人事担当者を対象に面接についてアンケート調査を実施しました。
就活において避けては通れない面接試験。今回の記事では採用担当者からのアンケート調査からみた「こんなひどい面接学生」の具体例から、最低限このような学生のような対応を取らないよう面接試験に臨む際の参考にしてください。面接試験は相手に自分のことを売り込む機会です。しっかり自分の魅力を伝えられるように最低限のマナーや作法を守って面接試験を受験しましょう。
調査概要
実施期間 | 2023年6月 |
調査対象 | 25歳から59歳までの人事担当者 |
調査方法 | ネットリサーチ |
回答数 | 51名 |
こんなひどい面接学生①「面接の質問に答えられない」
面接試験は面接官の質問に対して、適切に回答ができるかという点を見られています。質問の内容にあった回答ではないと、そもそも会話が成立しません。アンケートでは以下のような回答がありました。
アンケート回答「面接の質問に答えられない」
・質問に答えられない
・すぐに嘘とわかってしまう内容を話す
・何が言いたいのか分からない
・質問内容を理解していない
上記の内容の多くは準備不足が大きな原因と言えます。想定質問をいくつか用意して、その内容を自分の言葉で話せるような準備が必要です。
こんなひどい面接学生②「面接中の態度が悪い」
続いては、そもそも面接試験をうける際の態度がひどい学生の例です。面接の受け答え以前の問題で、このような態度をとる受験者の多くは選考を通過することは出来ないでしょう。社会人としてこのような態度は常識の範囲内で間違えだと判断したいものです。
以下、アンケート回答にあった、「面接中の態度が悪い面接学生の例」を紹介します。
アンケート回答「面接中の態度が悪い」
・面接者がいきなりため口
・ガムを食べながら受験
・面接中足を開きすぎの女子学生
・最低レベルの敬語が使えていない
・ジャージで面接
・時間に遅れてきても平然とした態度
上記の内容は、社会人として常識の範囲内でどれも失礼な態度と言えます。面接の回答の内容以前の問題で、このような態度で面接試験を受けるという事は絶対に避けましょう。
こんなひどい面接学生③「面接以前の行動に問題あり」
3つ目は面接試験中ではなく、そもそも面接試験を受ける前の行動自体に問題があった面接学生の例です。こちらも社会人としてのマナーや作法など事前に知っておくべき内容。このような対応をすると非常に印象も悪く、そもそも社会人としての常識も疑われてしまいます。
以下、アンケートにあった「面接以前の行動に問題がある」面接学生の例を紹介します。
アンケート回答「面接以前の行動に問題あり」
・親同伴
・エントリーシートの写真欄にプリクラの写真を貼り付けてきた
・ドタキャン
・遅刻・連絡なし
・特別な理由なく遅刻
・途中退室
・履歴書のアピールポイントがキラキラペンで記入
・書類送付時に封をせずに送ってきた
ドタキャン・遅刻・無連絡での欠席など面接試験の内容以前に、社会人としての行動に問題がある例が並んでいます。時間を守るという最低限のマナーはしっかりと押さえないと、入社してからも遅刻が多いと思われてしまい、それだけで評価は下がってしまいます。時間を守るという最低限の行動をしっかり意識しましょう。
こんなひどい面接学生④「受験意欲が低い学生」
4つ目は、応募した熱意や意欲がそもそも低い学生の例です。採用側も自社に優秀な人に来てもらう為に採用面接を行っています。志望度合いが低い学生や、準備不足の学生は直ぐに分かってしまいます。志望度が低い会社を受験する場合だとしても、事前に準備をしっかり行い、入社の意欲を示すような面接での応対を心がけましょう。
アンケート回答「受験意欲が低い学生」
・内定コレクターであることを隠さず、我々を試していることが明白
・志望動機を聞いた時に他の会社用に覚えた事を言い始めて、途中で気付いたらしく硬直してしまった人がいた
・業界・企業調べが何もできていないので、なぜ応募したのかわからない
・本人はそのつもりないのかもしれないが、明らかに自社が本命ではないという言動が見えてしまった時
・お金や待遇面ばかり根掘り葉掘り聞かれる
・面接経験を積むためだけの学生
志望動機は会社毎にそれぞれ準備したいです。その会社で働きたいという明確な理由をしっかりもって、自分らしい志望動機を用意しましょう。
面接試験に臨むにあたって
人事担当者のアンケート調査からみた「ひどい」面接学生の例をいくつか紹介してきました。以下の記事では、「ひどい」学生と思われないための最低限のマナーや面接試験を受験する上での心構えを紹介します。しっかり事前に確認して面接試験に臨みましょう。
1:提出書類は指示にしたがって期日までに提出
面接試験を受ける前に、エントリーシートや履歴書などの提出を求められることが多くあります。所定のフォームや、指示にしたがって漏れがないように期日までに遅れずに提出しましょう。指定の枠からはみ出したり、空欄がないように注意して記載します。
2:面接会場には遅刻をしないように時間に余裕をもって行動しよう
面接試験会場には、集合時間の遅くとも15分前には到着しておきましょう。待機場所がなく早くついても入場できない場合は近くの喫茶店などで面接試験の準備などに充てるなど余裕をもった行動を心がけてください。また、交通機関のトラブルや、体調不良などで面接試験の時間に遅れてしまう場合や、欠席せざる得ない場合は、必ず電話でその旨を連絡をするようにしましょう。無断欠席、無連絡での遅刻などはないようにしてください。
3:面接試験に相応しい服装で
夏の暑い時期の面接試験であれば、クールビズスタイルでも全く問題はありません。ただ、あまりラフ過ぎる服装は避けて、襟のある無地のシャツなど面接試験に相応しい服装で参加しましょう。
4:面接では正しい敬語で丁寧に会話しよう
面接官の多くは、みなさんより年上の方です。ため口ではなく、丁寧な言葉使いを意識しましょう。特に敬語は正しく使いましょう。社会人としての最低限のマナーや作法などを身に着けたうえで、面接試験に臨んでください。
5:面接官の質問に的確に応えましょう
面接ではみなさんの事を、面接官はじっくり質問してきます。質問の内容に沿った回答を心がけましょう。事前に準備をしたフレーズをそのまま暗唱するのではなく、目の前の面接官の質問に対して、しっかり回答することを意識してください。面接試験ですが、まずは面接官と普通の会話を行うことを目指しましょう。
6:面接では大きな声でハキハキと
話す内容ももちろん重要ですが、面接試験では、大きな明るい声でハキハキと話すことを心がけましょう。第一印象がとても重要です。最初の第一声を笑顔で大きな声で発声しましょう。最初に大きな声を出すことで緊張も和らぐと思います。
7:受験先のことをしっかり調べよう
面接試験を受ける前に、自分が受験する会社のことはしっかり調べておきましょう。どんな事業内容なのか、どんな業務内容なのかなど、自分が実際に働く姿を想像して会社のホームページや資料を事前に読み込んで面接試験に臨みましょう。
事前準備をしっかり行い社会人としての最低限のマナーや作法を守って面接に臨もう
今回の記事では、人事担当者のアンケート調査からみた、「ひどい面接学生」について紹介してきました。今回の例では、社会人としての常識から逸脱した学生も多くいました。今回紹介したような例の学生のほとんどは、選考に通過していません。今回のような例の学生を反面教師として、みなさんは社会人としての最低限のマナーや作法を守って面接試験に臨んでください。今回の記事を参考に志望企業の内定をめざして就活をがんばりましょう。