就活では事前準備を含めて、行うべきことが様々あります。
しかし、早めのの行動が重要とはわかっていても
「何から始めればよいのかわからない」
「就活はどんなスケジュールを組めばよいのかわからない」
と不安や疑問をお持ちの方も多いことでしょう。
たしかにほとんどの就活生が初めての経験となるため、何をどんな順番で行なえばよいのかピンと来ないというのが一般的でしょう。
そこで当記事では、就活において何からスタートすればよいのかわからない就活生に向け、そのロードマップを解説します。
一般的な就活スケジュールとは?
経団連に加盟している企業を例に、まず一般的な就活スケジュールがどのようなものなのかを見ていくことにしましょう。
大学3年時
6月~翌年2月くらいまで
・インターンシップの申し込みと参加
・業界、企業、仕事内容の研究
・自己分析
翌年2月~
・就活サイトなどの登録開始
翌年3月~
・OB・OG訪問
・合同企業説明会
・個別企業の説明会
・自己PRの作成
・志望動機の作成
・エントリーシート提出
大学4年時
前年より継続
・就活サイトなどの登録開始
・OB・OG訪問
・合同企業説明会
・個別企業の説明会
・自己PRの作成
・志望動機の作成
・エントリーシート提出
6月~
・選考試験
・内々定
以上の流れとなります。
就活の進め方
インターンシップの申し込みと参加
近年、インターンシップに参加する学生は増加傾向にあるといわれています。
インターンシップには短期型と長期型がありますが、短期型が業界・企業説明会中心なのに対し、長期型は実際に企業で職務体験ができるため、自分の能力や適性がわかり、強みやアピールポイントが明確になります。
そのため、同時期に準備すべき自己分析や企業分析にも役立つため、多くの学生がインターンシップに参加しているのです。
また一方で、企業側からの視点でもインターンシップを見てみることにしましょう。
現在、様々な業界で人材不足や採用難が叫ばれており、それに伴い、学生との接点を増やす目的もあって、インターンシップを開催する企業も増加傾向にあります。
企業側も就業後のミスマッチを防ぎたい狙いもあり、インターン中でも自社の希望する人材に近い学生をチェックしています。
業界、企業、仕事内容の研究
業界研究
どのような業界であれば自分が活躍できそうか、この段階では幅広く各業界を調べてみることが大切です。
また、業界取引には主に、生活者に対し商品やサービスを提供するBtoC、企業や各種団体に商品やサービスを提供するBtoBがありますが、同じくこの段階ではどちらかに限定するのではなく、どちらも検討してみるのがよいでしょう。
企業研究
たとえ業界が同じであったとしても
・企業規模
・経営方針
・職務内容
・社風
・福利厚生
などは企業によって異なります。
面接では「なぜ〇〇業界なのか?」ばかりでなく「なぜ、うちの会社なのか?」といった質問もよくされます。
明確で説得力のある受け答えをするためにも、各企業の特徴や強み、弱みをしっかりと研究しておきましょう。
仕事内容の研究
各企業の職務には、例えば、営業、経理、マーケティング、SEなど様々あります。
そして、職務名は同じでも各企業で仕事内容や求められるスキルも異なります。
そのため、企業ごとに仕事内容をよく調べ、どのような職務をどんな人が行なっているのか理解しておく必要があります。
自己分析
自己分析は、大学時代はもちろん、幼少期や小学生時代から振り返り、
・どんなことを経験してきたのか
・なぜその経験をしようと考えたのか
・具体的にどんなことを行なったのか
・その経験からどんなことに気づき何を学んだのか
といった視点で時系列でまとめてみましょう。
そして、自分にはどんなことに対して興味があり、それに対して何ができる・できたのか、どんな目的でがんばれるのかといった強みや価値観を深掘りできると、その後の自己PRがより説得力のあるものになります。
就活サイトなどの登録
就活サイトに登録しておくと、多数の求人情報を簡単に検索でき、応募書類の作成方法や面接対策などのノウハウ情報も手に入るため、効率よく就活を進めていくことが可能になります。
就活サイトによっては個人的なサポートを受けることもできるため、いくつかのサイトに登録することをおすすめします。
また一度登録すると、企業検索が簡単に行えるだけでなく、自動的に希望に合った求人情報が送られてくるため、スマホでいつでもどこでも閲覧することができます。
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OB・OG訪問
自分が興味のある業界や企業に、実際働いている先輩社員を訪ね、仕事内容をヒアリングしたり、職場の雰囲気、その他、ホームページには記載されていないような情報を入手します。
先輩の生の声を聞くことで、エントリーシートや面接の準備ができたり、自分の課題が明確になるため、OB・OG訪問はできるだけ行うようにしましょう。
合同企業説明会・個別企業の説明会
企業説明会には複数社が同じ会場に集まる「合同企業説明会」と、一つの企業が自前開催する「個別企業説明会」があります。
どちらも企業から各担当者が業界や自社の仕事内容、経営方針、社風などを説明してくれるため、参加した方がよいでしょう。
また、合同企業説明会は、それほど興味がなかった業界や企業でも、担当者の話しがきっかけで興味がわく場合もあるため、時間の許す限り、なるべく多くの企業から話しを聞くようにしましょう。
近年では企業説明会がオンラインで開催されることも増えてきました。
移動時間や距離の制約がなくなり、スケジュール調整もしやすいため、積極的に参加されることをおすすめします。
自己PRの作成
企業に対し、自分を売り込むために強みや長所をまとめたものが自己PRです。
魅力のある自己PR作成のコツとして、ただ強みや長所を羅列するのではなく、具体的なエピソードや数字のような裏付け証拠があると説得力が増します。
またさらに、その強みや長所を入社してからどのように活かすことができるのか、といったことまで書かれていると、採用担当者もイメージしやすくなり、高評価につながります。
志望動機の作成
なぜ、その企業に入社したいのかをまとめるのが志望動機になります。
なぜ、その業界で働きたいかだけではなく、同業他社と比べて志望企業のどこに魅力があるのか、また、自分は何に貢献できると考えその企業を志望したのか、といったまとめ方をすると、採用担当者も理解しやすくなります。
エントリーシート提出
エントリー募集が開始されると、すぐに説明会やエントリーシート提出がスタートします。
エントリーシート提出後は、エントリー済み企業への対応に時間がかかる場合もあります。
エントリーシートは各企業によっても異なるため、就活初期段階では慣れるためにもあえて、なるべく選択肢を増やし、複数の企業へエントリーすることをおすすめします。
筆記試験、面接対策
筆記試験を行う多くの企業が、語彙や文章読解力を問う「言語」、計算力や論理的思考力を問う「非言語」、そして「適性検査」の3つのカテゴリーに分けて問題を出しています。
書籍を購入し過去問を実際に解いてみたり、動画サイトなどで各問題のポイントを学ぶのも重要な準備となります。
また面接では、「志望動機」「自己PR」「学生時代に学んだこと」といった質問は必須です。
その他、よくある面接での質問を就活サイトなどで調べ、事前に答えをまとめておきましょう。
まとめ
就活には行うべきことがたくさんあります。
企業のエントリー開始に合わせ、すべてを同時に行なったのでは時間が足りず、非効率といえます。
前述のスケジュールを参考に、3年時から計画を立てて、しっかりと準備を進めていきましょう。