大学3年生になると、少しずつ周囲から聞こえてくるのが「就活」という言葉です。しかし、

「就活をそろそろ始めたいのだけれど、いつ頃から始めるべきなのだろうか?」

「就活は何から始めたらよいのかわからない」

そんな不安や疑問を持つ方々も多いことでしょう。

人生にとってとても重要なことでありながら、わからないことも多いのが就活ではないでしょうか?

そこで当記事では、就活はいつから始めるのがベストなのか?まず取り組むべきこと7選をご紹介します。

就活スケジュールとやるべきこと7選

就活は大学3年生の5月頃から始め、大学4年生の10月以降の内定式までに終了するのが一般的です。

ここでは就活スケジュールとやるべきことを解説します。

大学3年生の5月頃

自己分析と業界・企業研究

大学3年生の春夏~夏にかけて、サマーインターンを開催する企業もあるため、5月頃には「自己分析」と「業界・企業研究」を行っておく必要があります。

エントリー(企業への応募)が始まってから自己分析や企業研究を行う就活生もいるようですが、それでは時間が足りません。

自己分析や企業研究が不十分であると書類選考や面接にも影響が出るだけでなく、企業とのミスマッチを引き起こしてしまう可能性も高まります。

そのため、自己分析や企業研究はできるだけ早い段階で行うことをおすすめします。

やるべきこと1.自己分析

自己分析とは、自分の強みや弱み、価値観、性格などを知るための作業です。

この自己分析では、過去に経験したことやその経験の理由や背景、そこから得た気づきや学び、成果などをまとめていきます。

大学時代はもちろんのこと、幼少期から小学生、中学生、高校生と各年代に分けて振り返ると、より充実した自己分析ができます。

やるべきこと2.業界・企業研究

業界研究はすべての業界を調べる必要はなく、まず、自分が興味を持っている業界を調べてみましょう。

ただし、現時点で興味がなく、まったく知らなかった業界の中に、適性のある業界や仕事がある場合もあるため、業界研究本などを使って、広く浅く全体の業種を知ることも大切です。

次に企業研究ですが、気軽に行えるのが企業の公式ホームページの閲覧です。

まずは興味のある企業のホームページを見ながら調べてみましょう。

その他、「会社四季報」を読んで研究することもおすすめします。

しかし、こうしたホームページや書籍は企業側からの一方的なオープン情報になります。

志望する企業にOBやOGがいる場合は、積極的にアポを取り、生の現場の話を聞きながら質問してみましょう。

やるべきこと3.OB・OG訪問

志望企業に勤める大学のOB・OGを訪ねて、企業情報や社風、働き方などを教えてもらいます。

自分が直接OB・OGを知らない場合は、大学のキャリアセンターに相談するとよいでしょう。

大学3年生の6月~9月頃

サマーインターンの参加

インターンシップは、短期・中期・長期開催など、企業によって開催期間が異なりますが、大学3年生の6月~9月頃に行われるのがサマーインターンです。

企業説明会やグループワーク、ディスカッション、現場での実務など、その内容も企業によって違いますが、インターンに参加することによって志望動機の内容や説得力も変わるため、できるだけ参加しましょう。

また、企業によっては、インターンに参加すると選考の一部が免除される場合もあります。

大学3年生の9月~翌年1月頃

秋・冬インターンの参加

秋・冬に開催されるインターンは、サマーインターンに比べると短期間開催が一般的になります。

参加倍率もサマーインターンと比較すると低いため、サマーインターンに参加できなかった場合、この期間に再応募も可能になります。

しかし、一方で本業の学業では、単位取得の大切な時期ですので、あくまで学業優先で参加不参加を検討しましょう。

大学3年生の10月以降

マスコミや一部外資系企業の説明会開始

この時期には、マスコミや一部外資系企業の説明会が開始されます。

中には選考も兼ねた説明会の場合もあるため、マスコミや外資系企業を志望する就活生は、自己PRや志望動機はもちろん、面接でよく聞かれる質問には答えられるように早めに準備しておきましょう。

大学3年生の3月・大学4年生の4月以降

企業説明会やエントリーの開始

大学3年生の3月頃から、各業界・各企業で「合同説明会」や「企業説明会」が開催されます。

説明会ではホームページなどでは公開されていない情報が聞けることもあり、また、知らないことや疑問点を確認できる質問時間も設けられているため、積極的に参加しましょう。

さらに、大学4年生の4月頃から各企業でエントリーシート提出、選考開始となるため、学業やアルバイトと合わせてスケジュール管理をしっかり行ないましょう。

やるべきこと4.職種研究

どんな職種に就きたいか、エントリー前に職種研究も行いましょう。

同じ企業の中でも様々な職種があります。

志望動機や入社後やりたいことなどを問われた際に、自分の強みを活かすにはどの職種を希望するのか具体的に答えられると説得力があります。

やるべきこと5.エントリーシート作成

エントリーシートは応募の際、また選考の際に必要になる書類です。

企業によってその体裁・書式は異なりますが、自己PRや志望動機、学生時代に力を入れたことなどを問われるのが一般的です。

エントリーシートは書類選考ばかりでなく、面接の際の資料としてその内容から質問されるため、しっかりと対策を立てて作成しましょう。

エントリーシート作成において注意すべきことは、

・PREP法で論理的にまとめて書く

(Point:要点(結論、主張)、Reason:理由(結論理由、主張の理由)、Example:具体例(エピソード、具体例、データ)、Point:要点(結論、主張)の頭文字を取ったもので、この順番で相手に伝えるとわかりやすい説明ができるといった手法)

・ダラダラとした長文ではなく、簡潔にまとめる

・誤字脱字は避ける

などが挙げられます。

やるべきこと6.面接対策

面接では「自己PR」「志望動機」「学生時代に力を入れたこと」など、ほとんどの企業で質問されることの他、頻出されている質問があるため、こうした基本質問には深掘り質問をされたとしてもしっかりと答えられるようにしておきましょう。

また、人は相手とのコミュニケーションにおいて、話の内容よりも視覚的情報から影響を受けやすいといった実験結果もあります。

そのため、髪型や服装、身だしなみも面接前によく整えておきましょう。

その他、面接では社会人として基本的な言葉遣いもチェックされます。

尊敬語、謙譲語は正しく使えるよう、日頃から練習しておきましょう。

やるべきこと7.スーツやバッグなどの購入

就活に必要な物、例えばスーツやバッグなどを購入しておきましょう。

面接の他、企業説明会でも使用の他、インターンに参加する場合はその時期にも必要となるため、早めの購入がおすすめです。

大学4年生の6月以降

本格的な選考、面接がスタートし、内々定が出始める

大学4年生になると、各企業とも本格的な選考や面接がスタートします。

早い人では6月1日以降、内々定が出され、就活終了となります。

まとめ

就活は大学3年生の5月頃から自己分析や業界・企業研究をスタートさせましょう。

就活ではやるべき準備や対策がたくさんあります。

本業である学業やゼミの予定、アルバイトなども含め、スケジュール管理をしっかりと行ないましょう。

当記事でご紹介したスケジュールは一般的なものであり、もともと経団連が策定したスケジュールに沿っています。

しかし、21卒以降、採用活動に関する指針は経団連から政府による主導に変更となりました。

とはいえ、その経団連スケジュールが大きく変わるわけではありませんが、近年、就活スケジュールが少しずつ前倒しになっている傾向にあります。 そのため、就活に関する準備や対策も、早めにスタートしておいた方がよいでしょう。