産案の特徴は、営業・メディアプランニング・WEBマーケ・制作をすべて自社内で完結できるところ。30名という規模の広告代理店としては、珍しい組織体制です。今回、部署間の連携によって生み出されるシナジーや迅速さ、媒体各社との関係性など大手広告代理店にもベンチャーにもないサービスの魅力を、メディアプランニング部の荒さんに深堀りしました。
株式会社産案
リクナビ2025よりエントリー受付中
社員プロフィール
荒 麻吏(あら まり)
株式会社産案
メディアプランニング部 S.Mgr(セクションマネージャー)
SDGs プロジェクトチーム兼務
2007年新卒入社。同年から大手クライアント先を獲得し、最優秀新人賞獲得。2008年に最年少チーフとなり、複数メディアで産案オリジナル企画も実現させる。2011年に第一子出産後翌年メディアプランニング部へ異動復帰し、企画/折衝/育成のほか、イベント立案実行にも携わる。2016年第二子出産後翌年復帰。2020年G.Mgr、2023年S.Mgrへ昇格。
■気になる趣味は・・・
飲み、ラフティング、子供達とピクニックやBBQ、お仕事系ドラマ鑑賞
お客様にとっての最善を提示できるメディアプランニングを
―まずは、メディアプランニング部(以下・MP部)の業務内容を詳しく教えてください。
一番の軸としては、その名の通りメディアを起点としたプランニング。PR領域のプレスリリースや広報のみを担当するメディアプランナーとは異なり、産案のMP部は雑誌などの紙媒体・WEB・リアルイベントなどあらゆる領域を横断したプランニングを行っています。 営業さんたちがお客様の元で拾ってきたニーズやアイデアに対し、メディアや施策のプランを立てる…というように、単にメディア販売元である「媒体社」との調整を行うだけではなく、お客様にとっての最善を提示できるよう、様々な悩みに対して多角的かつ能動的に動ける部署であることにこだわっています。
―なるほど。広告を扱う会社において、なくてはならない存在ですね。
そうですね。自社営業にとっての一番の理解者かつ味方でありながら、媒体各社とも関係性を深め、現場ならでは声を拾ったり・新しい仕掛けを作り出したりと奔走しています。
広告代理店ですから、パートナーである媒体社がいなければ成り立ちません。「産案さんだから」と良い条件をいただけて、企画を料理して、成功させることで媒体にとってもプラスになる。そうやってパートナー関係を大切に育てていくことは、クライアントに向き合うことと同じくらい大切な要素。媒体や情報の”仕入れ”がどれだけ円滑にできるかは、どれだけ信頼関係を構築できているかにも懸かっているんです。
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「あったらいいのに」を形にして、社会に繋げていきたい
―様々な企画を主動し支えてきた荒さんですが、元々メディアへの強い思いがある中で、営業職として新卒入社されたと伺いました。
はい。高校時代、アメリカンインターナショナルスクールに在籍をしていて、アメリカ・イタリア・サウジアラビア、さまざまな国籍の友達ができました。その時にちょうど、9.11のテロがあって。
それまでは普通に仲良く過ごしていた友達グループが、サウジアラビアという国籍だけを見られ、同じようには過ごせなくなってしまったんです。それにショックを受けて…。
マイノリティとなってしまった人々を救えるように、メディアや新聞などを通じてメッセージを発信する人になりたい。その一心で、大学も社会学部でマスコミ系を専門に学び、新聞社でプレスのアルバイトもしました。就活も、メディアの記者職だけに絞って受けていたんです。そんな中、何を思ったか唯一広告代理店に応募したのがココでした。
―記者職一択だったところから、広告代理店の営業職に決めた理由は?
