近年、学生のインターン参加率が増加傾向にあります。

ホームページなどでは知り得ない貴重な情報や、実際の仕事内容がわかるといったことが、参加率を高めている主な原因です。しかし、

「インターンに参加すると内定がもらえやすいのだろうか?」
「内定をもらうためには、インターン参加は必須なのだろうか?」

と疑問をお持ちの方も多いことでしょう。

そこで当記事では、はたしてインターン参加が内定獲得と関連するのかどうかについて解説します。

そもそもインターンとは?

インターンとは、学生が自分の適性を理解し、実際の仕事内容を把握するために、ある一定期間、企業で就業体験を行うプログラムのことを指します。

「ある一定期間」は、企業によって異なり、1日から数日で終わる短期型のものもあれば、1週間から数週間、半年から1年に渡る長期型など、様々な種類があります。

開催期間も多様ですが、

・夏インターン(大学3年時)

・秋インターン(大学3年時)

・冬インターン(大学3年時)

・春インターン(大学4年時)

と、大きく4つに分けることができます。

このように、インターンは開催日数、期間が企業によっても異なりますが、特に長期間開催の場合は、勉強と私生活との調整が重要になります。

インターンに参加すると内定はもらいやすくなるのか?

インターンへの参加の有無や参加中の能力、スキル、態度がどの程度内定に結びつくかは企業によっても異なります。

しかし、「インターン参加は選考や採用には関係がありません」と応募要項等に明記されていない限りは、選考や採用に影響があることを意識して参加した方がよいでしょう。

また、どのインターンに参加するかによっても、内定への結びつきが変わってきます。

例えば、夏インターンの場合、参加する学生に対し、業界や企業自体の理解を深め興味を持ってもらい、志望する企業の選択肢の一つに加えてもらうことを企業は主な目的としています。

一方、冬インターンは就活が本格化する時期であり、企業も学生の能力やスキルがどの程度のものなのかをチェックすることが主な目的となるため、どちらかといえば、冬インターンの参加が内定獲得に影響をもたらせているといえます。

どんなインターンが内定につながりやすいのか?

内定につながりやすいインターンには、

・早期選考タイプ

・ジョブ内定タイプ

・本選考優先タイプ

・リクルータータイプ

・長期インターン

などに分類できます。

早期選考タイプ

インターン参加の学生に対し、「この学生は自社に必要な人材ニーズを満たしている」と企業が判断した場合、一般選考よりも早く選考試験を受けられるのがこのタイプです。

早期選考タイプを開催する企業では、インターンを選考手段の一つとして位置づけているため、学生の能力やスキル、入社への意欲などをチェックしており、優秀と判断した学生には早い段階で、選考試験参加を打診をしています。

ジョブ内定タイプ

外資系企業でよく開催されているのがこのジョブ内定タイプです。

学生に実際に就業体験をしてもらい、そこで何らかの成果が出せると内定がもらえます。

成果内容は企業によっても異なりますが、どんな成果を出すと内定がもらえるかがきちんと説明されるため、学生もその目標に向かって集中しながら参加することができます。

なお、ジョブ内定タイプのインターンを開催している企業の場合、入社を希望するときはインターン参加が必須条件となります。

本選考優先タイプ

インターン参加の学生のうち、能力やスキルが高く、自社が求める人材ニーズと合致していると判断された者に対し、書類選考や面接など、選考の一部が免除されるのがこの本選考優先タイプです。

選考の一部が免除となるため、一般の学生よりも内定をもらえる確率が高まるのがこのインターンの特徴です。

また、本選考優先タイプのインターンで優秀学生と判断された場合、社員との食事会や親睦会などにも誘われることがあります。

リクルータータイプ

インターン参加の学生に社員(リクルーター)がつき、インターン終了後に面談などの機会が設けられたものが、このリクルータータイプになります。

面談は、一般的な企業内で行う面接ではなく、カフェやファミレスなど、カジュアルな雰囲気の場で行なわれるのが一般的です。

雑談を交えながらも入社への意欲をダイレクトに社員に伝えることができ、一方で就活や入社へのアドバイスももらえるため、内定獲得に有利といわれています。

形式ばった質問を受けるわけではなく、リラックスしながら話しはできますが、これも選考の一部であることに間違いはないため、社会人としてのルールやマナーを守りながらのぞむ必要はあります。

長期インターン

数か月から半年、長ければ1年に及ぶインターンが、この長期インターンです。

短期インターンに比べ、参加学生の仕事に対する能力やスキル、態度が確認しやすいため、自社が求める人材ニーズに合致していると判断された場合、内定がもらえるケースもあります。

拘束期間が長いため、参加するには勉強や私生活との調整が必要になりますが、インターン開催企業に入社しなかったとしても、他の企業の選考試験でも評価を得やすいのが、この長期インターンになります。

インターン参加で内定をもらうためには?

上記に挙げたインターンに参加したとしても、必ず企業から内定がもらえるわけではありません。

では、インターン参加で内定をもらうためには、どのような事前準備が必要なのでしょうか?

就活に必要な準備を終わらせておく

一般的には、企業の選考試験を受ける前段階の準備として、

・自己分析(経験の棚卸しなど)

・業界研究

・企業研究

・自己PR作成

・志望動機作成

などが必要とされています。

インターンも業界・企業研究として捉え、まだこの段階では自己PRや志望動機などが明確になっていない学生がほとんどですが、インターン中に突然、自己PRや志望動機を問われても、明確に答えることができれば、企業からもプラス評価され、内定獲得に近づくことができます。

目的意識を持って参加する

ただ漠然とインターンに参加したり、他の学生が参加しているから自分も参加するといった程度の意識では、内定につながる期待は薄いでしょう。

そのインターンを通じて、自分は何を得たいのか?目的意識を持って参加することによって集中力が増し、気づきも多くなります。

さらに取り組む姿勢が変わるため、企業からの評価も高くなり、内定獲得につながる可能性も上がります。

アドバイスをすぐに実践する

インターン中には、企業の採用担当者や社員から、様々なアドバイスを受ける機会があります。

このアドバイスに対し、すぐに実践する学生は印象もよくなり、入社意欲も高いと判断されやすくなるため、内定がもらえるチャンスもあります。

まとめ

インターンは企業によっても開催期間や時期などが異なり、参加することによって内定がもらえるかどうかも違いがあります。

一般的に内定がもらえやすいインターンとして

・早期選考タイプ

・ジョブ内定タイプ

・本選考優先タイプ

・リクルータータイプ

・長期インターン

などが挙げられますが、これもただ参加したからといって、誰もが内定をもらえるわけではありません。

インターン参加で内定をもらうためには、自己分析や業界・企業研究、自己PRや志望動機作成を早めに準備し、目的意識を持ちながら、インターン中にアドバイスを受けたことを即実践する意識が大切になります。

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