本格的な就活前のインターン参加は、仕事内容や職場の雰囲気を把握する上で、非常に重要と捉えてる学生は多いようです。しかしその反面、「インターン参加が怖い」と感じている人も少なくないようです。
「与えられたプログラムをしっかりこなせるのだろうか?」
「知らない社員の人や他の学生と、うまく会話ができるのだろうか?」
たしかに未経験のことだけに、インターンがどのようなものなのかわからず、不安な気持ちがよぎるのは無理もないことでしょう。
そこで当記事では、インターンが怖いと感じる理由やその怖さを解決する3つの方法を解説します。
そもそもインターンとは?
インターンとは、学生が実際に企業で職場体験ができる制度で、正式名をインターンシップといいます。
インターンには主に、次の2つのタイプがあります。
長期インターン
1ヶ月〜1年間といった長期間にわたって行われます。ただし、学業の影響を考慮し、週1日〜週4日程度で実施する企業が一般的です。
短期インターン
1日〜1週間程度の短期間で行われます。主に夏休みや冬休みなどに行われ、内容は企業説明会が中心となります。
インターンの参加メリットとは?
企業を把握できる
インターンに参加することによって、企業理念や事業内容、職務内容を説明されるため、その企業がどのようなミッションを持ち、どのような仕事を行っているのか深く理解することができます。
さらにインターンによっては実務に携われたり、社員と会話もできるため、職場の雰囲気や風土を感じ取ることもできます。
自分の適性を知ることができる
インターン参加により、自分が希望する業界や職種に適性があるかどうか判断することも可能になります。
インターンに参加しないまま内定企業に入社してしまうと、「思っていた仕事内容と違った」「職場の雰囲気が自分には合っていない」などのミスマッチが生じてしまうこともあります。そのため、インターンに参加することによって、様々な角度から自分の適性を判断することが重要になります。
新たな出会いがある
インターンに参加すると、他大学の学生や社会人など、その場に参加しなければ出会わなかったであろう人に出会えます。
同じ希望を持ちながらも、価値観や考え方を持つ人々もたくさん集まるため、どのように働き、どのようにコミュニケーションを取るのか実際に見るだけでも学ぶべきことが多いことでしょう。
また、インターン参加後、就活で情報共有したり、刺激をもらうことで自分の成長も期待できます。
採用試験対策になる
企業によっては、インターン参加者は一次採用試験を免除される場合もあります。また、本番の採用試験同様のエントリーシートやwebテストを行う企業も多数あります。
そのため、あらかじめインターンに参加することにより、採用試験対策にもつながります。
インターン参加中に内々定をもらえる場合もある
企業によっては、インターン参加者に限定し、採用試験を行うところもあります。
そのため、インターンに参加することで、他の学生よりも早い段階で内々定をもらえることもあります。
なぜ、インターン参加が怖いと感じてしまうのか?
企業で働くことに不安だから
未経験の場に飛び込むことは、人間誰しも不安に思うものです。インターンといった限られた期間とはいえ、学生が企業で実際に働くことは、イメージしづらいこともたくさんあるため、不安に思う気持ちも当然でしょう。
「社会のルールやマナー、言葉遣いもよくわからないから、失礼にならないか不安だ」「怖い社員がいたらどうしよう」など、漠然とした不安や恐怖を持つことは、どの学生もみないっしょです。
他の学生よりミスが多かったら、と不安に感じるから
「他の学生の方が学歴や経歴に優れていて、自分よりミスが少ないのではないか?」「グループワークで、自分は他の学生の足を引っ張ってしまわないだろうか?」「他の学生よりミスが多かったら、その時点で採用試験にも不合格なのではないだろうか?」などが心配になり、それが怖さへとつながります。
しかし、ミスをすることや他人のことばかり考えていても、積極的な行動はできません。ミスをしたとしても、それにどう対処できるのか、ここが重要ポイントになります。
うまく人間関係を築けるか不安だから
コミュニケーション力に自信がなく、他の学生や社員の人と、インターン中うまくやっていけるか不安になり、それが怖さへとつながります。
特に長期インターンの場合は、約1ヶ月〜1年程度にわたって実施されるため、「開始まもない時期に、人間関係がギクシャクしてしまったら、それ以降辛い」と恐怖を覚える学生も少なくないかもしれません。
しかし、最初から円滑なコミュニケーションができる人の方が稀です。まずは気軽に会話を楽しみながら、無理せずその場に慣れることから意識してみましょう。
限られた時間で仕事をこなせるか不安だから
与えられた仕事やプログラムを、限られた時間の中でしっかりとこなし、自分の実力やスキルを企業にアピールできるのか心配になり、怖さを感じる学生は多いようです。
しかし、その仕事やプログラムが仮に難しいものであったとしても、その点も企業側は理解しているものです。
時間や期間内にこなせなかったとしても、周りにいる社員の人たちがカバーしてくれます。
インターンが怖いと感じたときの3つの解決方法とは?
1.怖いのは自分だけではないと考える
インターンシップ参加は、自分だけが怖いと感じているのではなく、実際多くの学生が最初は怖いと感じています。そのことを知るだけでも、怖さは和らぐのではないでしょうか。
初めての環境にトライすることは、怖いと思って当たり前です。「自分だけではない」「みんないっしょなんだ」そう思うことが対処法になります。
また、周りの学生も同じように怖いんだと思えれば、周囲がよく見え、他の学生への気配りもでき、コミュニケーションも円滑に行えるかもしれません。
2.できる限りの準備を行う
準備不足は余計な緊張を生み出し、インターン中にも不安や怖さを感じてしまいます。
例えば事前準備として
・自己分析
・業界・企業研究
・OB・OG訪問
・持ち物チェック
・交通機関の確認
などが挙げられます。
事前準備さえしっかりしていれば、なくせる不安も多いものです。また「ここまで準備しておいたのだから大丈夫だろう」と思うこともでき、不安や怖さといった感情も消えていきます。
3.楽しむことを心がける
楽しむことを忘れると、顔もこわばり緊張感や不安感も増していきます。楽しいから笑うのではなく、笑うから楽しくなる、人の脳はそのようにできているといわれています。つまり、まずは笑顔で楽しもうとする心がけが重要になります。
この1日をがんばったら自分へのご褒美を買う、かっこいい人や綺麗な社員を探してみるなど、楽しいと思えることをまずは行ってみましょう。
また、会社へ向かう途中に好きな音楽を聴く、会社に入る前に大きく深呼吸してみるなどのストレス発散もとても大切です。
まとめ
インターン参加に怖さを感じてしまう学生は、少なくありません。「企業で働くことに不安」「他の学生よりミスが多かったらと思うと不安」「うまく人間関係が築けるか不安」「限られた時間で仕事をこなせるか不安」このような不安感情が怖さにつながっていきます。
しかし、インターン参加が怖いのは自分だけではなく、他の学生も同じです。このことを認識するだけでも怖さが和らぎます。
また、インターン参加までにできるだけ準備を行ったり、楽しむことを心がけることも緊張や不安を解決する重要な方法です。