面接で、自分の今までの経験や乗り越えたことを、一番さらけ出せたのが産案でした。何をしたいかをきちんと聞いてくれる姿勢、人あたりの良さに驚きましたし、「自分を出せる会社なんだ」と安心したのを覚えています。また、その後の内定者面談で、先輩から「イベントを自分で開催することもあり、お客様や集まった方に喜んでいただける」という例も聞いて。
世の中のいろいろなことを発見して、それを新聞だけではなく、いろいろな形でメッセージとして伝えられる。それこそが、自分が根底でやりたいことに合致しているのではと思い、入社を決めました。
―入社後の印象や仕事内容はいかがでしたか?
1年目から輸入車ディーラー様や大手ディベロッパー様からお仕事をいただけて。クライアントとエンドユーザーを繋げるコラボイベントなども開催させてもらいました。お客様のために形にしたいことを着実に実現でき、それが売上数字にも繋がり、評価され…自分で言うのもなんですが(笑)、良い仕事ができていたと思います。
「この課題のために、あれができたらいいのにな」という考えを形にし、世の中の人々に繋ぎ、喜んで貰える楽しさは、もし記者になっていたら実現できていなかったので、広告代理店に決めて良かったと今も思いますね。
育休を経ての復帰。これからのモデルケースとして
―営業を4年ほど続けられた後、育休に入られたんですよね。
はい。実はその当時は、育休取得者って営業部には一人もいなかったんです。妊娠したら退職するケースがほとんどでした。だけど私の場合、仕事が好きで。まだまだ楽しく、限界もないなと思っていましたし、後輩たちにも復帰する姿を見せたい・モデルケースにしたいという思いもあり、産休を取って戻って来たいですと伝えました。上司も後輩もそれを喜んで受け入れてくれたので、安心して休業に入れましたね。
―復帰後のお仕事状況や取り組み方は変わりましたか?
MP部配属になり、しばらくは時短で勤務をしていましたが、第一線から退いたというわけではなくて。「せっかく復帰したなら、このポジションを武器に新しい価値を生み出したい」とワクワクして仕事に取り組んでいましたね。育休前に担当していた顧客含め、お客様の事業をもっと膨らませていけるよう、営業にも同行し、MP部ならではの視点や知識で様々な余地を探ることで、これまでになかったニーズを掬い上げ、企画やイベントなどに繋げていきました。
ベビー&キッズフェスタを手掛けられたのも、出産と子育てを経験したからこそ生まれたアイデア。子供ができると、ママ・パパのライフスタイルはガラッと様変わりします。保険、車、教育もそう。そういったカスタマー達と企業の間に接点を作ることで、人々の助けになり、ビジネスの助けになるイベントを企画しようと考えたんです。
イベントの内容としても、集客のメインターゲットを0~1歳児を持つママに置き、赤ちゃんが初めて見るパワーコンテンツであるNHK子供向け番組のキャラクター「ワンワン」を起用。出展ブースや遊び場を設ける際も、ママが「来たい」と思える視点を仲間たちと最重要視して企画を練り上げました。結果集客は2000人規模となり、子供達がワァッと遊んでいる姿を見られた時は感無量で。
自分自身が経験したこと、興味関心、やりたいこと、その全てを役立てられる会社だということを、このイベントの成功を通じ改めて実感しましたね。
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産案の新しい種を、仲間と一緒に作り上げる楽しさ
―営業部と協業で行った企画としては、どんなものが特に印象的でしたか?
