インターンへの参加後に、感想文の提出を求める企業は大半です。しかし、

「インターン参加の感想文は、どんなことを書けばよいのだろう?」
「なんで感想文の提出を求められるのだろう?」

そんな疑問や不安をお持ちの方も多いことでしょう。

インターン参加後の感想文は、その内容によって最終的な印象に大きく影響するため、採用担当者にしっかりとアピールし、本番の採用試験にのぞみたいものです。

そこで当記事では、好印象を持たれるインターン感想の書き方をテンプレ付きで解説します。

インターン後、企業が感想文の提出を求めるワケとは?

目的や主旨が、学生に伝わっているかの確認をしたいから

インターンには大きく分けて

①短期間で行うセミナー形式

②短期間から中期間で行う課題形式

③長期間で行う就業形式

の3つの種類があります。

①は主に企業説明や業界研究セミナーで、学生の動機づけを主な目的としています。

②は新商品開発や新規事業などの課題を与え、グループディスカッションやプレゼンテーション形式で行なわれます。

学生に商品や事業を理解してもらう他、学生の能力を把握する目的で行なわれます。

③は一定期間、実際に働いてもらう形式ですが、学生と企業側とのミスマッチを防ぐ目的があります。

このように、インターンといってもその目的や主旨は様々あります。

そのため企業は、学生に感想文を提出してもらい、目的や主旨の理解がなされているかを確認しています。

参加学生の能力を把握し、採用試験の参考にしたいから

インターンでは生み出された成果によって、参加したグループの能力を判断することはできますが、一人ひとりの学生の能力を判断することは企業側にとって困難です。

そこで学生に感想文を提出してもらい、個人の能力を判断しようという狙いがあります。

感想文中に、企業が理解してほしいインターンの目的や主旨に合致した内容が書かれていたり、重要な気づきや学びなど、個人能力がうかがえる記載が目立つ場合などは、採用試験の案内が優先して行なわれるなど、有利に働くこともあります。

インターン感想文、作成の注意点とは?

感想だけに終始しない

インターン後に企業から感想文提出を求められても、額面通りに受け取り、感想だけに終始しないよう心がけましょう。

企業はあくまで、今後の採用試験の判断材料としてインターンを設けているため、ただ「ためになりました」「楽しかった」といった感想だけでは自分のアピールにはつながりません。

インターン中のどのようなシーンでどんな体験中に何を学んだのか、といった経験と学び、教訓を企業へ伝えることがポイントとなります。

感想と理由はセットにする

感想の前に理由や根拠をきちんと書くと、より強い感想になります。

なぜそれがためになり、参考となったのか?なぜそれを楽しいと感じることができたのか?

理由をセットに述べることで感想だけに終始しない文章になります。

体験後、何を学んだかを具体的に書く

インターン中、どのようなことを学んで何を得たのかも具体的に書きましょう。

内容が具体的であればあるほど、企業はその学生がインターンの目的や主旨をしっかり理解しているのか確認することができます。

否定的なことや批判は書かない

インターンは企業も人、時間、コストをそれなりにかけて準備し、場を設定します。

そのため、インターンでの体験内容や流れ、関わる人たちに対し、否定的なことや批判を書いてしまうとマイナス印象を与えてしまうこともあります。

落ち度は多かれ少なかれあるかもしれませんが、その中でも何が楽しかったのか、何を学ぶことができたのか、プラスとなる内容で書きましょう。

インターン後日に感想文を作成することは避ける

インターンの感想は、終了日当日が一番記憶に残っています。

例え提出日がしばらく経った後だとしても、内容やそのときの気持ち、学んだことを忘れないよう、当日書くようにしましょう。

インターン感想文の構成とは?

