就活の準備にあたって、自分の強みや性格、価値観を把握する自己分析はとても重要ですが、同じく重要な就活のための準備として、企業研究が挙げられます。
そして、企業研究の手段の一つが会社説明会です。
「会社説明会には行きたいけど、選考にも必ず応募すべきなのだろうか?」
「会社説明会はその会社のことを説明するだけではないのだろうか?」
そんな疑問や不安をお持ちの方も多いことでしょう。
そこで当記事では、会社説明会にはどのような種類があり、どのようなことをやるのか?また、会社説明会だけ受けて選考を受けないことは可能なのか?など、解説します。
会社説明会の種類
一般的な会社説明会
企業そのものや事業内容、業界についてなどの話を聞き、質疑応答や座談会などが行われるのが一般的な会社説明会です。
選考は行われませんが、ビジネスマナーやモラルに反した行動を取ったり、的を得ない質問をしてしまうとマイナス印象を与えてしまうため、緊張感を持ってのぞみましょう。
会社説明会では、企業からの情報をただ聞くのではなく、自分がやりたいことを実現できる環境なのか?その会社が求めている人材と自分は合致しているのかなど、選考を意識して参加するようにしましょう。
選考もある会社説明会
会社説明会には、説明後、
・筆記試験
・グループワーク
・エントリーシートの記入
などが行われる場合もあります。
事前に説明がある場合と、当日まで知らされない場合があります。
このようなケースも想定して、筆記用具は忘れずに持参し、先に挙げた選考が行われてもかまわないように、準備はしてのぞみましょう。
大学で開催される会社説明会
大学内で開催される会社説明会もあります。
この場合、説明会を開催する大学の就活生を採用するとの目的もあり、他の大学の就活生は基本的には参加できないため、当該大学の就活生は有利といえるでしょう。
また、複数の大学の共催で行われる場合もありますが、いずれにせよ、クローズド型の会社説明会であるため、興味のある企業が説明する場合は積極的に参加した方がよいでしょう。
合同会社説明会
複数企業が参加する会社説明会で、キャパシティのある大会場で開催されるのが一般的です。
各企業はブース出展しているため、就活生は興味のある企業であれば、一日何社からでも話を聞くことができます。
ただし、参加する就活生が多く、企業の説明も短時間ごとに区切られているため、詳しく話を聞くことができないデメリットもあります。
このような場合は、後日、個別で行われる会社説明会に参加した方がよいでしょう。
会社説明会に参加するメリットとは?
企業からの情報を詳しく知ることができる
企業情報はその企業の公式ホームページや採用ページ、採用サイト、会社四季報などからも得ることができます。
しかし、会社説明会では採用担当者や従業員が直接リアルに説明してくれるため、web上や書籍などでオープンにはしていない情報も入手できる場合があります。
また、社員の雰囲気も感じ取ることができます。
業界について把握できる
会社説明会ではその会社の概要や事業内容ばかりでなく、業界全体の動向を把握することができます。
業界はどのような構造になっていて、今、何が伸びていて、何が課題なのか?また、競合他社とその企業はどのようなポジションにあるのかなど、業界全体を幅広く知ることができるため、有意義な時間となることでしょう。
採用担当者や従業員と面識ができる
会社説明会は一方的に企業からの話を聞くだけでなく、座談会や質疑応答の時間も設けられるのが一般的です。
このときに積極的に質問や話を自分からしておくと、採用担当者や従業員に覚えてもらえるチャンスも生まれます。
ただし、ビジネスマナーやモラルに反した行動を取れば、マイナスの印象が記憶されてしまうため、好印象につながる言動を心がけましょう。
会社説明会に参加する方法
企業主催による会社説明会
企業主催による単独での会社説明会は、公式ホームページの採用ページなどから申込することが可能です。
企業主催による単独での会社説明会は、参加定員人数が定められていることが多く、会社説明会を複数回行う場合とそうでない場合があるため、注意しましょう。
また、人気企業はすぐに参加定員人数に達してしまうため、早めに情報を入手し、申し込みを迅速に済ませましょう。
合同会社説明会
合同会社説明会の場合、その主催が
・就活サイト
・大学(単独主催、複数共催の場合あり)
・自治体
などがあるため、まずはその合同会社説明会がどこの運営によって開催されるかを調べましょう。
就活サイトの場合は就職フェアや就職セミナー、就職ガイダンスなどの名称で開催され、キャパシティの大きい大会場で行われることが一般的です。
また、就活サイトの合同会社説明会に参加する場合は、まず就活サイトに登録する必要があります。
大学や自治体主催による合同会社説明会の場合は、それぞれ規模や定員人数の条件等が異なるため、事前によく確認しておきましょう。
会社説明会だけ受けて選考受けないのはアリ?
一般的な会社説明会の場合
一般的な会社説明会の場合、選考を兼ねて行っているわけではありません。
企業側からの様々な情報を聞き、不明点や疑問点はしっかりと質問した上で、自分が求めている環境や条件がその企業にないのであれば、後日予定されている選考試験を受けなくても、何ら問題はありません。
企業によってはその場で選考の参加意向があるかをアンケート等で確認する場合もありますが、一度持ち帰ってよく検討してから選考に応募したい場合は、その理由もきちんと伝えましょう。
ただし企業は、少なからず自社に興味を持っていた就活生が、会社説明会だけ参加して選考を受けなかった場合、説明会の運営上に何か問題があったのだろうか?とその理由を知りたくなるはずです。
だからこそ、選考に不参加の場合は、その理由もなるべく詳しく伝えた方がよいでしょう。
選考も兼ねた会社説明会の場合
就活のピークが過ぎると、会社説明会や採用応募の人数が減ってくるため、企業は効率よく採用活動を行うために、選考も兼ねた会社説明会を開催します。
この選考を兼ねた会社説明会では、適性診断も合わせた筆記試験が行われることがあります。
会社側も会社説明会だけでもかなりの時間や労力を使うため、個別面接は行われない傾向にあります。
ただし、時間短縮を目的に、グループディスカッション形式による面接も考えられるため、自己PRや志望動機などはきちんと言えるように準備はしていきましょう。
そして、この選考も兼ねた会社説明会ですが、説明会だけ参加して選考を受けないというのは、そのケースにもよります。
選考がその日限りであれば、この選考を受けなければ次のチャンスはなくなるため、応募の意思がまったくないと判断した場合以外は、選考を受けた方がよいでしょう。
また、後日も選考がある場合は、後日に受ける理由もきちんと添えた上で、説明会だけ受けてその日は終わらせても、特に問題はないでしょう。
まとめ
会社説明会は企業が主催する単独のものと、就活サイトや大学、自治体などが主催・共催する合同会社説明会があります。
さらに、企業主催の会社説明会には、説明だけに留める一般的な会社説明会と、選考も兼ねた会社説明会があります。
一般的な会社説明会の場合、説明会だけ参加し、後日行われる選考には応募しなくても、何ら問題はありません。
しかし、選考も兼ねた会社説明会の場合、選考がその日だけということであれば、応募の意思がまったくないと判断した場合以外は、選考を受けなければチャンスがなくなってしまいます。
また、後日も選考が行われる場合は、後日応募の理由も添え、説明会だけ受けてその日は終わらせても問題はありません。