エントリーシートは、複数社に送るのが一般的です。しかし、

「エントリーシートは何社くらいに送るのがよいのだろうか?」

「書類選考の通過率を上げるためには、とにかく多くのエントリーシートを送るべきなのだろうか?」

そんな不安や疑問をお持ちの方々も多いことでしょう。

たしかに、エントリーシートを提出する企業が少なすぎると、書類選考の通過率は期待できないでしょう。

しかし、限られた就活の時間内で、エントリーシートの提出ばかりに時間をかけることはできません。

そこで当記事では、エントリーシートは何社に送るのがベストなのか、また、書類選考の通過率を上げるためにはどのようなことをすべきか詳しく解説します。

就活でエントリーする平均企業数は?

厚生労働省の『大卒者等のインターネットを通じた就職活動に関する調査』によると、エントリー企業数のボリュームゾーンは、

・21社~50社…23.7%

・4社~10社…17.7%

・51社~100社…17.2%

という結果となっており、エントリー企業数の平均は、20社~50社と、就活生により幅が大きいことがわかります。

エントリー数が多いメリットとデメリット

エントリー数が多いメリット

様々な業界を知ることができる

エントリー数が多いというのは、幅広く業界を研究することにもつながります。

最初から業界を絞って考えすぎてしまうと、本当に自分に合った業界や企業を見落としてしまうこともあるかもしれません。

しかし、様々な業界を研究することで自分の視野が広がり、最初はそれほど興味のなかった業界も、魅力的に思えてくることもあるでしょう。

自分にとって未知との業界との出会いは、自分の将来を明るく活力あるものへと変えてくれることもあります。

自分に合う業界や企業に出会える可能性が高くなる

エントリー数が増えると、会社説明会や面接など、その企業のことを知ることができる機会も増えます。

エントリー時は魅力を感じる一企業に過ぎなかった会社が、選考が進むにつれて志望度が高まることはよくあります。

社員との接点が増え、得られる企業情報が増えるにつれ、企業への理解度も深まるためです。

経験値が増える

エントリー数が増えると、それだけエントリーシートの作成や面接回数も増えます。

エントリーシートは何回も作成していると、慣れてきて自然とコツがつかめます。

また、面接回数も増えるとことで、緊張も次第に溶けていき、対応にも余裕ができることで、本来の自分の持ち味を発揮することができます。

面接が緊張しやすく不安という人は、第一志望の企業の面接までに、エントリー数や面接回数を意図的に増やしてもよいでしょう。

エントリー数が多いデメリット

スケジュール管理が困難になる

就活では、エントリーシートの作成やその提出期日の把握、各企業の会社説明会や選考の日程など、多くのスケジュール管理が必要になります。

エントリー数が多ければ多いほど、他企業同士で選考の日時が重なってしまう可能性も増え、それに伴って日程調整や日時変更の連絡が必要になります。

エントリー数が多い場合、このような事態になることを早めに想定し、まず、志望企業の優先順位をつけて管理することが大切になります。

また、手帳での管理の他、スケジュール管理アプリなども有効活用するようにしましょう。

1社あたりの研究時間が減る

エントリー数が多いと、必然的に1社あたりの研究時間が減ってしまいます。

そして、それに伴って本命企業の研究時間も減ってしまう可能性が高くなります。

企業は就活生のエントリーシートや面接での回答から、自社に対する志望度の高さをチェックしています。

志望度の高さは、企業理解の深さによることも多いため、魅力を感じている企業の研究は、しっかり時間を割いて十分に行う必要があります。

また、特に志望度が高いわけではない企業にエントリーする場合は、研究時間自体が少なくなってしまうため、あまり良い結果にはつながらないでしょう。

エントリー数が少ないメリットとデメリット

エントリー数が少ないメリット

スケジュールに余裕ができる

エントリー数を少なくすると、スケジュールに余裕ができるため、1社あたりにかけられる時間も多くなります。

エントリー数が多い場合、選考が1日2社以上になってしまうなど、スケジュールに余裕がなくなってしまいます。

エントリーシート作成が大変になるだけでなく、面接など十分な準備ができていないと、選考通過も期待できなくなってしまいます。

一方、エントリー数が少なくスケジュールに余裕があると、応募企業の研究もしっかりとでき、自信を持って自分をアピールすることができます。

選考対策がしやすくなる

エントリー数が少ない場合、志望度の高い企業の選考対策に力を注ぐことができます。

ホームページから閲覧できる情報や、会社説明会で配布される会社情報などを念入りに読み込み確認しておくと、面接時の質疑応答などで、熱意を伝えながら話すことができます。

