2024年5月現在では、2021年前後に比べると新型コロナウイルスによる感染者数が減少傾向にあり、国の政策としてマスクの着用を義務化にはしていません。しかし、まだ多くの感染者数が出ており、マスクの着用を求められるケースがあります。

特に就職活動における面接のように、人としてのモラルや誠実性のアピールが必要な場面では、マスクを着用すべきか迷うところでしょう。

この記事では、面接の際にマスクを着用すべきかを踏まえ、マスクを着用する際の注意点について紹介します。

就職活動における面接で、マスクの着用について不安な方はぜひ参考にしてみてください。

面接中にマスクはつけるべき?

2024年5月現在では国からマスクの着用は推奨されておらず、各個人の判断にゆだねられています。そのため、面接でマスクの着用を迷う方もいるでしょう。

結論から言うと、面接時はマスクを着用するのが無難です。

中には、面接時にマスクを着用していなくても気にしない企業がありますが、その反面でマスクを着用していないことに対して不信に思う企業もあります。

企業が面接時にどのような点を基準として、採用・不採用を決めているのかは分かりませんが、たとえ面接時にマスクを着用してもプラスポイントにはならないでしょう。

マスクを着用してもプラスポイントにならないのに対して、マスクを着用しなければマイナスポイントになる可能性があると考えると、マスクを着用するに越したことはありません

そのため、よっぽどの理由がない限り、面接時はマスクを着用することをおすすめします。

面接で好ましい色とは

昨今では、マスクにもファッション性やデザイン性が取り入れられており、さまざまな色や柄のマスクが発売されています。そのため、面接ではただマスクを着用すれば良いというわけではなく、面接に適切・不適切が生じるのです。

面接で着用するマスクを選ぶ際は、以下のような点を参考にしてみてください。

白や薄いピンクなどの明るい色がおすすめ

面接で着用するマスクは、一般的な白のマスクや女性向けの薄いピンク色など明るい色の物がおすすめです。

色が明るいマスクを着用することで、面接官に対して明るい雰囲気を与えやすく、印象が良くなります。

黒や柄物はNG

面接では黒や柄物は避けましょう。

白や薄いピンクなどの明るい色に対して、黒のような暗い雰囲気の物を付けてしまうと、雰囲気が暗めに写ってしまいます。また、柄物に関しても、ビジネスシーンでは不適切であり、モラルが無いと認識されかねません。

そのため、明るい色で無地の物を選びましょう。

面接でマスクを着用する際の注意点とは

マスクを着用して行う面接では、いくつか注意すべき点があります。

事前に押さえるべき点を把握していなければ、マイナスな印象を与えかねないため、以下のような点を押さえてください。

面接が始める際にマスク着用について一言添える

面接ではマスクを着用する方がモラルを守っているとされやすいですが、念のため、面接が始まる際に一言添えておきましょう。

主な伝え方は以下のようなフレーズがおすすめです。

「〇〇大学の〇〇と申します。本日は貴重なお時間をいただきありがとうございます。コロナウイルスの感染防止のため、マスクを着用したままでもよろしいでしょうか。」

一般的にマスクを着用するのは、新型コロナウイルスの感染防止だろうと認識されやすいですが、ビジネスマナーの一貫として、念のためマスクを着用する意味を伝えましょう

また、面接の前日までに採用担当に電話やメールで、当日のマスク着用に関して確認しておくのもおすすめです。

いつもよりも大きい声でハキハキと話す

マスクを着用することで、相手に声が届きにくくなってしまう可能性があります    。また、マスクを着用したままでは声がこもりやすく、自分ではいつも通り話しているつもりでも、相手にはもごもご話しているように聞こえかねません。

そのため、いつもよりも大きい声でゆっくり、ハキハキと話すように意識しましょう。

前髪を上げるか横に流して顔を隠さない

マスクを着用すると顔が隠れてしまううえに、前髪が顔にかかってしまうと、顔の大半が隠れてしまいます。

面接時には自己PRや志望動機など話している内容だけでなく、表情も採用基準にされていることがほとんどです。顔の大半が隠れたままで面接をしてしまうと、表情が伝わりにくいだけでなく、暗い印象も与えかねません。

マスクを着用した状態で少しでも表情が伝わりやすくするために、前髪は上げるか横に流して顔の露出部分を広げましょう。

ジェスチャーを取り入れて表現する

マスクを着用していると面接官が就活生の口元や表情が見えないため、ジェスチャーを加えることをおすすめします。

ジェスチャーを取り入れることで面接官に話が伝わりやすくなりますが、面接官が話をしている時の相づちも意識しましょう。

面接では話をすることだけに意識が寄りがちですが、面接官が話している時の聞く姿勢も見られています。面接官が話しているとき、アイコンタクトや頷きく動きを大きくする方法がおすすめです。

口元よりも目元で笑う

マスクを着用して面接をする際に最もと言っていいほど影響するのが、表情の伝わりにくさです。

マスクで口元が隠れてしまうことで、自身では笑っているつもりでも面接官には笑顔が伝わりにくくなってしまいます。そのため、面接の際は口元よりも目元にシワができるほど、にっこりと笑う意識をしましょう

マスクを外すことも想定する

就活生がマスクを着用したまま話をすると、声がこもって聞こえにくくなってしまうため、面接官からマスクを外すように指示される可能性があります。

マスクを付けた状態を想定して最低限の身だしなみしかしていなければ、急にマスクを外すように指示された場合に身だしなみでマイナスなイメージを持たれかねません。

そのため、男性であれば髭の剃り忘れ、女性であればリップの塗り忘れなどが無いようにしておきましょう

予備のマスクやマスクケースを準備しておこう

面接に向かっている最中に何かしらの理由でマスクが汚れてしまったり、破けてしまう可能性もゼロではありません。

万が一汚れてしまった場合、そのまま面接に向かってしまうとマイナスな印象を与えてしまうため、予備のマスクも準備しておきましょう。

また、もし面接が始まった際にマスクを外すように指示された場合、そのままポケットやバックに入れてしまうと清潔感に欠けてしまいます。そのため、外したマスクを収納するように、専用のケースを用意しておくと良いでしょう。

オンライン面接ではマスクの着用は不要

新型コロナウイルスの感染対策の一環として、多くの企業が導入した「オンライン面接」ですが、2023年9月現在でも引き続き行っている企業が多いです。

「面接=マスクを付けるべき」と認識されがちですが、対面型ではない以上、マスクを着用する必要はありません。

むしろ、オンライン面接は身だしなみや雰囲気が伝わりにくい分、少しでも顔を露出して表情を伝えやすくするべきです。

マスクが理由でマイナスポイントにならないように

今回は、面接におけるマスクについて、当日に着用するべきマスクの色や面接時の注意点について紹介しました。

2024年5月現在では、2021年に比べてコロナウイルスの感染者が減少していますが、未だ感染者が多い状況に変わりはありません。そのため、最低限のモラルとして面接時にマスクの着用はすべきと言えます。

しかし、マスク1つでも面接官に対して与える印象は異なるため、少しでもマイナスな印象を与えないように、細かい部分にこだわって企業からの内定を獲得しましょう。