インターンでは実際の仕事を経験し、営業同行やグループワークが行なわれることもあります。

そのため、インターン中は学生であっても会社の一員と見なされ、スーツ着用が求められることが一般的です。

しかし、最近では夏場は特にスーツ着用を指定せず、私服での参加を求める企業が増えています。

「私服といわれても、どんな服装でインターンに参加すべきだろうか?」
「オフィスカジュアルってどんな服装のことをいうのだろう?」

そんな疑問を持つ方も多いかもしれません。

そこで当記事では、夏のインターンで私服を指定された場合の適切な服選びのポイントを解説します。

そもそもなぜ企業は私服を指定するのか?

個性を見たいから

インターンでスーツ着用を指定した場合、学生の緊張感が増すと同時にインターン中に集中しやすく、企業が伝えたいことを理解してもらいやすくなるといったメリットがあります。

しかし、学生全員がスーツの場合、みな同じような服装で個性が表れにくいといったデメリットもあります。

そのため、学生の人柄や性格、個性を見るために、企業は私服を指定することもあるのです。

普段の様子を見せてほしいから

学生が慣れないスーツを着用してインターンに参加しても、普段通りの能力やスキルを発揮できないこともあります。

そのため企業は、いつもの様子を見せてほしいために私服を指定することがあります。

社員が私服のため

インターン先の企業の社員が日常、私服で勤務している場合は、学生に対しても私服を指定することが一般的です。

広告やIT業界など、その人の個性や雰囲気を重視している業界は、私服を求めるケースがほとんどです。

また、スーツよりも私服の方がお客様からの支持を得やすいようなアパレル業界なども、私服の方が求められます。

私服の意味に要注意!?

インターンで企業が指定する「私服」とは、はたして普段着用している服と同意語として捉えてよいのでしょうか?

答えはNOです。

企業は前述のように「個性を見たいから」「普段の様子を見せてほしいから」と考えていても、ただオシャレな服装や遊ぶ時と同じような服装を見たいというわけではないからです。

「服装は自由」「私服でかまわない」とあったとしても、インターンではオフィスカジュアルが基本です。

では、この「オフィスカジュアル」とはいったいどのような服装を指すのでしょうか?

オフィスカジュアルとはスーツではないものの、前がボタンなどで締めることのできる服装で、カジュアルでありながらもきれいで整った印象を与える服装です。

夏のインターンで私服を指定されたら? ~男性編~

ジャケット

私服を指定された場合でも、プライベートで着るラフな服装で参加することは避けるべきでしょう。

ジャケットが基本で、色は紺やグレーなどの落ち着いたものがおすすめです。

また、ジャケットが大きすぎるとだらしなく見えてしまうため、サイズに合ったものを選びましょう。

シャツ

IT業界や広告業界など、ジャケットの下にTシャツを着用している人も増えてきましたが、インターン参加の場合、襟付きシャツが基本になります。

色は白か薄いブルーかグレーで無地のものを選びましょう。

また、長袖着用が一般的となりますが、暑いからといって腕まくりしながら訪問することは避けましょう。

パンツ

パンツは黒、紺、グレーなどの色のチノパンかスラックスが基本になります。

暑い夏は足首が少し見えるショート丈を選びがちですが、ビジネスシーンでは相応しくないため、足首が隠れる丈の長さを選ぶようにしましょう。

靴は革靴かスエードシューズが一般的です。

先のとがったタイプや、あまりにも光沢が強い革は避けるべきでしょう。

バッグ

バッグは革製で、黒か茶色のトートバッグが一般的です。

リュックなど、カジュアルなものは避けた方がよいでしょう。

大きさはA4サイズの書類がそのまま入る大きさがおすすめです。

夏のインターンで私服を指定されたら? ~女性編~

ジャケット

ジャケットは黒、グレー、紺などの落ち着いた色がおすすめです。

夏は冷房の冷えに悩む女性も多いため、ジャケットは冷房対策にもなります。同様にカーディガンを羽織ってもよいでしょう。

カーディガンは大きすぎるものや逆にタイトすぎるものは避け、シルエットに合ったものを選ぶようにしましょう。

シャツ・ブラウス

ジャケットのインナーはシャツかブラウスが一般的で、色は白が基本です。

ただし、色付きの場合でもグレーやベージュ、青などで薄いものであれば問題はありません。

業界によってはワンピースでもOKの場合もありますが、その際は黒、紺、薄いベージュなどで、ビジネスシーンでも合うような落ち着いたものが基本となります。

ボトムス

ボトムスはパンツでもスカートでもどちらでも問題はありません。

パンツの場合はやや細めのものを選び、黒やグレー、ベージュなどのシンプルで落ち着いたものを選びましょう。

また、スカートの場合も落ち着いた色とし、丈はひざの高さが基本となります。

なお、どちらの場合でも素足での着用は避け、必ず肌色か黒の無地のストッキングを履くようにしましょう。

靴は黒かベージュ、茶色のパンプスが基本となります。

インターンによっては動きのあるワークや外出を伴う場合もあるため、ヒールは高すぎずに動きやすいものにしましょう。

バッグ

バッグは女性も男性同様、革製で、黒か茶色のトートバッグが一般的です。

また、大きさもA4サイズの書類がそのまま入る大きさがおすすめです。

暑い夏のインターン。私服や持ち物なら、これがおすすめ!

スーツは春夏用にする

近年、猛暑が続いていますが、スーツはオールシーズン用やまして秋冬用では暑すぎてパフォーマンスが下がってしまうため、春夏用を着用しましょう。

春夏用スーツは通気性に優れた素材や、涼感素材が使われているものが多いため快適です。

また、1週間以上続くインターンの場合、それだけ夏場は汗もかきます。

ウォッシャブルスーツを選べば、家庭の洗濯機でも簡単に丸洗いできるためおすすめです。

接触冷感タイプのインナーを選ぶ

肌に直接触れるインナーは、薄手で通気性のよいものを選びましょう。

商品によっては接触冷感素材を使用しているものもあるため、夏のインターンにはおすすめです。

暑さ対策グッズを用意する

インターン会場に向かうまでの道のりや、動きが伴うインターンでは、暑い夏は特に汗をかいてしまいます。

「汗がダラダラ出てしまう」「臭いが気になってしまう」これではインターンに集中できません。そこで、

・汗拭きシート

・冷却スプレー

・制汗剤

などは必ず持参するようにしましょう。

このとき、香りがきついものは周囲に不快感を与えてしまうため、無香料タイプのものを選ぶようにしましょう。

また、体を使うワークの場合、冷たい飲み物や熱中症対策用の飴なども忘れずに持っていくようにしましょう。

まとめ

インターンでは、企業からスーツ着用を求められるのが一般的でしたが、最近では夏は特に、私服着用を求める企業が増えてきました。

個性や普段の様子を見たいといった、企業側の理由もありますが、ここでの「私服」はけっして、オシャレな服装や遊びの時に着るような服装ではないことに注意しましょう。

インターンでの私服とは、スーツではないものの、前がボタンなどで締めることのできる服装です。

カジュアルでありながらもきれいに整った印象を与える服装であることを意識して選ぶようにしましょう。

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