面接は誰でも緊張してしまうものですが、最初の元気な挨拶がうまくいけば、緊張も多少和らぐため重要です。しかし、
「面接の最初の挨拶は、なんて言えばよいのだろうか?」
「入室の際、どんなことに気をつければよいのだろうか?」
「入室後の流れはどのように進んでいくのだろうか?」
そんな不安や疑問をお持ちの方々も多いことでしょう。
第一印象はとても重要ですが、その印象を左右するのが最初の挨拶だけに、しっかり注意点をおさえておきたいものです。
そこで当記事では、面接での最初の挨拶はどうすべきか、また入室時のマナーや流れも解説します。
なぜ、面接で最初の挨拶が重要なのか?
基本的なマナーが身についているか確認するため
面接だから、ということではなく、良好な人間関係を築く上で挨拶は基本的なマナーとなります。
面接で最初の挨拶がきちんとできない人は、入社後も上司や同僚に挨拶ができないでしょう。
また、社外取引先との商談や交渉も、うまくできないと予想されてしまいます。
このように、人と人が言葉を交わす上で、最初の挨拶は極めて重要であり、面接官は就活生が基本的マナーを身につけているかどうかチェックしています。
最初の挨拶で第一印象が左右されるから
人は相手とコミュニケーションを図る際、相手の話の内容自体より、見た目などの視覚情報から影響を受けやすいといった心理学実験のデータがあります。
つまり、話の内容がどんなにすばらしくても、表情が暗くて姿勢が悪く、身だしなみも汚いといった視覚情報を相手に与えてしまうと、それだけで印象が悪くなってしまいます。
そのため、最初に表情を明るく、姿勢もよく元気に大きな声で挨拶を行うと、面接官の第一印象も良くなります。
熱意ややる気が感じられるから
元気な挨拶は、熱意ややる気がなければ生まれないものです。
また、主体性や積極性があるからこそ、元気な挨拶ができます。
そのため、面接官は「入社後、意欲的に仕事に取り組んでくれそうだ」と判断し、プラスの印象を受けるため重要です。
面接の最初の挨拶で、面接官の印象を良くするコツとは?
笑顔を意識する
「楽しいから笑う」のではなく、「笑うから楽しくなる」といわれるように、人は自分の表情一つで気持ちが変わることもあります。
面接は誰しも緊張するものですが、「緊張しないように」と意識しすぎてしまうと、かえって表情がこわばり、逆に緊張してしまうものです。
最初の挨拶で元気に明るい表情を面接官に見せるには、まず口角を上げることを意識し、笑顔でいることを心がけましょう。
面接官の目を見る
相手の目を見ながら会話をすると、お互いに伝えたいことが伝わっていると思えるため、スムーズな意思伝達が可能になります。
そのため、コミュニケーション能力が高い人は、相手の目を見ながら話せるともいえます。
一方、面接官の目を見れず、視点が定まらずに話してしまうと、「自信がなさそう」「落ち着きがない」「感じが悪い」と思われ、印象が悪くなるばかりか、伝えたいことも相手に伝わらなくなってしまいます。
面接官の目を見ながら話すのが苦手な人や、緊張してしまう人は、少しだけ目線を逸らし、鼻や顎のあたりを見るようにしましょう。
声のトーンを少し上げる
前述のように、緊張すると表情が暗くなりますが、同じように声のトーンも低くなり、音量も小さくなってしまいます。
このような場合も面接官に「自信がなさそう」「暗い」と思われてしまうため、面接評価に不利になってしまいます。
また、小さな声では自分の強みやアピールしたいことが伝わらなくなってしまうため、やはり選考結果に期待が持てなくなってしまいます。
声のトーンを普段より少し上げて明るく話し、ハキハキと答えられるよう意識しましょう。
姿勢を良くする
先に述べたように、姿勢の良さも重要な視覚情報であり、面接官の高評価につながることもあります。
自分では良くしているつもりでも、猫背になってしまっていることもあるため、家族や友人にチェックしてもらうのも良いでしょう。
