就活の際、業界・企業研究は重要な作業となりますが、その有効手段の一つとしてインターン参加が挙げられます。しかし、

「インターンと大学の授業がかぶる場合、どちらを優先すべきなのだろうか?」

「平日開催のインターンが多く、大学の授業もあるし、迷ってしまう…」

そんな不安や疑問をお持ちの方も多いことでしょう。

たしかに就活生は大学生であり、本業は勉学です。

しかし、就活は一生を左右するかもしれない重要なことであり、こちらも疎かにはできないでしょう。

そこで当記事では、インターンと大学の授業で時間がかぶる場合、どちらを優先すべきか解説します。

なぜ、平日に開催するインターンが多いのか?

インターンは、短期間で行われる企業説明会や業界セミナーなどもありますが、このタイプの場合は土日開催も多くあります。

しかし、グループワークやディスカッション、プレゼンテーションをはじめ、実務や就業を要する中期から長期間のインターンの場合は平日開催がほとんどになります。

これは、企業の雰囲気や魅力、仕事の面白さを就活生に知ってもらうことがその最大の目的であり、それを伝えることができるのは、会社が営業している平日が中心となってしまうからです。

そもそもインターンには参加すべきなのか?

前述のように、インターンは

・企業説明会や業界セミナー

・グループワークやディスカッション

・プレゼンテーション

・就業

などの内容で開催されます。

参加することによって、その企業の雰囲気や従業員の人間関係、実務などが応募前から把握できるため、企業ホームページなどではつかみきれない生の情報が入手できるという点でとても有効です。

しかし、インターンは絶対に参加すべきものなのでしょうか?

結論から述べると、インターンに参加しなくても新卒採用試験に不利になるということはありません。

インターンに参加していなくても、内定を獲得することは十分に可能なので安心しましょう。

ただし、インターンの中には「内定直結型」と呼ばれるタイプがあります。

これは、インターンの終了時に内定が出るタイプのことを指します。

インターンの成果によって内定が出るわけですが、インターン中からグループ内での協調性やリーダーシップ、仕事の能力や入社志望度などがチェックされています。

このようなインターンは、不参加の場合、内定獲得が難しくなってしまうため、自分が希望するインターンがどのような意味を持つインターンなのか、事前によく確認しておくようにしましょう。

特に長期インターンは参加のメリットも多い

基本的には不参加であっても、選考試験が不利にはならないインターンですが、特に長期で開催される場合はメリットも多いため、参加不参加は十分に検討しましょう。

給料が支払われる

長期インターンの場合は「就業」となるため、給料が支払われるといったメリットがあります。

給料をいただきながら仕事や社会人としてのマナーを学ぶことができます。

また、志望する企業の雰囲気を把握でき、入社前から従業員の方々と話をすることもできます。

キックオフミーティングや打ち上げの際、食事会や飲み会が行われる場合もあり、社員になる前から親睦を図るきっかけにも恵まれることでしょう。

大学生の多くは、生活の上でアルバイトも必要ですが、このような長期インターン参加の場合、アルバイトの必要がなくなるという点でも大きなメリットといえます。

自己PRや志望動機にも活かせる

長期インターンは短期や中期のインターンとは異なり、就業することにより実務を経験することができます。

実務上の学びや気づきは企業側も聞きたいと望んでいることであり、成果が出た場合、企業側も注目します。

このようなことを選考試験の際、応募書類や面接などでうまくアピールすることができれば、他の就活生との差別化を図ることができ、内定獲得に一歩近づくことでしょう。

早期に内定を獲得できることもある

長期インターンの中には、前述のような「内定直結型」と呼ばれるタイプもあります。

もちろん、長期インターンに参加しただけですぐに内定獲得につながるわけではありませんが、インターンを通し、企業側が求める成果や人物像にかなうと判断された場合、内定が出ることもあるため、他の就活生に比べ早期に進路が決定するチャンスもあります。

インターンと大学の授業、時間がかぶる場合はどちらを優先すべき?

ここまで見てきたように、インターン参加はメリットも多く、就活においてとても重要なことが理解できたことでしょう。

そのため「大学の授業より、インターン参加の方が大事」と考えがちですが、はたして本当にそうなのでしょうか?

結論からいえば、インターンではなく、大学の授業を優先すべきです。

就活生とはいえあくまで大学生であり、大学生の本業は学業だからです。

特に長期のインターンは拘束時間も膨大で、しかも長期間に及びます。

「うまくいけば内定も獲得できるから」とインターン参加を優先し、結果、単位が取得できずに留年になってしまった場合、せっかく内定を獲得できても取り消しにもなります。

これでは本末転倒です。

インターン参加を希望する場合はまず、学業を優先し、卒業までに必要な単位に余裕がある場合に限り、参加するようにしましょう。

長期インターンの参加を考える場合は、1、2年生の間にできるだけ単位を取得しておくことがポイントになります。

参加中のインターンと授業の時間がかぶった場合の対処法

インターン企業に連絡する

インターン開催日と大学の授業がかぶったとわかった時点で、すぐにインターン企業へ連絡しましょう。

開催直前になればなるほど、企業にも迷惑をかけてしまうことになるため注意が必要です。

インターン開催日は別の日や予備日を設定している場合もあるため、日程調整ができるか確認するとよいでしょう。

以下、インターン企業に連絡をする際のポイントになります。

電話で連絡する

メールでの連絡はインターン担当者が忙しくて見ていない場合もあります。

また、他のメールに埋もれてしまい気づかないこともあるでしょう。

そのため、メールよりも電話で直接話し、丁寧にお詫びすることが大切になります。

就業時間中に連絡する

電話連絡の際は就業時間中に連絡しましょう。

お昼の休憩時間中などはマナー違反となるため注意が必要です。

また、就業中とはいえ、始業開始時間や就業間近の時間帯もインターン担当者がバタバタと忙しいことが予想されるため、このような時間は避けるようにしましょう。

電話につながらない場合はメール

インターン担当者が外出や出張、会議中などで電話がつながらない場合は、電話に出た従業員にインターン欠席の旨を連絡してもらい、担当者にメール連絡することも伝えてもらいましょう。

そして、メール後、あらためて電話するようにしましょう。

単位取得に影響が出そうな場合はインターン参加を断る

インターンが大学の授業にかぶり、その講義の単位を取得できるか微妙な場合は、インターン参加を断るべきでしょう。

単位を落としてまでインターンに参加する必要はないからです。

企業側も事情はある程度理解してはいますが、このような場合は誠実な対応でお詫びの気持ちを伝えましょう。

まとめ

インターンは、企業の雰囲気や魅力、仕事の面白さを就活生に知ってもらうことがその最大の目的であるため、会社が営業している平日に開催されることが一般的です。

そのため、大学の授業とかぶってしまうこともあります。

まず、前提として、就活生は大学生であり、大学生の本業は学業であるため、基本的にはインターン参加より大学の授業を優先しましょう。

インターンの中には「内定直結型」と呼ばれるタイプもあり、インターン中の評価が高ければ内定がもらえることもあります。

しかし、大学の授業を欠席し、単位を落として留年ということになれば内定も取り消され、これでは本末転倒になってしまいます。

インターンは参加するメリットも数多くありますが、卒業までに必要な取得単位に余裕がある場合に限り、参加するようにした方がよいでしょう。

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