就活において面接試験とは、誰もが緊張するものです。

その緊張を少しでも和らげるためには、余裕のある行動が大切になります。しかし、

「面接会場にはどのくらい前に到着すべきなのだろうか?」

「面接会場に早く着きすぎた場合、どのようにしたらよいのだろうか?」

そんな不安や疑問をお持ちの方も多いことでしょう。

面接試験での遅刻は絶対に避けるべきですが、早く面接会場に着きすぎた場合、問題になるのはどのようなことなのでしょうか。

そこで当記事では、面接会場での受付は何分前からOKなのか?早く着きすぎた場合はどのようにして待つかなど、詳しく解説します。

面接会場へは早く着きすぎてもよいのか?

企業の採用担当者や面接官は、基本的には面接時間になるまで通常の仕事を行っています。

そのため、就活生が早めに着きすぎてしまうと応対しなくてはならず、業務に支障が出てしまいます。

また、「相手の立場を考えて行動ができないのだろうか?」と、ビジネスマナーを疑われ、マイナス印象にもつながってしまうでしょう。

さらに、まだ面接会場の準備ができていない場合や会社内に待合室が用意されていなかった場合など、早く着きすぎることで与えてしまう迷惑も考えられます。

では、面接会場へはどのくらい前に到着するのが良いのでしょうか?

面接の何分前に会場に到着するのがよいのか?

会場へは面接15分前に到着する

会場へは面接開始の15分前には到着するようにしましょう。

例えば、

・企業の敷地が広く、建物に入るまでに時間がかかる

・高いビルにあるオフィスで、エレベーターでも時間がかかる

・エレベーターが混んでいることもある

など、会場に着いても受付まで時間がかかることもあるため、15分くらい前には到着しておくのがよいでしょう。

面接開始10分前には受付に到着する

面接開始の10分前に受付に到着できるようにしましょう。

受付では面接開始の時間や大学名、氏名をハキハキと伝え、採用担当者へ取り次いでもらいましょう。

面接会場に早く着きすぎてしまった場合はどうする?

面接会場に早く着きすぎてしまった場合、会場となる建物の目の前をウロウロとしていると、不審者に間違われてしまうこともあるため注意しましょう。

では、時間調整のためにはどのようにすればよいのでしょうか?

カフェ

面接会場の近くにカフェがあれば、利用しましょう。

真夏の炎天下や真冬の雪や雨の日などに、屋外で待っていては面接にも悪影響が出てしまいます。

カフェであれば座ることもでき、ゆったり心を落ち着かせたり、履歴書などの提出書類のチェックなどをすることができるためおすすめです。

また、面接のイメージトレーニングや頻出質問のチェック、応募企業ホームページの最終チェックなどもできます。

コンビニや商業施設

短い時間の調整であれば、コンビニや商業施設の利用も便利です。

トイレもあるため、髪型や身だしなみも最終チェックし、会場へ向かうこともできます。

カフェ同様、屋内であるため、真夏や真冬の場合は特におすすめといえます。

周辺の散策

真夏の炎天下や真冬の雪や雨の日以外であれば、面接会場周辺を散策するのもよいでしょう。

近くにはどのようなお店があり、交通機関にはどのようなものがあるのかなどチェックすることもできます。

また、面接前には「アイスブレイク」といった、面接官と就活生がお互いの緊張を和ませるための時間があるため、周辺散策の際に気になったことや気づいたことなど、雑談ネタを探すためにもよいでしょう。

スピーディーな行動が望まれる場合

ここまで解説してきたように、面接会場への早すぎる到着は避けた方がよいのですが、スピーディーに行動した方がよい場合もあります。

一つずつ見ていくことにしましょう。

行ったことのない場所へ行くとき

面接を受ける企業の最寄り駅に行ったことがない場合は、早めに家を出発した方がよいでしょう。

どこの改札口から出ると近いのかわからない、あるいは実際に歩いてみたら時間がかかった、といったことも起こり得ます。

会場へ早く着きすぎた場合、時間調整はできますが、遅刻をしてしまうと取り返しがつかないため、特に行ったことのない場所、駅などに行く場合はスピーディーに行動しましょう。

受付までの距離があるとき

面接会場が高層ビルの高い階にある場合は注意が必要です。

高層ビルのエレベーターは人の乗り降りで混雑していることもあり、なかなか乗れずに遅れてしまうこともあるからです。

特に始業開始や夕方、お昼の時間は大変混みあうため、こうした時間帯に面接が行われる場合は、早めの行動を心がけた方がよいでしょう。

また、建物によってはセキュリティ対策のため、建物入口と会社入口にそれぞれ受付がある場合もあります。

思っていた以上に時間がかかってしまう場合もあるため注意しましょう。

交通機関の乗り継ぎが必要なとき

複数の電車や途中からバスに乗り換えるなどが必要な場合、企業ホームページの「アクセス」で紹介されているより、実際にはもっと時間がかかる場合もあります。

また、乗り継ぎがすべて順調にいくとは限らないため、余裕を持った行動が大切になります。

悪天候のとき

大雪や大雨などの悪天候の場合、交通機関が乱れる可能性も高くなります。

また、予定していた交通機関が運休となってしまうこともあるため、事前に悪天候も想定し、いくつかのルートを調べておいた方がよいでしょう。

面接会場へ適度な時間に到着するためには?

面接会場への到着は、早すぎても遅すぎてもよくありません。

適度な時間に到着するためには、どのようなことを心がけたらよいのでしょうか?

いくつかのポイントを解説します。

自宅から面接会場までを事前によく調べておく

自宅から面接会場までの道順や使用する電車、要する時間などを事前に必ず調べておきましょう。

「スマホを見ながら行けば大丈夫」と思っていても、電車に乗るホームや出入口がわからないこともあります。

安心して面接会場へ向かえるように、できる準備はしっかりと行ないましょう。

当日必要な物を前日までにチェックする

当日必要な物を事前にしっかりと確認せず、面接当日になって「用意していなかった」と慌ててしまっては、心に余裕が持てず、面接にも悪影響が出てしまいます。

提出書類や筆記用具はもちろん、例えば万が一の天候に備えて傘を用意するなど、事前に必要な物のチェックリストを作成して、必ずチェックしておきましょう。

一度面接会場へ行ってみる

面接日まで何日かある場合、一度面接会場へ行ってみることをおすすめします。

「予想していたより時間がかかった」「駅の出入口がわかりづらかった」「会社はどこから入ればよいのかわかりづらかった」など、実際に行ってみて気づくこともたくさんあるでしょう。

面接当日に初めて行くより、一度下見をしておくだけでも安心して会場へ向かうことができるため、時間に余裕がある方はぜひ実践してみましょう。

まとめ

面接会場へはできるだけ早く到着したいものです。

しかし、早く着きすぎてしまうと、

・面接時間まで採用担当者や面接官のスケジュールが決まっており、対応が困難

・待合室などのスペースがない

など、企業側に迷惑をかけてしまうこともあります。

そのため、面接会場へは面接開始の15分ほど前に到着し、受付は10分前に到着することを一つの目安にして行動しましょう。

もし、早く着きすぎてしまった場合は、カフェやコンビニ、商業施設などで時間調整を行い、トイレで身だしなみをチェックするなどして面接の準備を行いましょう。

面接会場へ適度な時間に到着するためには、自宅からの道順や所要時間、駅の出入口の場所などを事前に確認したり、当日必要な物を前日までに必ずチェックしておくと、余計なことに気を奪われず、安心して会場へ向かうことができます。

さらに、一度下見を行っておくと、道の混雑具合や交通機関の状況等わかるためおすすめです。