産案の「新しい種」を作れるように、営業部の皆さんとは日頃から密な連携を行っています。特に2021年に営業部・MP部・企画制作部のメンバー混合のSDGsプロジェクトチームを発足してからは、より協業のプロジェクトが増えましたね。
その中で現在進行している案件としては、雑誌「Newsweek日本版」でSDGsアワードという連合企画が形になりました。オンライン上で記事を公開していき、ロゴやプロジェクト名を雑誌で掲載。アワードの授賞式までを行うという企画構成です。新卒メンバーが35社以上の企業から賛同をいただき、広告企画として各社の取り組みを発信する事が出来ました。Newsweekとしても新しい企画でしたから、どういう目線で売っていったら良いか、メディアをメディアを日々調整しながら公開まで進めています。
過去には、ビジネスメディア「Forbes JAPAN」において、産案独占企画を実現しました。具体的には、時流にあったDX・ヘルスケア・ESGをテーマに企業の広告特集とタイアップ記事を掲載するというもの。メディアプランニング力、営業力、編集力すべての要素を合致させることで複数の出稿企業を獲得し、ビジネスリーダーをはじめとした読者層へリーチ・ブランディングができました。
また、23卒の新卒社員と一緒に女性ライフスタイル誌「CREA」で新企画を立てたのも嬉しかったですね。経済的に自立した働く女性をターゲットに、「企業の取り組みや商品の認知」を高めるための記事を出稿。こちらも、<サステナビリティ><キャリア><フェムケア・フェムテック>という、流行を捉えたテーマでの企画でした。
どれ一つとして、誰かひとりの力・部署単体の力では成し遂げられなかったもの。みんなと一緒に目線を合わせて動くのは、難しさもありますが楽しさもあります。「メディアのことだったらMP部に言えば調整してくれる」「営業さんが必ずニーズを拾ってきてくれる」といったお互いの信頼関係があればこそ、企画も有意義なものになっていくんですよね。
情報が溢れる世の中だからこそ、人の力で生まれる価値
―ずばり「他の会社にはない産案のサービスの強み」はどんな部分にあるとお考えですか?
お客様の叶えたいことや課題に合わせ、1件1件カスタマイズされたオリジナルなサービスを提供できる点だと考えています。WEBだけ、紙媒体だけ、という代理店は他にもありますが、オンライン・オフラインを問わずにこれほど「できないことがない」総合的な広告代理店は希少です。
媒体のことでいえば、今はネットで調べれば様々な情報が出てきます。けれど産案では、そういった表面的な情報提供だけではなくて、「お客様のため」を追求し、表向きの媒体資料には無い部分までを拾い上げます。これは、優秀なメンバーたちが根気強く交渉や調整をできるからこその優位性ですね。もちろん、求められるスピードと質にもコミットしています。
私自身が経験したからわかりますが、そんなチームがバックについてくれていると、営業職としてとても心強いんですよね。
―今後、どういった姿を目指していきたいですか?組織/個人それぞれの目線でお伺いしたいです。
MP部としては、これまで語ったようにお客様の目線でプランニングできるメンバーをさらに育てて増やしていき、一層頼りがいのある組織を作っていきます。既に営業の支えになれている自負はありますが、媒体社との関係・知識・ノウハウといった武器をより磨いていくことが、産案自体をもっと強くするはず。これからも、色々な挑戦を続けていきます。
個人としては、今抱えている仕事や新しい企画作りなどの現場業務をメンバーへ棚卸ししていくことで、もう少し俯瞰的な視点で「柔軟な制度づくり」の部分に入っていけたらいいなと。社内に子育てや介護といったライフステージに入る社員たちも増えていきますから、そういった方々がより働きやすい環境であれるよう、制度整備に携われるポジションに立ちたいなと思っています。
これから入社される方へのメッセージ
産案の企画営業は、「自分が関与することの価値」を存分に味わえる仕事です。無形だからこその難しさや大変さもありますが、それ以上に「○○さんが居たからこの企画が成功しました」と言っていただけた時には、何にも代えがたい充実感で満たされます。
また、さまざまな業種・職種の方々や経営者とお会いできるので、人としての幅が広がるというか…あらゆる学びに溢れていると感じます。一つのものを売りたいというよりは、お客様のニーズを拾うための取材ができるとか、知識を得るとか、そういった部分に興味がある方であればきっと活躍できるはず。もちろんMP部も全力でサポートしますから、今は知識がなくても大丈夫。ぜひお待ちしております。
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