インターンでは、複数の就活生とともにグループワークが行われることがよくあります。しかし、
「グループワークは、いったいどのようなことをするのだろうか?」
「グループワークはどのようなことに注意すべきなのだろうか?」
そんな不安や疑問をお持ちの方々も多いことでしょう。
複数の就活生との共同作業だけに、比較されやすいのがグループワークです。
そのため、事前にしっかりポイントを把握しておきたいものです。
そこで当記事では、インターンのグループワークでは何をするのか、上手く進めるポイントを解説します。
インターンのグループワークとは?
インターンのグループワークは、複数の就活生と話し合って物事を決めていく点で、企業における会議と似ています。
グループワークは一般的に5~6名の就活生でグループになり、議論しながら作業を行なって決められた時間内に成果物を生み出すことを目的としています。
制限時間内でグループメンバーの意見を効率よくまとめて発表しなくてはならないため、議題とその意図をしっかり理解する必要があります。
グループワークとグループディスカッションの違い
グループワークとグループディスカッションは混同されて語られることもありますが、両者の違いはどのようなことなのでしょうか?
まず、グループワークは前述の通り、グループメンバーで議論しながら実際に手を動かし、成果物をみんなで仕上げる作業になります。
一方、グループディスカッションは、与えられた議題に対してディスカッションを行い、グループとしての結論を導き出す作業になります。
つまり、グループワークの場合、グループディスカッションに加えて具体的な成果物を生み出す点で異なります。
グループワークの主な内容とは?
グループワークは主に、以下の4つのタイプに分けられます。
1.作業タイプ
このタイプはグループメンバーで協力して、成果物を作り上げるものになります。
グループ内で意見を出し合ったり役割分担を決めながら、制限時間内に最も効率よく進める必要があります。
そのため、アイデア力、実行力、協調性などが評価ポイントとなります。
作業タイプのテーマ事例
・画用紙50枚を使用し、10分以内に可能な限り高いタワーを作ってください。
・配布されたカードに書かれた情報を頼りに、口頭だけでメンバーと共有し、地図を作ってください。
2.議論解決タイプ
正解や解決策がない議題に対し、グループで解決策を出して最後に発表するものになります。
最後に発表することになるため、発表の準備や練習時間も予定しておかなければなりません。
積極的に意見を述べる主体性や情報分析力、状況把握力、プレゼンテーション能力などが評価ポイントとなります。
議論解決タイプのテーマ事例
・社会に出て求められるスキルや能力とは?
・5年先のこの業界はどのようになっているのか?
3.選択タイプ
与えられた選択肢の中から一つ選び、その選択理由を説明するものになります。
選択肢の中身自体に正解はありませんが、その選択をした根拠や理由を論理的に説明することが求められます。
選択理由はグループメンバー内でも、意見が異なることが多いため、共通点を求めたりそれぞれで歩み寄りが必要になります。
メンバーの意見に傾聴できる協調性や論理的思考力、ディスカッション能力などが評価ポイントとなります。
選択タイプのテーマ事例
・次の7名のうち2名を採用するとしたら誰を選ぶか?
・支社を新設するのに、どこの都道府県の都市が最もふさわしいか?
4.ビジネスタイプ
実際のビジネスシーンを想定するテーマが与えられ、グループメンバーでアイデアを出し合いながらディスカッションし発表するものです。
実際のビジネスシーンを想定しているため、市場調査などを行いながら話し合う必要があります。
そのため、役割分担を行い、各メンバーで得た情報を共有しながら進捗確認もしっかり行う必要があります。
ビジネスタイプでは、情報収集力や分析能力、プレゼンテーション能力や協調性などが評価ポイントとなります。
・スケジュール管理アプリに取り入れるべき新しい機能は?
・どのような立地にどのような店を出店すると収益が上がるのか?
グループワークを上手く進めるポイントとは?
自己紹介を行う
ここまで解説してきたように、グループワークのタイプは各種ありますが、そのどれも協調性が評価ポイントになっています。
協調性を発揮するためにはお互いが最低限のことを知っておく必要があるため、まずは簡単に自己紹介をすることをおすすめします。
ただし、グループワークは制限時間が設定されているため、自己紹介が長すぎてもその後のワークに支障をきたしてしまいます。
各自30秒ぐらいで自己紹介を行なうのがポイントになります。
自己紹介はまず挨拶から始まり、大学・学部名・氏名を述べます。
そして大学で学んでいることやそのインターンに参加した理由と意気込みを伝えます。
時間配分を行う
次に、プレゼンテーションまでに行うべき作業の時間配分を決定しましょう。
この時間配分を行わず、ダラダラと議論をしていると、何も意見がまとまらず成果物も生み出せなくなってしまいます。
また、プレゼン準備や練習などの時間もなくなる場合もあり、プレゼンテーションの内容や質を著しく低下させてしまう恐れがあるため注意しましょう。
役割分担を行う
次に役割分担を行います。
グループメンバー全員が同じ役割では、制限時間内に意見をまとめることが困難になるため、司会進行や発表者、意見をまとめる人、情報を収集する人などに分けて効率よく作業を進めることが大切になります。
役割は立候補制が最もスムーズに決まる手段ですが、一つの役割に複数のメンバーが集中してしまった場合は、積極的に他の役割を引き受けることもポイントになります。
テーマや方向性を決定する
グループワークで与えられるテーマの中には、明確な正解がなく抽象的なものもあります。
そのため、まずグループ内で議論を進めるカギとなる方向性を決定するとよいでしょう。
議論が活性化すると、場合によっては決定した方向とかけ離れてしまうこともあります。
このようなときは原点となるグループの方向性に立ち返り、メンバーと共有しながら軌道修正を行う必要があります。
意見をまとめて一つ選ぶ
ディスカッションで生まれた複数の意見から、最終的にどの意見を選ぶのか、またどのように発表を行なうのかを決めます。
ホワイトボードや大きめの用紙に付箋を使いながら意見を整理する方法もありますが、近年で増加傾向にあるオンラインでのグループワークの場合は、Googleドキュメントやチャットなどを活用するとよいでしょう。
まとめた内容にさらに磨きをかける
意見をまとめて一つ選んだらそれで終わりではなく、さらに良い結論となるようにグループメンバーで磨きをかけていきましょう。
プレゼン準備を行う
プレゼンでは誰が発表し、資料は誰がまとめるかなどを確認し、制限時間内にしっかりとプレゼン準備を行ないましょう。
準備がなくぶっつけ本番では、うまくいかないことも起こります。
プレゼン準備の時間を必ず確保して、効率よく時間配分をしながら進めることが大切になります。
まとめ
インターンのグループワークは、一般的に5~6名の就活生でグループになり、議論しながら作業を行ない、決められた時間内に成果物を生み出すことを目的としています。
グループワークは、与えられた議題に対してディスカッションを行うグループディスカッションに加え、具体的な成果物を生み出す点で異なります。
また、グループワークには主に「作業タイプ」「議論解決タイプ」「選択タイプ」「ビジネスタイプ」などの4つのタイプがあります。
グループワークを上手く進めるためには
・自己紹介を行う
・時間配分を行なう
・役割配分を行なう
・テーマや方向性を決定する
・意見をまとめて一つ選ぶ
・まとめた内容にさらに磨きをかける
・プレゼン準備を行う
などの流れに沿って行うことがポイントとなります。