応募企業は業界内ではどのようなポジショニングなのか、そしてどのようなことが強みなのか、また、今後どのような事業に注力しようとしているのかなど、企業理解を深めることで、選考通過率を高めることができるでしょう。

エントリー数が少ないデメリット

内定獲得や就活の終了時期が遅くなることもある

エントリー数が少ないと、そのエントリーした企業の選考が思うように進まなかった場合、内定獲得や就活の終了時期が遅くなることもあります。

数少ない企業の選考に不合格となってしまった場合、最初からエントリーし直さなければなりません。

一般的にエントリーピーク時期である2月~3月であれば、追加でエントリーする企業を見つけるのにも、それほど時間がかからないかもしれません。

しかし、ピーク時期を過ぎてからエントリーし直すと、エントリー可能企業も減ってしまうため要注意です。

このようなエントリーを繰り返していると、内定獲得や就活の終了時期が遅くなってしまいます。

経験値がたまりづらい

エントリー数を少なくすると、経験値がたまっていない状態で志望度の高い企業の選考にのぞむことになるため、緊張してしまったり、うまく自己PRや志望動機を面接官に伝えられなくなってしまう可能性が高くなります。

エントリー数を少なくする場合は、できるだけ第一志望の企業と同じ業界、さらに同じ職種を残し、経験値がたまる状態を作っておくと、第一志望の企業の選考の際にその経験が活きるでしょう。

自分に合う企業を見落とす可能性がある

エントリー数を少なくすると、業界・企業研究の幅も狭くなってしまいます。

そのため、自分に合う企業を見落としてしまう可能性も出てくるでしょう。

また、エントリー数が少ない状態で、途中、「自分に合わないかも」と思ったにもかかわらず、他にエントリーする企業がなく、仕方なく入社を決めてしまうと、入社後ミスマッチを引き起こす可能性が高くなってしまいます。

選考通過率を上げるために、エントリー数を多くしたり少なくする場合の注意点

スケジュール管理の徹底

エントリー数を多くする場合はスケジュール管理を徹底しましょう。

説明会や筆記試験、面接の際は、移動時間も考えながらスケジューリングすることが大切になります。

また、選考日時のかぶりがないよう調整したり、どうしても調整できない場合は、企業の採用担当者に変更希望の連絡が必要になります。

エントリー企業の優先順位を明確にする

エントリー企業を多くする場合は、志望企業の優先順位を明確にし、第一志望の企業研究や面接対策がおろそかにならないよう注意しましょう。

選考状況を見ながら追加のエントリーを行う

エントリー数が少ない場合は特に、選考が思うように進まない、エントリー企業からなかなか連絡が来ないなどの場合は、すぐに追加のエントリーができる状態にしておきましょう。

そして、エントリーする企業がまったくないといった状態は避けるようにしましょう。

就活軸が変わった場合はエントリーを追加する

就活を進める中で、自分の就活軸が変わってしまうこともあります。

このような場合は、随時追加のエントリーができる状態を作っておきましょう。

まとめ

厚生労働省の『大卒者等のインターネットを通じた就職活動に関する調査』によると、エントリー企業数のボリュームゾーンは、「21社~50社」が23.7%と最も多い結果となっていて、就活生により幅が大きいことがわかります。

選考通過率を上げるためには、まずスケジュール管理を徹底し、エントリー企業の優先順位を明確にしましょう。

また、選考状況を見たり、就活軸が変わってしまった場合などに、追加のエントリーができる状態を作っておきましょう。