就職活動において企業の選考を受けるには、エントリーシートを提出して書類選考を通過しなければいけません。しかし、エントリーシートは誰でも通過できるわけではなく、意外にも通過できない人が多いです。
この記事では、エントリーシートの通過率を踏まえ、エントリーシートで落ちてしまう理由や通過率を上げるコツについて紹介します。
少しでもエントリーシートの通過率を上げたいという方は、ぜひ参考にしてみてください。
エントリーシートの通過率はどのくらい?
エントリーシートは就活生や企業によって通過率が異なりますが、おおよその通過率は約50%ほどとされており、10社にエントリーシートを提出すれば4~6社ほど通過する計算です。
しかし、人気の高い企業や大手企業の場合はもっと通過率が低くなり、数%程度の企業も多くあります。そのため、単純に10社受ければ約50%になるというわけではなく、大手から中小企業の中でも選考を受ける企業の選択が重要になるのです。
エントリーシートで落ちてしまう主な理由とは
エントリーシートの中身次第で通過できるものと通過できないものがあり、通過できないエントリーシートにはそれだけの理由があります。
書類選考に通過できないエントリーシートの主な理由は、以下のような物が挙げられます。
基本的なルールが守れていない
エントリーシートには基本的なルールが定められており、企業に提出する際には適切な書き方をしなければ印象が悪くなってしまいます。
エントリーシートにおける基本的なルールは以下のようなことが挙げられます。
- 提出期限を守る
- 顔写真を貼る
- 住所や経歴の省略はNG
- 経歴の「西暦」「和暦」を統一する
- 指定の文字数の8割ほどは埋める(文字数指定がある場合)
上記のような基本的ルールを守らずに提出してしまうと、書類選考の通過率が悪くなってしまうため、書き方が分からない方は事前に確認しておきましょう。
自己分析ができていない
エントリーシートは自身のアピールを的確にできなければ通過できません。
「自分のことは自分が1番よくわかっているからアピールは簡単だ」と思う方もいるでしょう。しかし、意外にもほとんどの方は自分自身の魅力を把握できていなかったり、第3者からの印象とは大きく異なったりしています。
より自身の人間性や価値観を的確に伝えるには、まず自分自身のことを把握していなければいけません。
企業や業界の研究不足
エントリーシートではほとんどの確率で志望動機を求められ、志望動機が抽象的すぎると書類選考は通過できません。
より企業側に魅力を感じてもらうためには、企業や業界のどのような点を魅力に感じ、今後はどのような点で貢献していきたいのかを伝える必要があります。
企業が求める人物像にマッチしていない
エントリーシートではただただ自身の魅力を伝えるだけでは企業側から魅力を感じてもらえません。企業側に魅力を感じてもらうには企業側が求めている人物像に近づける必要があります。
たとえば、早く戦力になってくれる人材を欲している企業に対して、自分が大器晩成型だとアピールをしても魅力に感じてもらえません。
そのため、企業がどのような人物を求めているのかを把握したうえで、自身のアピールポイントを見つけ出す必要があるのです。
通過できなかった際の分析ができていない
エントリーシートの通過率が100%という就活生はほとんどいません。誰もが1度は書類選考で通過できない経験をしています。しかし、通過率が高い人は通過できなかった理由を分析し、次の書類選考では通過できるように常に修正や改善を繰り返しているケースが多いです。
エントリーシートの通過率を上げるコツとは
続いてはエントリーシートの通過率を上げるコツについて紹介します。
選考を通過できるエントリーシートには共通点があり、押さえるべきポイントを押さえることで通過率が高くなりやすいです。
エントリーシートの通過率を上げるコツは、主に以下のようなことが挙げられます。
基本的なルールやマナーを把握する
エントリーシートにはさまざまな基本的なルールや提出時のマナーがあり、基本的なルールを守っていなければ企業側にマイナスな印象を与えてしまいます。
もしエントリーシートの書き方やルールが分からない方は、事前に調べてから書き始めましょう。
見やすく端的に記載する
エントリーシートは自身のアピールをただ並べるだけでは意味がありません。
しっかりと企業の採用担当者が見やすく、分かりやすいように端的にまとめるように書きましょう。
見やすく書くコツは「結論ファースト」です。
結論を先に書くことで、結論を把握したうえで補足となる根拠や理由、エピソードなどが頭に入りやすくなります。
具体的な内容を書く
自己PRや志望動機などでアピールをする際に抽象的な表現はかえってマイナスな印象を与えかねません。
具体的かつ明確な根拠や理由を踏まえて書くことで、話しの一貫性が増し、魅力に感じてもらいやすくなります。
第3者に確認してもらう
企業側にアピールをするには自分自身のことをより的確に把握する必要がありますが、意外にも自分が思っている自分と周りが思っている自分には乖離が生じていることが多いです。
より正確に自分自身を把握したいというかたには、第3者からの意見をもらうこともおすすめします。
また、エントリーシートの中身を確認してもらうことで、自身では間違っていないと思っていた言い回しの改善にも繋がるため重要です。
企業が求める人物を理解する
企業に魅力を感じてもらうためには、まず企業が求めている人物像を把握しなければいけません。
いかに周りの就活生と差別化を図れるようなアピールができても、企業が求めている人物像とかけ離れてしまっては魅力に感じてもらえる確率は低いです。
企業が求める人物を把握するには、求人サイトに掲載されている募集要項や企業の公式サイトの理念・ビジョンから推測できます。
企業に提出するエントリーシートを作成する前には、必ず企業について調べてから作成しましょう。
ハードルが高い企業ばかりうけない
企業によってエントリーシートの通過率が大きく異なり、有名企業や大手企業ばかり応募していてはなかなか書類選考は通過できません。
中小企業のようなハードルが低い企業やベンチャーで募集人数が多い企業への応募を混ぜることで、エントリーシートの通過率が上がり、面接に進める企業が増やせます。
エントリーシートのコツを把握して通過率を上げよう
今回は就職活動におけるエントリーシートの通過率を踏まえ、エントリーシートで落ちてしまう要因や通過率を上げるコツについて紹介しました。
エントリーシートは企業の選考を受けるにあたって、最初に突破しなければいけない難関であり、エントリーシートの通過率が低い就活生は自身が選べる企業の選択肢が少なくなってしまいます。 就職活動を有意義に進めたい場合は、1つでも多くの企業から内定を獲得して自身が選択できる企業を増やす必要があります。そのためにはエントリーシートの通過が欠かせないため、事前に押さえるべきポイントを把握し、万全の対策をして少しでも通過率を高めましょう。