1.お礼

まず最初に企業に対し、インターンという場を設けてくれたことや、企業・業界研究の機会を与えてくれたことなどを感謝し、お礼の気持ちを伝えましょう。

2.インターンを振り返っての感想や学んだこと

次に、インターンを振り返っての感想をできるだけ詳しく書きましょう。

前述の通り、企業はただ感想を知りたいがために、感想文提出を求めているわけではありません。

そのため、インターンを通じて何を感じ学んだか、企業側の目的や主旨に沿った感想や気づきは得られているかをしっかり伝える必要があります。

3.今後どのように活かしていくか

次に、インターンで得た経験や知識、学びを今後どのように活かしていくか書きましょう。

インターンシップ参加は多くの学生にとって、本番の採用試験や企業研究のためです。

一方企業側はインターンを通じ、学生に自社やその業界に魅力を感じてもらい、採用試験に応募してほしいと考えています。

そのため、インターン参加によって今後どのような就活を進めていくのか、インターンで得たことをどのように活用し、どんな結果を出したいと考えるのかを書くようにしましょう。

さらにその上で、インターン企業の採用試験を受ける旨の記載があると、よりプラスの印象につながります。

4.最後に再びお礼

最後の締めとして、もう一度感謝の気持ちを伝えましょう。

ビジネス文書の基本ですが、締めの重ねてのお礼は相手に丁寧な印象を与えるため、社会人として身につけておくべきマナーとなります。

テンプレ付きインターン感想の書き方 

1.説明会タイプ

インターンシップを開催していただき、ありがとうございました。

本日‪のインターンシップでは、私のこれまでの就活の認識が変わりました。説明会で「就職は「就社」ではない。会社に入社することだけを考えるのではなく、どのような業界に行ってどんな職に就きたいか考え行動することが大事です。その上で、どんな会社なら入社後自分が輝けるのか考えてください」というお話を伺ったからです。

私はこれまで内定獲得だけを目標とし、入社後のことは考えていませんでした。漠然としていました。

お話しいただいた〇〇様には大変感謝いたします。

今後は入社後、どのように活躍していくのかを具体的に明確にし、社会人として良いスタートダッシュが切れるよう努めます。

本日はとてもたくさんのことを学び、充実した1日となりました。ありがとうございました。‬

2.グループワークタイプ

インターンシップを開催していただき、ありがとうございました。

貴社のインターンシップでは、他社にはない貴重な経験をさせていただきました。社長へのプレゼンテーションは初めてで大変緊張しましたが、ご意見ご感想を伺うことができ、とても有意義な時間を過ごすことができました。さらに、先輩社員の〇〇様に3日間新事業のグループワークを見ていただき、物事の捉え方などとても勉強になりました。

また、私と同じグループメンバーからは、こちらが想定していなかった視点からの意見や感想が多く聞かれ、とても刺激になりました。

インターン中の多くの気づきを今後社会人になっても活かしていきたいと思います。

3日間大変お世話になりました。

3.就業体験タイプ

今回の1週間のインターンシップにおいて、就業体験を通じ、広告業界での働き方を学べる貴重な機会をいただけましたこと、御礼申し上げます。

以前から興味関心があった広告業界で働くということはどのようなことなのか学ぶために参加いたしました。実際に各種メディアの特性を学び、就業体験できたことで仕事に対する具体的なイメージを持つことができました。

〇〇広告事業については事前に資料を拝見して勉強もしておりましたが、就業体験とともに、担当の○○様のお話を伺うことでさらに意義のある仕事であると感じることができました。

今回のインターンシップを通じて、より貴社の〇〇広告事業への情熱をじかに感じ取ることができました。 今後も就職活動を続けるにあたり、より広告業界への知識を深めるとともに必要スキルを培っていく所存です。 この度は誠にありがとうございました。

まとめ

インターン後に、企業が学生に対し感想文提出を求めるのは、目的や主旨が、学生に伝わっているかの確認をしたいから、また、参加学生の能力を把握し、採用試験の参考にしたいからです。

インターン感想文は感想だけに終始せずその理由も書き、何を学んだかも具体的に書くようにしましょう。

また、感想文の構成としてはまず「お礼」を伝え、インターンを振り返っての感想や学んだことを書き、今後どのように活かしていくかを書いた後に最後に再びお礼を述べるのが基本です。

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