受ける企業を決める時、「会社名」で探す人もいれば、興味のある「業界や職種」で選ぶ人もいるでしょう。

「職種」で探したいと考えている人の中には、「営業職」や「販売職」はなんとなく仕事内容が想像できる。ただ、いざ就職活動を始めてみると、募集要項でよく見かけるのは、「総合職」や「一般職」といった馴染みのないものばかり。

「総合職」や「一般職」とは何か知っていたとしても、なぜか企業によって仕事内容が全く異なるような印象を受ける。

そんな経験をお持ちの方もいると思います。初めて仕事を探すのに、分からない事が多いと混乱してしまいますよね。

働き始めて「思っていた仕事と違った」と後悔をする前に、本格的に就職活動を進めるタイミングである今こそ、「総合職」と「一般職」がどういうものなのか理解しておきましょう。

ここでは、「職種」とは何かを説明した上で、「総合職」と「一般職」の特徴について解説していきます。

募集要項に書いてある「職種」とは?

「職種」とは、仕事の種類を指し、業務内容を分類して整理するために使われます。

職種の具体例一覧

  • IT(ソフトウェアエンジニア、データサイエンティストなど)
  • 金融(銀行員、会計士など)
  • 製造業(工場監督、品質管理担当者など)
  • 販売・営業(店舗販売員、営業など)
  • 広告・宣伝(デジタルマーケター・プロダクトマネージャーなど)
  • 芸術・エンターテイメント(映画監督、デザイナーなど)
  • 人事・組織(人事担当者、採用担当者など)
  • 交通・物流(トラック運転手、パイロットなど)
  • 政府・公共サービス(公務員、警察官など)

上記は一例に過ぎず、現在18,000を超える職種があり、どの業種(事業の種類)に携わるかによって、同じ職種でも大きく仕事内容が異なる可能性もあります。

自分がどのような業務に興味があり、働くためにどのようなスキルが必要か知るためにも、まずは「職種」とは何か押さえておく事が重要になります。

次に説明する、「総合職」と「一般職」は「職種」と混同されやすいですが、「職種」は仕事の種類を指し、「総合職」と「一般職」は採用区分(期待される役割やポジション)を指します。

「総合職」とは?~特徴と仕事内容~

総合職は、将来的に企業や組織の中核を担う事を期待されて、リーダーのポジションや将来の管理職候補として育成されることを指します。

特徴の1つは、特定の業務やスキルに特化せず、異なる部門や業務領域で幅広い経験を積む機会があるということです。異動や転勤が発生する可能性があり、ジョブローテーションを通じて様々な業務を経験して知識を身につけていく事を想像していただけるとイメージしやすいでしょう。

基本的には、数年単位でのローテーションを想定している企業が多いですが、適性を見てそれぞれ配属し、必要な場合のみ異動や転勤を個人単位で導入するという企業もあります。

仕事内容は多岐に渡りますが、営業やバックオフィスから技術系職種まで当てはまります。

そのため、「総合職」を「事務系総合職」や「技術系総合職」という形で分けて募集する企業も多いです。

ざっくりとした見分け方は、「文系向き」の職種か、「理系向き」の職種かという事ですが、具体的には下記のような違いがあります。

事務系総合職

大きい枠組みで共通のミッションとなるのが、「自社のサービスや製品の販売を促進し、収益を生み出す事」になります。

主に営業部門や管理部門、企画部門での業務に携わる事になります。具体的には、下記のような仕事です。

  • 総務
  • 人事
  • 経理
  • 広報
  • 企画
  • 営業

働く環境を整備する、顧客と商談をする、データ管理をするなど、事務系総合職1つ取っても、携わる可能性のある業務が多岐に渡ることが分かります。

事務系総合職=管理部門というイメージで就職活動を進めてしまうと、本当は人事に興味があったのに、なぜか営業として働く事を期待されて配属されてしまったなど、希望とのズレに繋がってしまう可能性があるので、注意が必要です。

3年~5年毎にジョブローテーションを通じて、組織内の連携方法や問題が発生した際の解決方法などを学び、キャリアアップできるので、組織の運営において重要な役割を果たせるようになります。

技術系総合職

事務系総合職が売上に繋げる仕事でしたら、技術系総合職はその「サービスや製品を作る仕事」になります。

主に研究・開発部門や製造部門、品質管理部門などでの業務に携わる事を指します。具体的には下記のような仕事です。

  • 生産技術
  • 開発
  • 設計
  • 研究
  • ネットワーク管理

上記の事務系総合職と比べて、理系向きの職種である事が分かります。

技術系総合職もジョブローテーションを行うケースが多く、最初にどの仕事に携わるかは配属時に決まる事になります。

専門的なスキルを身につけて活躍する事が期待されますが、色々な仕事に携わることで、全ての業務を把握して広い視野で事業を発展させる事が出来るようになります。

一般職とは?~特徴と仕事内容~

事務系総合職を理解したところで、「じゃあ、一般職って、何をするんだ?」と思った方もいらっしゃると思います。

「一般職」とは、主に総合職のサポートをする役割を指します。総合職とは異なり、異動や転勤は基本的に無く、1箇所で長く働く仕事になります。仕事内容は、配属される部門によって異なりますが、下記のような業務が挙げられます。

  • 電話応対
  • データ入力
  • 経費精算
  • 顧客対応

業務内容については、総合職のように大きく変動する事はないので、それぞれの業務に特化できますが、簡単な仕事という訳ではありません。

総合職に従事する人達がスムーズに仕事を進められるように、正確で細やかな仕事をする事が求められます。

サポートする人が1人というケースはほとんどないため、同時進行で色々なタスクを処理する必要がありますが、その時々で自分が何を求められているか察知できる能力を身につけられるようになります。

特に、裏方としてサポートしたい、コツコツと作業する事が好きな人にとっては、異動もないので向いていると言えます。

まとめ

ここまで、「職種」、「総合職」、そして「一般職」について解説しましたが、イメージはつきましたか?

就職活動はほとんどの方にとって、初めての経験でしょうし、分からない事も沢山出てくると思います。

分からない事は恥ずかしい事ではないので、少しでも自分がやりたいと思える仕事に出会えるように、少しずつ不安を解消していきましょう!

まずは、やりたい事探しの第一歩として、仕事の大きな枠組みがイメージ出来たら◎だと思います!

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