年生の春の頭までにはエントリーシートの準備をすることをお勧めします。夏のインターンシップは早いところだと、3年生の5月ごろからスタートします。2年生の冬から自己分析や志望企業についての選定などをはじめておかないとエントリーシートの項目を埋めることができないでしょう。

冬のインターンシップに参加する場合

インターシップは夏以外にも、冬の時期に開催されることも多くあります。大学3年生の冬にインターンシップの参加を考えている場合は、3年生の夏頃から準備をスタートすることが理想的と言えるでしょう。冬のインターンシップは、12月~2月に開催されることが多く、応募は10月頃からスタートします。なので、夏ごろから準備をはじめて、募集開始のころには完成しておくように取組を進めましょう。

本選考にエントリーシートを出す場合

3月に解禁される本選考にエントリーする場合は、3年生の11月ごろから準備を開始しましょう。

ただし、これはあくまで目安です。エントリーシートを作成するためには自己分析や企業研究などをすすめないといけません。特に自己分析ははやくから始めることがおススメです。ギリギリで取り組むのではなく、余裕をもって早めに準備をすすめていきましょう。