履歴書と同様に、エントリーシートにも写真を貼るのが一般的です。しかし、
「エントリーシートに貼る写真は、どうような服装で撮影すればよいのだろうか?」
「エントリーシートに貼る写真は、どのようなことに注意すべきなのだろうか?」
そんな不安や疑問をお持ちの方も多いことでしょう。
たしかに、基本マナーに沿った写真を貼らなけらば、選考の際にも影響を与えてしまうため、注意が必要です。
そこで当記事では、エントリーシートに貼る写真にベストな服装や、撮影の際の注意点などを解説します。
企業がエントリーシートで本人の写真を求める理由とは?
企業がエントリーシートで写真の貼付を求める主な理由は、応募した就活生が本人であることを面接で確認したいからです。
他人が本人になりすまし、面接を受けることはできないため、事前に本人確認をする必要があります。
また、写真の服装や身だしなみから、一般的なマナーから外れていないかも確認しているため、企業にとって就活生の写真は、選考の上で重要な要素の一つになっています。
エントリーシートに貼る写真にベストな服装は?
エントリーシートに貼る写真は、男女ともにスーツが基本です。
エントリーシートの写真も、面接と同じと捉えてよいでしょう。
企業によっては写真の服装の指定として、「スーツでなくてもよい」としている場合もありますが、あまりにカジュアルすぎたり、私服では問題があるため、ジャケット、シャツ、ブラウスなどを着用した方が無難であるといえます。
男性におすすめの身だしなみ
服装
スーツは黒か紺色で、アイロンがけされた白の襟付きシャツを着用しましょう。
ボタンダウンシャツはカジュアルに見えてしまうため、エントリーシートに貼る写真の服装としては、あまりおすすめできません。
また、ネクタイは無地かシンプルな柄、そして派手過ぎない色を選びましょう。
結び目は大きくなりすぎたり、左右に歪まないように注意が必要です。
髪型
髪型は短めの長さで、前髪で表情が隠れたりせず、よく見えるようにしましょう。
寝癖があると、だらしなく見えてしまうため、きちんとブラシで整え、自然にまとめながら清潔感のある髪型を心がけましょう。
また、もみあげは、耳たぶより短くするとスッキリとした印象を与えます。
髪の色はあまり明るくなりすぎず、地毛に近い色とし、そのまま面接に行ったとしてもおかしくないような髪色が基本となります。
さらに、眉毛は一定の長さに切りそろえ、ヒゲも不潔な印象を与えないように、しっかりと剃っておきましょう。
女性におすすめの身だしなみ
服装
男性と同様に、スーツの色は黒か紺で、白のブラウスが基本となります。
また、胸元が開きすぎないカットソーなどもおすすめです。
ネックレスやピアス等のアクセサリーは、写真撮影の際は外しておくようにしましょう。
エントリーシートに貼る写真は基本的には上半身となりますが、中には全身写真が求められる場合もあります。
このようなときは立った状態で膝が少し見える丈のスカートが基本となります。
髪型
女性の場合、長髪はできるだけまとめ、目元と耳をはっきり出し、前髪やサイドの髪で表情が隠れないようにしましょう。
そして、エントリーシートに貼る写真の髪型は、清潔感のある印象を心がけましょう。
また、メイクも髪型同様に清潔感のある印象に注意し、過度なメイクは避けるようにしましょう。
さらに全身写真の際は、色付きのタイツは避け、肌の色に近いナチュラルな色のストッキングを履くようにしましょう。
エントリーシートの写真を撮影する際の注意点
口角を上げる
口角を下げて撮影すると、不愛想で不機嫌そうな表情になってしまいます。
一方、口角を少し上げて撮影すると、明るく誠実そうな印象になります。
このとき、あまり口角を上げすぎてしまうと、かえって引きつったような表情になってしまうので、注意しましょう。
また、歯を見せて笑うのは、エントリーシートに貼る写真としてはふさわしくないため、唇は軽く閉じるようにしましょう。
目をしっかり開ける
目をしっかりと開けて撮影すると、相手に自信のある印象を与えることができるため、書類選考の際に有利になるといえます。
また、目線をまっすぐカメラに向けていないと、上目遣いになったり見下ろしたような印象を与えてしまうため、撮影前にイスの高さやカメラの高さをしっかりと調整しましょう。
姿勢を良くする
エントリーシートに貼る写真は、基本的には上半身のみとなります。
猫背のような状態で撮影してしまうと、たとえ表情は自信に満ち溢れていたとしても、全体的にはだらしなく、弱々しい印象を与えてしまいます。
そのため、背筋を伸ばし、できるだけ胸を張りながら、両肩を開くイメージで撮影すると姿勢がよく、堂々とした印象を与えることができます。
エントリーシートに写真を貼る際の注意点
写真の裏に氏名・大学名を書く
髪のエントリーシートを企業に提出する場合、企業で保管している際や郵送中に写真が剥がれてしまうこともあり得ます。
このようなときに、写真に何も書かれていないと、どの就活生かがわからなくなってしまいます。
そのため、写真の裏には必ず氏名と大学名を書くようにしましょう。
3ヶ月以内に撮影された写真を使用する
前述のように、企業がエントリーシートで写真提出を求めるのは、本人確認が主な理由です。
そのため、何か月もしくは何年も経った写真を使用すると、現在の容姿とは変わりすぎている場合もあり、これでは本人確認にはなりません。
写真は3ヶ月以内に撮影されたものを一つの目安にするのが一般的です。
写真館からデータをもらう
エントリーシートは紙である場合と、メールなどからのダウンロードタイプ、また、web上で直接入力するタイプなどあります。
このように、エントリーシートをデータとして提出する場合は、撮影した写真のデータも必要になります。
写真を写真館で撮影すれば、データをもらえる場合がほとんどなので、撮影する前に用途をお店の人に伝えておくようにしましょう。
スキャンやスマホ撮影も可能
プリントされた写真しかない場合でも、スキャナーを使うことで写真をデータ化することはできます。
自宅にスキャナーがない場合は、コンビニにあるコピー機のスキャン機能を利用するとよいでしょう。
また、スマホのカメラでプリント写真を撮影してデータ化する方法もありますが、室内照明の光が反射したり、自分の影が写ってしまう場合もあるため注意が必要です。
まとめ
企業がエントリーシートで写真の貼付を求める主な理由は、応募した就活生が本人であることを面接で確認したいからです。
また、写真の服装や身だしなみから、一般的なマナーから外れていないかも重要な確認事項であり、企業にとって就活生の写真は、選考の上で大切な要素の一つになっています。
エントリーシートに貼る写真に決まった服装はありませんが、男女ともにカジュアルな服装ではなく、スーツ着用が基本マナーとなります。
スーツは黒か紺で、シャツは白色が無難でしょう。男性は無地かシンプルな色柄のネクタイを選び、女性はなるべくアクセサリー類をはずすようにしましょう。
また、髪型も男性は短めの長さで、女性も長髪の場合はできるだけまとめ、表情が髪の毛で隠れることがないよう、しっかりとわかる長さで撮影しましょう。
なお、口角を上げ、目をしっかりと開け、姿勢を良くしながら撮影すると、爽やかでありながら自信に満ち溢れた印象を与えることができます。