就職活動において、従来のエントリーシートは書面の物を使用して郵送で企業に送付していました。しかし、昨今ではインターネット上で作成できるWebエントリーシートを活用するケースが増えています。
Webエントリーシートを活用する場合、顔写真の撮り方や添付方法に注意しなければいけません。
この記事では就職活動でWebエントリーシートを活用する時の為に、Webエントリーシートの写真を撮る際のポイントや企業にエントリーシートを送付する際のマナーについて紹介します。
Webエントリーシートを指定している企業の選考を受ける際は、ぜひ参考にしてみてください。
Webエントリーシートの写真を用意する方法とは
書面のエントリーシートの場合、写真館や写真機で印刷した写真を貼り付ければ問題ありません。しかし、Web版のエントリーシートの場合、顔写真をデータ化する必要があります。
Web版のエントリーシートに貼る写真を用意する方法は以下の通りです。
写真館で撮った写真をデータでもらう
従来では写真館で撮影した写真は印刷してもらうのが一般的でした。しかし、昨今ではWeb版の履歴書やエントリーシートを活用する企業が増えているため、写真館で撮った写真をデータでもらえるようになっています。
写真館で写真を用意するメリットは、自分で写真を撮ったりデータ化したりする手間が省けるだけではありません。
プロの腕と技術で写真を撮れるため、より鮮明かつ印象が良くなる写真の用意が可能です。
データ化ができる写真機で撮影する
写真機とは、街中に設置されている証明写真の撮影が可能な機器であり、駅やコンビニ付近に設置されていることが多いです。
従来では写真機で写真を撮影した場合、5,6枚程度の写真が印刷されていました。しかし、昨今ではスマホにデータを送れる写真機が増えているため、撮影後に直接データを携帯に送付ができます。
写真館ほど鮮明な写真は撮れませんが、近くに写真館が無い場合や時間がない方にはおすすめです。
ただし、中にはスマホへのデータ化に対応していない写真機もあるため、撮影前に確認しておきましょう。
スマホのアプリで撮影する
昨今では、スマホのアプリでも就職活動用の証明写真として写真が用意できます。
専用のアプリを使うことで撮影鮮明な写真や無地の背景に加工でき、手早く写真を用意したい方にはおすすめです。
写真館や写真機の場合、おすすめの顔の角度や映すべき全体像の指示を出してくれますが、自身で撮影する時にはどの角度で撮るべきか分からない方も多いでしょう。
そのため、自身で撮影をする際は事前にどの角度でどのような撮影をした方が良いのかを調べておきましょう。
手元の証明写真をデータ化する
最終手段は、手元にある証明写真をデータ化する方法です。
印刷した証明写真をコンビニのマルチコピー機でスキャンすることで、データ化が可能になりますが、大きなデメリットが2つあります。
1つ目は、スマホ対応していない写真機で印刷した証明写真をスキャンするため、手間が増えてしまう点です。
2つ目は、印刷した写真をスキャンしてデータ化するため、画質が落ちてしまう点です。
エントリーシートは、企業の採用担当者に良い印象を与えなければ選考に落ちてしまう可能性があるため、あまりにも画質が悪い場合は避けた方が良いでしょう。
Webエントリーシートの写真をスマホで撮影する時のコツとは
Webエントリーシートの写真をスマホで撮影する際には画質が悪かったり、映り方が悪くなったりするデメリットがあります。
より映りを良くしたい場合は、以下のような方法を試してみてください。
白い模造紙やシーツを背景に貼る
写真館や写真機で撮影する場合は、背景を無地で真っ白な状態に加工して被写体である自身を目立たせるようにしています。
その点、自宅で壁を背にして撮影をした場合、わずかな柄や壁外の色が目立ちかねません。
中にはスマホで写真を用意することに対して、違和感や不快感を感じる人事部の方もいるため、明らかにスマホを使って自宅で撮ったということが分かりにくくする必要があります。
そのため、スマホで証明写真を撮る時は壁に白い模造紙やシーツを貼り付け、写真館や写真機のように無地で真っ白な背景を作り出しましょう。
