インターネットの普及や政府が推し進める「働き方改革」により、オンラインで行う業務が様々な企業で浸透しています。そんな中、近年、インターンシップもオンライン上で行う企業が増加傾向にあります。しかし、

「オンラインインターンって何をするのだろう?」
「オンラインインターンにはどんなメリットがあるのだろう?」

そんな疑問をお持ちの方も多いことでしょう。

たしかにまだまだ参加経験のある就活生も少ないため、不明点もたくさんあるかもしれません。

そこで当記事では、オンラインインターンの内容や特徴、参加のメリット・デメリットを解説します。

オンラインインターンシップとは?

オンラインインターンシップとは、その名の通り、オンライン上で職務体験を実施する企業の採用活動の一つです。

もともとインターンシップは、学生が企業に直接足を運び、実際の職務を対面で体験することが一般的でした。しかし、2020年以降は新型コロナウイルスの感染拡大により、従来型のインターンシップを実施することが困難になりました。そのため、インターンシップもオンライン化が進み多くの企業で実施されてきましたが、今後ますます導入企業が増加するだろうと予測されています。

オンラインインターンシップの主な内容とは?

グループワーク

グループワークとは、インターンシップに参加した複数の学生でグループに分かれ、出されたテーマに対してディスカッションしたり、模擬プレゼンのための成果物を作ったりします。

オンラインでのインターンシップも基本的には従来と同じ進め方ですが、例えばZOOMの場合は「ブレイクアウト機能」などを利用し、グループワークを行います。

書類作成

インターンシップでは、会議資料や社内報の作成などをマンツーマンで指導しながら実施します。

オンラインインターンシップの場合、複数の学生が参加していても、画面共有で対面と変わらず実施することができます。

企業側はその書類がどんな目的で誰がいつ使うのかも説明しておくと、学生も仕事内容や職場内容がより理解しやすくなります。

社内会議

web会議はすでに、多くの企業で導入されていますが、このweb会議に学生にも参加してもらってインターンシップを行う企業も増えています。

学生は自宅など、社外にいながら企業の仕事内容や社員と共通のテーマで話すことができるため、入社後の自分をイメージしやすくなります。

工場見学

工場見学をオンラインインターンシップとして実施する企業もあります。

工場見学は自社製品の製造工程を説明しますが、書類資料ではわかりづらい製品のできあがるまでを360°から映し出すことができ、音声でも伝えられるため、学生の理解度もアップします。

オンラインインターンシップの参加のメリット、デメリットとは?

メリット

移動時間がかからない

従来のインターンシップの場合、学生は企業へ直接足を運び出向く必要がありましたが、オンラインインターンシップは自宅などから参加することができるため、移動時間がかからないことがメリットです。

また、オンラインであれば、地方の学生でも首都圏にある企業のインターンシップに気軽に参加できるため便利です。

コストがかからない

従来のインターンシップでは、1日〜約1ヶ月実施される「短期型」と、1ヶ月以上にわたって開催される「長期型」に分けられます。そのため、地方の学生が首都圏にある企業のインターンシップに参加する場合、新幹線や飛行機などの交通費や宿泊費といったコストがかかっていました。

企業によっては交通費や宿泊費は会社負担というところもありますが、一方ですべて自己負担といった企業もあるため、学生には負担が大きかったといえます。

しかし、自宅などから参加できるオンラインインターンシップは、交通費も宿泊費もかからないため、コストに対しての心配もいらなくなります。

デメリット

参加倍率が上がってしまう

オンラインの場合、前述のように地方の学生でも首都圏にある企業のインターンシップに応募しやすくなります。

そのため、従来では抑えられていた応募学生数も、特に大手企業や有名企業では非常に多くなって参加倍率が上がってしまいます。

職場の雰囲気がつかみづらい

従来のインターンシップの場合、直接、企業の社員と対面で話せるため、職場の雰囲気や社風が理解しやすいといったメリットがありました。

しかし、オンラインインターンシップの場合画面越しでしか、その企業の様子を感じ取ることができないため、職場の雰囲気もつかみづらくなります。

オンラインインターンシップ参加の注意点とは?

目線に気をつける

企業担当者の目をしっかり見ながら話そうと、画面に映る相手を凝視しながら話してしまいがちです。しかし、企業担当者からは目線が合わず、会話もぎこちなくなってしまいます。

企業担当者の話を聞く際は画面に映る相手を見ながらでかまいませんが、こちらから企業担当者に話す場合は、カメラを見つめながら話すと、相手は目線を合わせて聞くことができるため会話もスムーズになります。

また、オンラインインターンシップに参加する場合は、webカメラの位置にも注意しましょう。

自分の目線よりもカメラが低い位置に設置されていると、相手には上から目線もしくは伏し目がちに話しているように見え、マイナス印象につながる恐れがあります。

webカメラはできるだけ自分の目線と同じ高さに設置することが基本になります。

リアクションを普段より大きくする

対面でのインターンシップに比べ、オンラインの場合は画面内の情報しか伝わりません。

そのため、企業担当者の話に対し、普段よりもリアクションを大きくしないと「本当に興味があるのだろうか?」「理解しているのだろうか?」と思われてしまいます。

特に25卒からはインターンシップに参加した学生の情報を採用選考に利用できるようになったため、選考も意識しながらしっかりリアクションを取るようにし、表情も笑顔を心がけるなど注意しましょう。

照明に気をつける

部屋が暗いと表情まで暗く映ってしまいます。そのため、部屋を明るくすることがまず基本となります。

しかし、自然光が十分に入る部屋から参加したとしても、逆光で映ってしまえば意味がありません。

オンラインインターンシップに参加する前に、必ずカメラテストを行い、自分の顔が明るく映る位置を確認しておきましょう。

どうしても照明が不十分な場合は、PCライトやデスクライトを使用するとよいでしょう。

スムーズな会話を心がける

従来の対面でのインターンシップより、移動時間や費用がかからない分、学生の参加が多くなるのがオンラインです。

しかし、大人数となると難しくなるのが話すタイミングです。

自分が話しをする際は挙手すると、進行役の企業担当者も進行しやすくなり、話し終えた後は「以上です」と言うと、他の学生も話すタイミングがつかみやすくなります。

また、発言が重なりそうな場合は、チャット機能を利用して発言や質問をするとよいでしょう。

まとめ

オンラインインターンシップは、学生にとっても企業にとっても従来よりコストを削減でき、気軽なお互いの接触の場となるため、今後ますます実施される機会が増えることでしょう。

オンラインインターンシップでは、グループワークや書類作成、会議参加や工場見学といった内容で開催されています。

オンラインのため、地方の学生でも首都圏にある企業のインターンシップに参加しやすくなりますが、オンラインでは画面越しでしか情報を伝えることができないため、会話の際の目線に注意し、リアクションは大きく取るよう心がけましょう。

また、自分の顔が明るく映るように注意し、企業担当者や他の学生にも聞き取りやすいよう、スムーズな会話を意識しましょう。