ほとんどの大学生にとって、就活は初めての経験となります。そのため、
「就活のやり方や進め方がわからない」
「就活は、まず何から行うべきなのだろうか?」
そんな不安や疑問をお持ちの方々も多いことでしょう。
就活ですべきことはとても多いため、まず全体像を理解してから一つ一つ取り組むべきことをこなしていかないと、余裕を持ったスケジューリングも難しくなってしまいます。
そこで当記事では、就活のやり方がわからない方のために、まず何からどのように取り組めばよいのかを詳しく解説します。
就活の全体像を理解するために情報収集から始める
就活の進め方を最初から理解している大学生はほとんどいないでしょう。
誰でも最初はわからないことだらけなので、仕方のないことです。
しかし、わからないことをわからないままにしていても、就活にどんどん遅れが出てしまいます。
最初は就活の全体像を理解するために、情報収集から始めてみましょう。
情報が不足していると、自分が何をすべきかわからず、どんな業界や仕事があるかなど、基本的なところからつまずいてしまいます。
自分の行動や活動の軸となるものを決めるためにも、他の就活生はいつ頃からどんな準備を進めているのかなど、基本的な情報や入手しやすい情報を収集し、就活の全体像の理解に努めましょう。
就活の基本的なスケジュールとは?
大学3年生の6月~9月:インターンシップ開始
一般的に多くの就活生が本格的に就活をスタートさせるのが、大学3年生の6月~9月に開催される各企業のインターンシップへの参加です。
インターンシップとは、就活生が自分の適性を把握したり、職務内容を理解するために、一定期間において企業で就業体験をすることを指します。
インターンシップは就活生が時間を取って参加しやすい夏休みや冬休みなどの長期休暇時期に合わせて開催されるのが一般的です。
インターンシップの内容や開催期間は各企業によって異なるため、興味のある企業のインターンシップは、早めにエントリー時期や方法、実施内容、開催期間などを調べておくとよいでしょう。
大学3年生の3月:企業説明会
大学3年生の3月頃からは各企業の企業説明会や合同説明会、業界研究セミナーなどが開始されます。
近年では、インターネットの普及や感染症拡大予防などの理由により、オンラインでの開催も増えてきましたが、企業からの様々な情報が入手でき、気軽に参加できるので積極的に参加した方がよいでしょう。
ただし、企業説明会の中には選考も兼ねて行われる場合もあります。
選考を兼ねている場合はエントリーシートの提出や面接なども行われるため、自己分析や業界・企業研究は早めに行なっておいた方がよいでしょう。
大学4年生の6月:選考解禁企業の増加
大学4年生の6月頃になると、選考試験をスタートする企業が増え始めます。
しかし、中小企業やベンチャー企業などは選考解禁時期である6月よりも早くから選考をスタートする企業もあります。
そしてこうした早期に選考試験を行う企業の場合、インターンシップ参加が選考条件となることもあるため、事前によく内容を確認した上、確実に参加しておきましょう。
また、外資系企業やマスコミも毎年早期に選考試験を始める傾向があるため、志望する場合は早めにスケジュール確認をしておきましょう。
近年では、総じて各企業ともに選考試験が早期化傾向にあります。
早めの準備とともに、少しでも興味のある企業の書類選考や面接を受けておくと、本命企業の選考試験までに選考に対して慣れることができます。
大学4年生の10月:内定式
前述のように大学4年生の6月から各企業ともに選考試験が本格化し、少しずつ内々定通知も出始めます。
そして、多くの企業で大学4年生の10月頃に内定式が行われます。
この時期になると約7割の就活生が就職先を決めていますが、通年採用や秋採用を実施している企業もあります。
まだ就職先が決まっていない人も、内定はもらったものの就職先に対して納得がいっていない人も、まだまだエントリーできる企業もあるため、後悔しないような就活を行ないましょう。
就活のやり方がわからない方へおすすめする就活の実施内容
自己分析
自己分析は書類選考においても面接においても必要な作業になります。
