就職活動で提出を求められるエントリーシート。内容ももちろん重要ですが、提出にあたって、様々なマナーや守るべき形式があります。今回の記事では、エントリーシート作成における適切な文字数や、そもそものエントリーシートの書き方のポイントなどを解説します。ぜひ就活でのエントリーシート作成の参考にしてください。
エントリーシートとは
そもそも就活におけるエントリーシートとはどのようなものか?選考においてどのように活用されるのかを解説します。
1:1次選考から最終面接まで通しで手元に残る書類
エントリーシートは、応募の段階から、最終面接まで、採用担当の手元にずっと残る重要な書類です。まず、書類のみで選考され、その後の面接ではエントリーシートの内容に沿って、さまざまな質問を受けることになります。1次選考はもちろんですが、面接試験においてもエントリーシートの内容の出来具合が大きく影響をします。完成度の高い、内容の濃いエントリーシートの作成が求められます。
2:就活生の人柄、能力などを見極めるための書類
エントリーシートの記載項目は各企業によって異なっており、企業ごとに求める人材を発見しやすくなるように項目が設定されています。履歴書よりも細かく、より就活生のパーソナルな人柄やポテンシャルを深く探るための書類として活用されます。1次選考書類として、自己PRや求める人物であるかどうかを見極める書類という位置づけになっています。
エントリーシートの文字数超過はOK?
「エントリーシートに記載したい内容が多すぎて、文字数をオーバーしてしまった!」という場合もあるでしょうが、そもそも、文字数を超過してしまうという事が許容されるのでしょうか?文字数が決まっている場合においては、文字数を超過してしまうことはNGといえます。文字数の制限があるのに、それをオーバーして書くということは、ルールを守れない人という事で、どんなに内容がよかったとしても、評価されないエントリーシートになってしまいます。まず、文字数のルールをしっかりまもるということを優先させましょう。
文字数を収めるためのコツ
文字数を所定の範囲におさめるためには、文章を作成する上で、①内容の重複がないか?②余計な情報や、不必要な修飾語が入っていないか?の2点を意識しましょう。文章を作成した後に、音読をしてみると、客観的に文章を捉えることができて、お勧めです。内容の重複は、よく生じるので、しっかりと確認しましょう。
伝えたい内容は簡潔に
エントリーシートを作成するうえで、伝えたい内容は簡潔に、端的にまとめることが重要です。所定の文字数におさめて、出来るだけたくさんのアピールポイントを詰め込んでしまうと、どうしても長くなってしまい、結局何が言いたいのかが伝わりにくくなってしまいます。無駄な修飾語や指示語など、なくても意味が通じる言葉は極力削り、より簡潔な文章の作成を心がけましょう。
エントリーシートの文字数は最低何割必要?
エントリーシートの文字数を超過することはルール違反で、相応しくないと書きました。では、逆にエントリーシートの文字数は最低、何文字必要なのでしょう?少なすぎてしまう場合はどうなのでしょうか?
指定文字数の80%以上は書くようにしよう
エントリーシートの各項目で、文字数の指定がある場合は、80%以上は書くようにしましょう。可能な限り、指定文字数に近づける文字数が必要です。空白箇所が多い場合は、志望度合いが低く、熱意がないと思われてしまいます。志望先への熱意や志望度合いをしっかりと伝えるために、指定文字数の80%以上を必ず記載するようにしましょう。
文字数が不足している時も無理やり付け足すのはNG
エントリーシートを書き終わった後に、文字数をカウントして足らなかった場合に、書き加えるという方法はあまりお勧めしません。文字数を稼ぐために不要な文章を付け足しているという印象をもたれてしまい、志望度合いが低い就活生と捉えられてしまいます。また、無理やり、文字数を増やすという事もお勧めしません。読みづらく、ツギハギ感のある文章になってしまい、最後まで読み切ってもらえないという場合もあるでしょう。
エントリーシートで特に力をいれて書く項目は?
エントリーシートには複数の項目が用意されています。特にどの項目に力をいれて書くべきでしょうか?重点項目を解説します。
定番質問の「自己PR」「ガクチカ」は重点項目
エントリーシートの定番質問である、「自己PR」や「学生時代に力を入れたことは何ですか?」(いわゆるガクチカ)の項目は特に力を入れて書きましょう。個人の人柄や、価値観、スキルや強みなどをアピールできる項目だからです。特にガクチカでは、その経験を通じて、「何が得られたのか?」「どのような取組みを具体的に行ったのか?」「立てた目標にむけての工夫、アプローチの仕方」「解決方法」などを細かく具体的に記載するのがよいでしょう。
PREP法でまとめよう
エントリーシートの質問項目をまとめる時には、まずは結論から記載するようにしましょう。結論→理由→具体例→結論のPREP法がおすすめです。忙しい人事や採用担当者に分かりやすく、端的につたえるために、結論ファーストで文章をまとめるよう意識しましょう。冗長な文章だと最後まで読んでもらえない可能性もあるので、端的かつ簡潔な文章を心がけるようにしましょう。
エントリーシートを手書きで作成する場合の注意点は?
エントリーシートを手書きで作成するという方も多いことでしょう。手書きでエントリーシートを作成する上での注意点について、3つの注意すべきポイントを紹介します。「見やすく」「わかりやすい」エントリーシート作成を目指しましょう。
手書きの際は、綺麗に、丁寧に、ゆっくり書くことを意識
エントリーシートを手書きで作成する時には、文字の大きさを統一する、まっすぐに書くなど、ゆっくり丁寧に書きましょう。乱暴な、乱雑な文字だと読みにくいということはもちろんですが、重要な書類であるエントリーシートを雑に作成すると思われて志望度合いが低いと思われてしまいます。採用担当者、人事担当者が見やすいかどうかを常に意識して、丁寧に作成をしましょう。
記載スペースにあった文字の大きさで記載
枠内におさまったとしても、記載スペースに合わない文字の大きさでかくと見えずらいエントリーシートになってしまいます。適切な文字サイズで作成することで、協調する部分の文字サイズを大きめにするなどの工夫をするとより分かりやすい、エントリーシートが完成することでしょう。
余白にも気を配る
適度に、余白を用意して、話の変わり目には、改行をするなど、体裁にも気を使いましょう。多くの情報を詰め込みすぎて、詰詰めで記入してしまうと見づらいエントリーシートになってしまいます。
適切な文字数で、みやすく、わかりやすいエントリーシートを作成して、就活を乗り切ろう!
今回の記事では、就活においての重要な書類であるエントリーシート作成における文字数についてや、みやすく、わかりやすい書き方について解説をしました。採用担当にしっかり見てもらうために、内容ももちろん大切ですが、まずは体裁や見た目をしっかり整えることを意識してましょう。まず、読んでもらう気にさせるエントリーシート作成が重要です。志望企業に内定できるよう、エントリーシート作成頑張ってください。