就活において、企業の採用試験に応募する際、避けて通れないのがエントリーシートの提出です。しかし、

「エントリーシートがうまく書けない。どのように書けばよいのだろうか?」

「エントリーシートが書けない時の解決策はあるのだろうか?」

そんな不安や疑問をお持ちの方々も多いことでしょう。

エントリーシートを書かないことには書類選考はもちろん、面接にもたどり着けないため、しっかりとポイントをおさえて作成したいものです。

そこで当記事では、エントリーシートが書けない場合の解決策を詳しく解説します。

なぜ、エントリーシートが書けないと感じてしまうのか?

自分の強みや長所がわからない

エントリーシートが書けないのは、自分の強みや長所がよくわかっていない可能性があります。

自分の良さをなんとなくの思いつきや思い込みだけで書いてしまうと、その根拠などが不明瞭であるため、なかなか書けなくなってしまいます。

まずは自己分析をしっかりと行い、自分の強みと長所を知るところから始めましょう。

自己分析は大学時代はもちろん、幼少期から振り返り、どんなきっかけでどんな経験をし、そこから何を学んだか列挙していきます。

そして、その経験、気づき、成功、失敗を客観視しながら、自分の強みや長所とは何かを考えていきましょう。

文章の作り方がわからない

文章の作り方がわからないと、書き出しに時間がかかってしまいます。

そして時間がかかってしまうと、「エントリーシートが書けない」と感じてしまいます。

書き方や書き出しがわからなかったとしても、まずはアピールしたい内容を箇条書きでもよいので、とにかく書いてみましょう。

アピールしたい内容さえ固まれば、それをわかりやすく書いたり、文章を整えることがしやすくなってきます。

志望度が低い企業を選んでいるから

「なんとなくエントリーしてみたい」「人気の企業(または大手企業など)だから、自分もエントリーした」といった企業の場合、心の底から入社したいとは思っていないため、エントリーシートがうまく書けない可能性があります。

このような場合、エントリーしたとしても、しっかりと自分の就活軸や価値観に合っていないため、説得力のある志望動機は出てこないでしょう。

エントリーシートは、自分には何ができ、そして何をしたいのかを明確にし、自分の就活軸や価値観に合った企業を探さなければうまく書けません。

本気でその企業に入社したいのか、まずはじっくり考えてみましょう。

エントリーシートが書けないときの解決策

自己分析を徹底する

前述のように、エントリーシートが書けない場合は自己分析を徹底して行ないましょう。

自己分析が不十分であると、面接官に自分の強みや長所をアピールすることもできなくなります。

自己分析は経験したことや努力したこと、成功したこと、失敗したことを振り返り、複数の出来事に共通の考え方や行動パターンがあれば、自分の強みや価値観の発見に結びつくでしょう。

業界・企業研究を徹底する

エントリーシートが書けない場合、同じように大切なのが業界・企業研究を徹底することです。

志望する業界や企業が見つかったら、今度は競合他社と比較し、「なぜその企業を志望するのか」を明確にしましょう。

業界・企業研究は企業ホームページや就活サイト、会社四季報などで調べる他、企業説明会に参加する、インターンに参加する、OB・OG訪問を行うなどの方法があります。

PREP法を使って書く

PREP法とは論理的かつわかりやすく文章を構成する際の書き方で、相手への説得力も増します。

PREP法は

・Point(結論)

・Reason(理由)

・Example(事例)

・Point(まとめの結論)

の頭文字を取っています。

エントリーシートの「自己PR」が書けないときの解決策

志望企業の人材ニーズに合ったアピールポイントを書く

各企業ではそれぞれ、求める人物像が異なります。

この求める人物像に合致しないアピールをしても、そのアピールの効果はそれほど期待できないものになってしまいます。

エントリーシートを書き始める前に、まずは志望企業が求めている人物像に合ったアピールは何かをよく考えましょう。

結論をわかりやすく述べる

自己PRはダラダラと書くのではなく、まず結論にあたる強みから書き始めましょう。

これは先に述べたPREP法による書き方と同じで、自分の強みから書き始めた方がわかりやすく、説得力が増すからです。

反対にエピソードから書き始めてしまうと、何をアピールしたいのかが読んでいてわかりづらくなってしまうため注意しましょう。

強みの裏付けとなるエピソードも必ず書く

自分の強みを簡潔にまとめて冒頭で述べたとしても、それを裏付ける理由やエピソードが不十分であると、その強みはただの独りよがりとなってしまいます。

どんな理由や具体的エピソードがあって、それを強みというのか、しっかり裏付けも伝えましょう。

エントリーシートの「志望動機」が書けないときの解決策

まずは志望理由を書く

エントリーシートの志望動機も、先の自己PRと同様に結論から書き始めましょう。

この場合の結論は、志望理由になります。

つまり、「私が貴社を志望する理由は~だからです」といった書き方になります。

そして、その後になんでそのように考えたのかを具体的エピソードも交えて書くと、説得力が増します。

入社後どのようにしたいかを書く

志望動機では、入社後どんなことをしたいのかも書いてあると、採用担当者は採用後をイメージしやすくなります。

また、入社後具体的にどのような仕事をしたいのかきちんと書かれていると、志望度の高さもアピールとして伝えることができます。

なぜ他社ではダメなのかも書く

「私は〇〇業界で〇〇な仕事をしたいから貴社を選びました」は志望動機のようで志望動機ではありません。

これは業界や職種についての志望であり、なぜその企業なのかが伝えられていないからです。

なぜ、「他社ではなくその企業なのか」を企業研究や他社比較など行いながら、きちんと書くようにしましょう。

エントリーシートの「学生時代に力を入れたこと」が書けないときの解決策

特別なことを書こうとしない

「学生時代に力を入れたこと」はけっして特別なことを書く必要はありません。

また、他人が真似できないような特別な成果も書く必要はありません。

何かに取り組む姿勢やその過程を伝えることの方が大切なので、どのようなことを考え、それを行動に移したかといったことを中心に書くとよいでしょう。

最初に結論を述べる

先に述べた自己PRや志望動機と同様に、学生時代に力を入れたことも、まずは最初に結論から述べましょう。

そして、結論を述べた後はその動機⇒課題となったこと⇒課題解決のために行った行動⇒その結果⇒経験を活かしてそれをどのように仕事に活かすか、といった流れで書くと、内容が伝わりやすくなります。

努力の過程を書く

学生時代に力を入れた内容そのものは他人と似ていたとしても、その努力の仕方や課題に対する考え方、その課題に向き合う行動は人によって異なります。

自分のアピールができるよう、努力の過程を詳しく書きましょう。

まとめ

エントリーシートが書けないのは自己分析が不十分で、自分の強みや長所がわかっていないことが原因として考えられます。

また、文章の作り方がわからない、志望度が低い企業を選んでいるから何を書いてよいのかわからない、なども原因として挙げられるでしょう。 エントリーシートがうまく書けない場合、まずは自己分析や業界・企業研究を徹底して行い、相手にわかりやすく伝えるための書き方であるPREP法を用いて書くとよいでしょう。