自分の強みや弱み、価値観や特徴、性格をきちんと把握していないと、自己PRや志望動機が作成できないからです。
また、自己分析をしっかりと行なっていないと就活で目指す方向がわからなくなったり、企業選びの軸がブレていったりします。
就活において基本の土台となる作業なので、できる限り時間を取って念入りに行ないましょう。
なお、自己分析は、学生時代ばかりでなく幼少期からの自分の経験を振り返り、なぜそれを行おうと思ったのか?それを行なってどんなことに気づき何を学んだのか?そして、どんな成果があげられ、何に失敗したのかなどを列挙していきます。
そして、自分を客観視し、自分にはどのような強みや弱み、価値観、特徴があるのかを分析していきましょう。
業界・企業研究
業界研究は、その業界の特徴や仕事内容などを調べることです。
志望企業を決めるにあたって、まずは各業界を調べて自分の適性である業界を絞り込んでいく必要があります。
ただし、業界・企業研究を行う際、「自分は絶対この業界!」と思い込み、最初から調べる業界を絞り込みすぎる就活生もいますが、自分では考えもしなかった業界の中に、自分に適性が企業や仕事がある場合もあるため、最初はできる限り、幅広く業界を調べた方がよいでしょう。
なお、業界研究は
・書籍、雑誌
・新聞、ニュース
・企業ホームページやSNS
・業界研究セミナーへの参加
・就活エージェントの登録
などの方法があります。
そして、業界を絞り込み、志望企業をリストアップしたら、企業研究を進めましょう。
企業研究では、
・企業名称や所在地
・代表者氏名など、基本となる企業概要
・事業内容
・売上高
・企業規模や従業員数
・業界でのポジショニング
・競合企業
・社風
・強み
・企業が求める人物像
・仕事内容
・採用情報、選考スケジュール
などを十分に調べましょう。
また、同じ業界で複数社のエントリーを希望する場合はその企業で各項目を比較すると、それぞれの企業の強みや弱み、業界でのポジショニングが明確になります。
企業説明会や合同説明会の参加
業界・企業研究で志望する就職先がある程度把握できてきたら、企業説明会や合同説明会に参加しましょう。
企業説明会は、基本的には主催する1社の説明を聞くといった内容になりますが、ホームページなどの公開情報では入手できない情報や社員の生の声が聞けたり、自分の疑問や不安を質問できたりします。
また、合同説明会では複数企業が合同で開催する説明会なので、自分では思いもしなかった企業の魅力を知るきっかけを掴めることもあります。
応募書類作成
企業の選考試験に参加するためには、まず、履歴書やエントリーシートを作成し提出する必要があります。
履歴書は主に市販のものを使用し、学歴や連絡先など、就活生のプロフィールなど個人情報を確認するための書類になります。
一方、エントリーシートは市販されておらず、各企業によって形式や質問内容が異なりますが自己PRや志望動機、学生時代に力を入れていたことなどはほとんどの企業で質問されます。
特に自己PRや志望動機は採用にあたっての評価に直結する項目であるため、何度も推敲し、自分を魅力的にアピールできるような文章に仕上げましょう。
面接対策
面接は誰もが緊張するものです。
そのため何も対策しないと、余計に適切な受け答えができなくなってしまう可能性もあります。
面接では頻出質問があるため、このような基本的な質問は事前に回答を想定し、何度も実際に声に出して練習しましょう。
また、人は初対面の人と話をする際、話の内容よりも、見た目やしぐさなど視覚情報からの影響を受けやすいといった心理学のデータもあります。
そのため、話し方や聞き方、振る舞いなどにも意識を配る必要があります。
家族や友人に模擬面接をお願いしながら、それを動画で撮影しておくと、自分の良さや修正すべき箇所がわかりやすくなるでしょう。
まとめ
ほとんどの就活生が、最初は就活のやり方がわかりません。
まず、就活では何を行なうのか全体像を理解し、いつ頃からどんな準備をすべきかなど、基本となる情報を収集することから始めましょう。
就活では自己分析、業界・企業分析、企業説明会や合同説明会への参加、応募書類作成、面接対策などが、基本となる実施内容となります。