人事担当者を対象にエントリーシートについてアンケート調査を実施しました。

就活において最初の難関としてあげられるのが、エントリーシートの作成です。志望する企業が指定するフォームに志望理由や学生時代に力を入れて取り組んだこと、企業が指定する項目に関して受験者が記入し、企業に提出します。第一次の選考として使われるとともに、面接試験でも参考にされる重要な書類です。今回の記事では採用担当者からのアンケート調査からみた「落とすエントリーシートはそんなエントリーシート?」の具体例から、通過できないエントリーシートの内容・特徴について、紹介していきます。ぜひ、今回の記事の例を参考にして、通過するエントリーシートを作成できるよう、事前準備をしっかりおこなってください。事前準備をしっかりおこなって、就職試験にしっかり臨みましょう。

調査概要

実施期間2023年6月
調査対象25歳から59歳までの人事担当者
調査方法ネットリサーチ
回答数52名

落とすエントリーシート①「内容がスカスカ」

エントリーシートには、志望動機や学生時代に力をいれたこと「ガクチカ」など記入すべき項目が複数あります。どの項目も枠の8割以上を埋めることを目指しましょう。文章の内容ももちろん重要ですが、量もしっかり書ききりましょう。中味も濃く、量も適量を記載することを目指しましょう。「落とすエントリーシート」として、アンケートでは以下のような回答がありました。

アンケート回答「内容がスカスカ」

・内容がプア

・定型文

・文章が少ない

・文字数が少ない、スカスカ

・適当に書いてある

・内容が簡潔すぎる

・内容が薄い

エントリーシートには各項目に記載する枠が決まっており、その枠内の8割以上を記載する必要があります。分量もしっかり確保したうえで、内容も充実したものになるように、各項目毎にしっかり内容を作成してシートへ記入するようにしましょう。エントリーシートの枠の大きさは企業によって異なるので、100文字バージョン、200文字バージョン、400文字バージョンといったように、いくつかのパターンも用意しておくのがおすすめです。

落とすエントリーシート②「内容以前の間違え・コピペ」

続いては、そもそもエントリーシートの内容というより体裁や文字の汚さ、誤字脱字といった、内容以前の問題に関してです。字は上手い、下手というより手書きの場合は丁寧にゆっくり記載しましょう。また、誤字脱字も書き終えたあとに一度見直すなどすれば、気がつくはずでしょう。また、PCで作成する場合、他の企業のエントリーシートの内容をそのままコピペをして、他の企業に関しての内容を記載してしまうといったミスを犯してしまうと印象や、評価が下がってしまうでしょう。コピペは絶対に避けましょう。

以下、アンケート回答にあった、「内容以前の間違え・コピペ」エントリーシートの例を紹介します。

アンケート回答「内容以前の間違え・コピペ」

・いわゆるコピペをして、どの企業にも同じ内容で出していると思われるもの

・字が汚すぎる

・字が雑

・誤字脱字

・極端な誤字脱字

・コピペのような内容

エントリーシートも面接と同様、見た目(文字の綺麗さ、体裁など)もとっても重要です。読みにくい文字や、誤字脱字が多いと、どんなにいい内容のエントリーシートだとしても、読み手の評価は下がってしまうでしょう。書き終わった後に間違えがないかを必ず確認したあとで、提出しましょう。

落とすエントリーシート③「文章的に内容がおかしい」

3つ目は、文章量はしっかり記載しているが、文章として意味が分かりにくい内容のものがあげられます。項目に対しての回答としてヅレているものや、そもそも文章としておかしな内容であったりするなどがあげられます。書き終わった後、しっかり文章としてまず成立しているかの推敲を丁寧に行うことがおススメです。

以下、アンケートにあった、おとすエントリーシート「文章的に内容がおかしい」の例を紹介します。

アンケート回答「文章的に内容がおかしい」

・なにを知ってほしいのかわからない。

・基本的な文章構成ができていない

・自己アピールが全くない内容

・テンプレであまり工夫が見受けられない時

・間違えている

エントリーシートの質問項目に対して、回答を質問に沿った内容でまとめましょう。形式はPREP法でまとめるのがおすすめです。【結論(Point)→理由(Reason)→具体例(Example)→結論(Point)】の形でまとめると、論理的に相手に伝えることが可能です。PREP法は面接試験でも活用できるので、就活において意識したい手法のひとつです。

エントリーシートでおとされない学生になるために

人事担当者のアンケート調査からみた「おとすエントリーシート」の例をいくつか紹介してきました。以下の記事ではエントリーシートでおとされない学生になるために、取り組みたいエントリーシート作成に関して、まとめました。就活の第一段階であるエントリーシートをしっかり完成させる準備をすすめてください。しっかり事前に確認して就活試験に臨みましょう。

1:エントリーシートの質問項目をしっかり押さよう

エントリーシートには複数の項目があるので、それぞれの質問項目を事前にしっかり押さえて質問内容にあった回答を作成しましょう。『学生時代に力を入れたこと、そこから得たことは何か?』という質問であれば、まず学生時代に各自が頑張って取り組んだ出来事をしっかり記入して、そのあとにその経験を受けて得たことをまとめましょう。項目ごとに何を問われているのかということをしっかり把握して、それにあった回答を作成することを心がけましょう。

2:枠に収まる分量で記載しよう

エントリーシートの各項目にはそれぞれ枠が決まっています。その枠に収まる分量で記載を心がけましょう。枠をはみ出すことは厳禁です。書く枠の80%程度は記入するようにしましょう。文字は手書きの場合は、分かりやすく丁寧に記入しましょう。

3:「ガクチカ」は自己PRにつながるエピソードをみつけよう

エントリーシートの定番質問で、「学生時代に力をいれたことは何ですか?」という項目があります。(いわゆるガクチカ)大学時代に熱中したこと、長く続けられてきたことなどを見つけて、自分がどんなことに力をいれたのか?なぜそれに取り組んだのか?自分の動きや行動を中心に分かりやすく記載することが求められます。自分が熱中して取り組んだ出来事の詳細を丁寧に再現することを意識しましょう。

4:「志望動機」はなぜそう思ったのかを深堀りしよう

エントリーシートの定番質問として「志望動機」もあげられます。なぜ、その業界なのか?なぜその会社なのか?を表現して、志望する企業で働きたいという熱意をしっかり伝えきりましょう。なぜ、その企業を選んだかという「なぜ」の部分を自分なりに深く考える事で、自分らしい、オリジナリティのある志望動機が表現できるでしょう。企業研究とあわせて、その企業がいいなと思った自分自身のことを詳細に分析することが大切です。

完成度の高いエントリーシートを作成して選考におとされないようにしよう!

今回の記事では、人事担当者のアンケート調査からみた、「おとすエントリーシート」について紹介してきました。エントリーシートは就活試験の第一関門といえます。何度も書き直して、繰り返し手直しを加えて完成度の高い、エントリーシートの作成をめざしましょう。しっかり自分が目指す企業のことを調べて、事業内容や業務内容を把握しましょう。エントリーシートの準備を早めに着手して、今回、紹介したおとすエントリーシート例を反面教師として、みなさんはしっかり事前準備を行って、就活試験に臨んでください。今回の記事を参考に志望企業の内定をめざして就活をがんばりましょう。