また、お辞儀をする際も姿勢をよくし、頭の下げ方も誰かに事前にチェックしてもらうのがよいでしょう。
受付担当者への最初の挨拶
受付で並ぶ場合
大手企業や人気企業では、大人数の就活生が集まって、グループ面接などが行われることもあります。
このような場合、会場入り口の前の受付に担当者が立っていて、受付を済ませた人から入室することになります。
その際、「あの~」「すみません」と言いながら近づく就活生も数多くいますが、元気に明るい声で「おはようございます」「こんにちは」と挨拶すると印象がよくなります。
部屋の入り口で担当者が待っている場合
オフィスビルの入り口やエレベーターの前で、就活生に面接場所をわかりやすく伝えるために担当者が待っている場合もあります。
挨拶はまず「おはようございます」「こんにちは」と述べた後、大学・学部・学科名、氏名を述べますが、相手が担当者だとはっきりわからない場合は「〇〇社のご担当者様でしょうか」とたずねましょう。
また、相手が企業担当者だと明確な場合は、面接時間を述べ、「本日はよろしくお願いいたします」と挨拶しましょう。
インターホンで担当者を呼ぶ場合
会社のインターホンから採用担当者を呼ぶ場合は、「本日〇時からの面接でうかがいました〇〇大学・〇〇学部・〇〇学科の△△(氏名)と申します。〇〇様をお願いできますでしょうか」と挨拶します。
その後、採用担当者と顔を合わせた後、再び、大学・学部・学科名、氏名を名乗り、挨拶します。
面接官への最初の挨拶
入室時
面接時間になると、受付から面接室に移動し、面接が開始されます。
入室する前に、まず、ドアを3回ノックすることが基本マナーとなります。
そして、面接官に「どうぞ」と言われてから「失礼いたします」と一言挨拶し、入室します。
そして、面接官に背を向けないように注意しながら丁寧にドアを閉め、再度「失礼いたします」と挨拶をし、お辞儀します。
このお辞儀をする際は、頭を約30度倒すのが基本姿勢となります。
そしてイスの前まで進み、面接官の「どうぞおかけください」の一言を待った後、荷物をイスの脇に置いて座り、面接がスタートとなります。
面接官が後から入室してきた場合
無人の面接室に案内され、自分の後から面接官が入室することもあります。
このような場合は、それまでイスに座っていたとしても、面接官が入室後すぐに立ち上がり、「おはようございます」「こんにちは」など、その時間帯に合った挨拶をするようにしましょう。
そして、面接官が自分の目の前に来たタイミングで大学・学部・学科名と氏名を名乗り、「本日はよろしくお願いいたします」と挨拶すると、基本マナーがしっかりとしている印象を与えることができます。
オンライン面接の場合
オンライン面接の場合、指定のミーティングツールに5分前に入室するのが基本マナーになります。
オンライン面接の場合も、自分が先に入室したり、面接官が先に入室していたりすることがありますが、いずれにせよ、お互いの顔が画面に映し出され、音声も問題なくスタートできれば、すぐに自分から挨拶するようにしましょう。
なお、対面面接とは異なり、オンライン面接の場合は座りながら挨拶をしても問題はありません。
まとめ
面接での最初の挨拶は、面接官の第一印象を左右することであり、熱意ややる気を伝える上でも非常に重要です。
面接は誰もが緊張しますが、緊張感は表情を暗くし、声のトーンを下げ、声量も小さくさせてしまうため、口角を上げて笑顔を作り、声のトーンを上げて大きな声で挨拶することが大切になります。
また、面接官の目を見ずに話していると「自信がなさそう」「落ち着きがない」「感じが悪い」といった印象を与えてしまうため、なるべく目を見て話すようにしましょう。
難しい場合は鼻や顎を見て話してもOKです。 さらに姿勢の悪さも自信がなく弱々しく見えてしまうため、猫背にならないよう背筋をピンと張って元気に挨拶しましょう。