レフ版を膝の上に乗せて撮る
証明写真専用のアプリを使用して撮影する場合、自動で色調の補正を行ってくれるため必須ではありませんが、少しでも映りを良くするには用意した方が良いでしょう。
レフ版を使用して光の反射を活用することで、被写体が際立ったり、目の輝きを再現できます。
自宅で用意しようにも「レフ版」と聞くと、写真館など撮影のプロでなければ用意できないと感じるでしょう。しかし、昨今では100均ショップなどで売っているボードなどを活用して、自家製のレフ版を作ることも可能です。
自撮り棒を使う
スマホを手に持って撮影する場合、角度に違和感が出てしまったり、姿勢が悪くなってしまったりします。そんな時は、自撮り棒を使うと良いでしょう。
自撮り棒を使うことでほど良く距離を保てたり、角度を調整できたりします。
もし手元に自撮り棒が無い時は、少し離れた場所にスマホを固定してタイマー機能で撮影する方法もおすすめです。
Webエントリーシートを企業に送付する際のマナーとは
Webエントリーシートを送付する際には、いくつか守らなければいけないマナーがあります。
主なマナーとしては以下のようなことが挙げられます。
パスワードを設定する
ビジネスシーンでは、個人情報にあたる物を相手方にメールを送る際は、パスワードをつけることがマナーとされています。
エントリーシートは個人情報にあたるため、たとえ自身の個人情報だとしてもパスワードをつけなければいけません。
また、設定したパスワードはファイルを添付したメールとは別途で送るのがマナーです。
そのため、エントリーシートを企業へ送付する際は「ファイルを送付するメール」「設定したパスワードを伝えるためのメール」の計2通のメールを送りましょう。
指定されたファイル形式で送付する
エントリーシートを送付する際は、企業側からファイルの形式を指定されることがあるため注意しましょう。
指定された形式と異なる状態で送付してしまうと「指示を聞けない」「送る前に確認をしていない」といったマイナスな印象を与えかねません。
もし企業側から指示がない場合は、PDFで送付することをおすすめしますが、念のため企業の採用担当者へ確認すると良いでしょう。
ファイル名は「エントリーシート+氏名+日付」
Webエントリーシートを送付する際のファイル名は「エントリーシート」だけでなく、氏名と日付も加え、誰がいつ送ったのかを分かるようにしておきしょう。
企業の採用担当は他にも数多くの就活生とやり取りをしているため、ファイル名を「エントリーシート」だけで送ってしまうと、誰のものか分からなくなってしまいます。
そのため、相手への配慮として「エントリーシート+氏名+日付」がおすすめです。
メールの件名は「エントリーシートの送付+氏名」
Webエントリーシートを送付する際のメールの件名は「エントリーシート+氏名」がおすすめです。
名前だけで送付してしまうと、今までのやり取りをしたメールに埋もれてしまい、企業側で過去にエントリーシートを送ったメールを確認するために毎回メールを開かなければいけなくなってしまいます。
その点、件名を「エントリーシート+氏名」にすることで、メールを開かずとも一目でどのメールかが判断できるようになります。
就職活動用のメールアドレスを使用する
就職活動では企業とやり取りをする際のアドレスは自由ですが、あまりにもプライベート感が出たり、ビジネスでは不適切だったりする場合、印象が悪くなってしまう可能性があります。
また、プライベートで使用しているアドレスを就職活動で使用してしまうと、他のメールに埋もれて重要なメールを見落としかねません。
そのため、就職活動を始めると同時に、就職活動用のアドレスを作成することをおすすめします。
Webエントリーシートの写真は見やすい物を添付しよう
今回は就職活動でWebエントリーシートの写真を撮る際の注意点や、企業にWebエントリーシートを送付する際の注意点について紹介しました。
エントリーシートは企業の選考を受けるにあたって印象付けに大きく影響するため、細かな部分にも気を使わなければいけません。 そのため、極力鮮明かつ映りが良い写真を用意し、適切な方法で提出するようにしましょう。