インターネットの普及や感染症拡大防止策の一環として、近年、グループディスカッションをオンラインで行う企業は増えています。しかし、

「オンライングループディスカッションは、どんなことに注意しべきなのだろうか?」

「オンライングループディスカッションでは、どんなことが評価ポイントになるのだろうか?」

そんな不安や疑問をお持ちの方々も多いことでしょう。

対面でのグループディスカッションに比べ、オンライン上にはオンラインにしかないポイントがあるため、しっかりとおさえて本番の選考にのぞみたいものです。

そこで当記事では、オンライングループディスカッションで気を付けたい対策方法4選!と題し詳しく解説します。

対面とオンラインでグループディスカッションはどう違うのか?

特徴

対面に比べ、オンラインでのグループディスカッションは、参加メンバーの表情や感情を読み取りづらく、コミュニケーションも取りづらいのが特徴といえます。

相手が話しているところに、「はい」などと言葉で相槌を打とうとすると、ワンテンポ、タイムラグが生じてしまい、会話がスムーズにいかなくなることがあります。

そのため、参加メンバー同士で意思疎通がうまく図れずに、議論の答えが出せぬまま終了してしまうこともあります。

時間と人数

オンライングループディスカッションの時間は30分程度で行われることが一般的です。

また、人数は4~6名で1グループとなります。

前述のように、オンライングループディスカッションはコミュニケーションが取りづらいといった特徴があるため、対面に比べ、時間が短く人数も少なくなっています。

服装

オンライングループディスカッションは、自宅から参加する就活生がほとんどですが、服装は企業から指定がない限り、自宅であってもスーツ着用が基本マナーとなります。

企業から「私服OK」「服装自由」などと指定があった場合でも、プライベートで着用するような服装や色柄、デザインが派手な服装は避け、「ビジネスカジュアル」と呼ばれる服装でのぞむべきです。

また、オンラインの場合、画面に映るのは基本的に上半身のみのため、「上半身はスーツでも、下半身はジャージやパジャマでよいのではないか?」と考える就活生もいます。

しかし、机から書類や筆記用具を落としてしまったり、パソコンの配線を直そうと席を立ったときに、下半身が映りこむ可能性もあります。

そのため、オンライングループディスカッションで自宅から参加の場合であっても、全身スーツ着用が基本となります。

オンライングループディスカッションでの評価ポイントとは?

コミュニケーション能力

社会人には社内外の人たちとの円滑な意思疎通が求められるため、コミュニケーションスキルが重要になります。

そのため、就活のグループディスカッションでも、企業は就活生のコミュニケーション能力をチェックしています。

グループディスカッションでは自分の意見をきちんと参加メンバーに伝えられる力と、他人の話を傾聴し理解する力が求められます。

オンライングループディスカッションでは、自分とは異なる意見に対し、どのように寄り添いすり合わせるかが重要になるため、自分の意見ばかりを押し通さないことがポイントになります。

ロジカルシンキング

グループディスカッションでは、与えられたテーマに対し、仮説や推論から結論を導き出すロジカルシンキングの力が評価ポイントとなります。

その場その場の感情や感覚で意見を述べるのではなく、他人の意見を受け入れつつ、しっかりとした根拠から、結論である自分の意見を述べることが重要になります。

グループディスカッションではテーマに対し、様々な意見が出ますが、オンラインでは対面に比べ進行がスムーズには行かないことも多いため、メモを取るなど、よりしっかりとグループ内の意見をまとめながら聞くようにしましょう。

役割や立ち振る舞い

グループディスカッションでは最初に、司会や書記役などの役割が決められますが、役割が与えられたからといって、それが選考の有利不利になることはありません。

企業はその就活生が自分の立ち位置などをよく理解しているかどうかをチェックするとともに、その人がグループメンバーをけん引するリーダータイプなのか、適切な意見を述べる参謀タイプなのかもチェックしています。

オンライングループディスカッションで気を付けたい対策方法4選

通信環境をよく確認する

オンライングループディスカッションで特に気を付けたいのがネットの通信環境や接続です。

ネットの通信状態が不安定であったり、一定時間で切れてしまうことがあると、採用担当者や面接官ばかりでなく、グループメンバーである他の就活生にも迷惑をかけてしまうことになるため注意しましょう。

オンライングループディスカッションの当日、それも直前に確認したのでは、何か異常があった場合対処できません。

事前によく調べておきましょう。

映像

まず、カメラの映像が乱れていないか事前によくチェックしましょう。

また、顔に直接、自然光や照明が当たってしまうと表情がわかりづらくなり、コミュニケーションの妨げとなってしまいます。

同様に光を部屋に十分に取り入れていたとしても、それが逆光だった場合、やはり表情がわかりづらくなってしまいます。

事前にカメラテストを行い、自分の表情がしっかり映っているか必ず確認しましょう。

そして、背景は白い壁か白いカーテンが基本マナーとなります。

色柄が派手なカーテンを使用したり、オンライングループディスカッションとは関係のないものが背景に写りこんでいるといったことがないように注意しましょう。

パソコンにはwebカメラが内蔵されたものと外付けのwebカメラもあります。

どちらの場合でも、カメラは自分の目の高さに合わせるのが基本となります。

パソコンに内蔵されたwebカメラは特に、自分の目線より低い設定になりがちです。

このような場合、相手には上から目線のように見えてしまい、マイナス印象となることもあるため注意しましょう。

音声

マイクスピーカーの音声がきちんと入るか事前にチェックしておきましょう。

音が小さかったり、逆に音割れが起きるといったこともあるため、異常な場合はすぐに直しましょう。

音声はネットの通信環境によっても乱れが生じてしまうことがよくあるため、設定の確認がはとても重要になります。

また、他の場所に比べ、静かな状態を保ちやすい自宅でも、うっかり生活音が入ってしまったり、外から電車や車、工事の騒音が入ることもあります。

このような場合を想定し、雑音を拾いづらいマイク付きイヤホンの使用をおすすめします。

web会議ツールの使い方に慣れておく

web会議ツールは様々ありますが、それぞれ使い方が異なるため、オンライングループディスカッションで使用するweb会議ツールの使い方に、あらかじめ慣れておいた方がよいでしょう。

特に以下の機能はオンライングループディスカッションでもよく使用されます。

画面共有機能

自分のパソコンの画面をグループメンバーの画面にも表示できる機能です。

資料やメモ、そして最初の自己紹介などでも活用できるため、操作方法をマスターしておくとよいでしょう。

ミュート機能

マイクのオンオフの切り替えが可能になります。

他のグループメンバーが話しているときにミュート機能を使うと、こちらの雑音が消えるため、話す相手は話しやすくなります。

まとめ

オンラインでのグループディスカッションは対面に比べ、参加メンバーの表情や感情を読み取りづらく、コミュニケーションも取りづらいのが特徴といえます。

オンライングループディスカッションで気を付けたい対策方法として、まず、通信環境を確認しておくことが挙げられます。

そして事前に映像や音声チェックをしておくことも、トラブル回避につながるでしょう。

また、オンライングループディスカッションで使用するweb会議ツールの使い方に、あらかじめ慣れておくことも大切です。

特に「画面共有機能」や「ミュート機能」はよく使用されるため、操作方法をマスターしておきましょう。

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