人事担当者を対象に面接についてアンケート調査を実施しました。

企業の採用活動のなかで、特に重要な面接試験。今回の記事では採用担当者からのアンケート調査からみた「面接で落とす学生はどんな学生?」の具体例から、面接試験で通過できない学生の特徴について、紹介していきます。ぜひ、今回の記事の例を反面教師として、皆さんは面接試験をしっかり通過できるように、事前準備をしっかりおこなってください。面接試験は短時間に自分のことを売り込む試験です。しっかり自分の魅力を伝えられるように事前に話す内容を用意して、事前準備をしっかりおこなって、面接試験に臨みましょう。

調査概要

実施期間2023年6月
調査対象25歳から59歳までの人事担当者
調査方法ネットリサーチ
回答数65名

面接で落とす学生①「コミュニケーションがとれない」

面接試験は話す内容ももちろん問われていますが、まずは普通に会話ができるかといった、コミュニケーション能力自体もやりとりの中で見られています。面接官が問う質問の内容にきちんと合致した回答ではないと、そもそもコミュニケーションが成立しません。アンケートでは以下のような回答がありました。

アンケート回答「コミュニケーションがとれない」

・会話のキャッチボールができない

・会話が続かない

・質問とあってない回答

・自分のことばで話せない

・緊張などもあるとは思われるが、質問と回答があまりにもかけ離れている、質問の本質を理解できていない事が続く場合。

上記の場合は、事前の練習が不足しており、面接での会話になれていないという場合があげられます。事前に何度か練習することで、まずは初対面の大人との会話に慣れておきましょう。面接で聞かれそうな、想定質問をいくつか用意して、その内容を自分の言葉で話せるような準備が必要です。

面接でおとす学生②「だらしない・みだしなみ」

続いては、そもそも面接試験の話の内容というより外見や服装、身だしなみについてです。話す内容ももちろん重要ですが、見た目の印象などでマイナスの評価を得ることもあり得ます。特に身だしなみなどは事前にしっかり気をつけておけば、悪い印象にはなりません。服装や態度をしっかり整えて、当日の面接試験に挑みましょう。

以下、アンケート回答にあった、「面接でおとす学生 だらしない・みだしなみの例」を紹介します。

アンケート回答「だらしない・みだしなみ」

・ジャージ姿でやってきた

・身なりがよくない アイロンがかけられていない

・身だしなみが著しく悪い

・見た目がよくない 顔ではない

・清潔感がない

・所作・言動に落ち着きがない

面接では見た目もとっても重要です。身だしなみが著しく悪いと、どんなにいい内容の受け答えをしたとしても、印象が悪く、高評価に繋がりません。第一印象を良くするためにも、服装や身だしなみには気を付けて、面接試験当日を迎えましょう。

面接でおとす学生③「やる気を感じらえない・覇気がない」

3つ目も、面接試験の内容という以前の問題の、「やる気・覇気」に関しての項目です。身だしなみにも共通しますが、ハキハキと元気に発声することで印象もよくなります。その企業に入りたいという熱意や、やる気をしっかり伝えることが面接試験の目的のひとつです。面接試験の回答の内容とあわせて、態度でやる気を表現しましょう。

以下、アンケートにあった、面接でおとす学生「やる気が感じられない・覇気がない」学生の例を紹介します。

アンケート回答「やる気を感じられない・覇気がない」

・他に行けるとこがなくて仕方なく応募してきたのが見えた場合

・覇気がない

・やる気が見えない

・やる気がなく自分本位じゃない人

・会社を良く知らない人

・覇気がない。おとなしそうな人

・自信がなさそうな学生

・メンタル面の弱さ

志望動機や会社で取り組んでみたいことなどを心を込めてしっかり伝えることで、熱意ややる気が伝わります。内容ももちろんですが、まずは大きな声でハキハキと話すことを心がけるだけで、「やる気が伝わり・覇気のある人」と受け止めて貰えるでしょう。第一印象が大切なので、まずは第一声に気持ちを込めて発声しましょう。

面接でおとす学生④「誠実さがない・信頼感のなさ」

4つ目は面接の受け答えの中で感じる、不誠実さ、信用できないといった内容、対応についてです。面接の内容が明らかに嘘をついていたり、自信過剰な態度だったり、他の受験生などを馬鹿にしたような態度をとるという学生の多くは落とされています。以下、不誠実・信頼できない学生についてのアンケート回答例を紹介します。

アンケート回答「誠実さがない・信頼感のなさ」

・付け焼き刃の回答

・実際の行動実績がともなわない学生

・経歴を誤魔化す

・不真面目

・誠実でない

・マニュアル通りの答えしかできない

・嘘をつく

・反抗してくる学生

・自信過剰な学生

・自分を客観視できていない

面接は自分自身のことを偽らず、ありのままにつたえることを心掛けましょう。嘘や話を盛る行為はすぐに見破られます。誠実に、素直な気持ちで自分のことを語ってください。不誠実や不真面目さはすぐに伝わってしまいます。

面接試験でおとされない学生になるために

人事担当者のアンケート調査からみた「面接でおとす学生」の例をいくつか紹介してきました。以下の記事で面接でおとされない学生になるために、取り組みたい面接対策について、まとめました。面接試験を受験する上での事前準備の参考にしてください。しっかり事前に確認して面接試験に臨みましょう。

1:エントリーシートや履歴書の内容をしっかり書ききる

面接試験を受ける前に、多くの企業では、エントリーシートや履歴書などの提出を求めます。面接試験本番ではエントリーシートに記載された内容について質問されることが大半です。完成度を高め、しっかりとよいものを準備しましょう。もちろん、記載した内容も事前に頭にいれておき、どんな質問がきても応えられる準備をすすめましょう。

2:受験する会社のことをしっかり調べよう

面接試験を受ける前に、企業研究をしっかり行いましょう。自分が受験する会社の事業内容や、業務内容など自分が実際に働く姿を想像して企業紹介WEBページや説明会などで配布された資料を事前に改めてじっくり読み込んで面接試験に臨みましょう。

3:面接では正しい言葉遣いで丁寧に会話しよう

面接官の多くは、みなさんより年上の方がほとんどです。当たり前ですが、言葉使いはため口ではなく、敬語なども正しく使い丁寧な言葉使いを意識しましょう。

4:面接試験では大きな声でハキハキと話しましょう。

面接試験では、回答する内容ももちろん重要ですが、内容以外にも大きな声で明るくハキハキと話すことを心がけましょう。第一印象がとても重要です。最初の第一声を笑顔で大きな声で発声しましょう。最初に大きな声を出すことで緊張も軽減されることでしょう。

事前準備をしっかり行い面接試験でおとされないようにしよう!

今回の記事では、人事担当者のアンケート調査からみた、「面接でおとす学生」について紹介してきました。面接試験は事前の準備が重要です。しっかり自分が目指す企業のことを調べて、事業内容や業務内容を把握しましょう。エントリーシートなどの準備を早めに着手して、エントリーシートに記載した内容を元に想定質問を用意し、その回答を準備します。本番では想定質問の回答を、大きな声でハキハキと応えるようにしましょう。今回、紹介した面接でおとす学生を反面教師として、みなさんはしっかり事前準備を行って、面接試験に臨んでください。今回の記事を参考に志望企業の内定をめざして就活をがんばりましょう。