就職活動では、一般的なモラルやビジネスマナーを身に付けている証明として、企業に対してさまざまな配慮をしなければいけません。そのため、中には「面接の前日に企業へメールであいさつやメールを送ったほうがいいの?」と思う方もいるでしょう。
今回は、就職活動にける面接の前日に企業にメールを送るべきかを踏まえ、面接の前日に企業へメールで連絡をすべきではないケースについて紹介します。
就職活動で企業に対する対応が不安な方は、ぜひ参考にしてみてください。
面接の前日に企業へメールを送るべき?
まずは「面接の前日に企業へメールを送った方がいいの?」と悩む方に向けて、前日の過ごし方について紹介します。
自分から送る必要はない
結論から言うと、面接の前日だとしても企業に対して自分からメールを送る必要はありません。仮に企業への配慮として改めての挨拶や確認をしたとしても、選考の合否には影響しないことがほとんどです。
しかし、面接に向けて何かしらの不安や確認しておきたいことがある場合は、積極的に確認してみてください。
「前日の急なタイミングで面接に関する確認をすることで、計画性のない人間と思われそう」と考える方もいるかもしれませんが、むしろ確認せずに不安な状態で面接を迎えるよりもよっぽどいいでしょう。むしろ、不安なことはしっかりと確認しようとする誠実性が伝わるため、企業の採用担当者に対してマイナスな印象は与えません。
企業から来たメールは必ず返信する
面接の前日に企業から面接に関する「リマインドメール」が送られてくることがあります。
「リマインド」とは、約束や決め事に関する確認の事であり、ビジネスシーンにおいて行われることが多いです。
企業からのリマインドメールは、面接の時間や場所、持ち物などの詳細が記述されています。
もし企業からリマインドメールが来た際は、必ず返信しましょう。
企業がリマインドメールを送るのは「当日にちゃんと就活生が面接に来るのか」「面接に関して不明な点はないか」を確認する意味合いがあります。もし就活生からメールの返信が無ければ、企業側も当日の日時まで不安を感じてしまうのです。
そのため、就活生と企業側の双方が面接当日に万全の状態で迎えられるためにも、企業からのメールはしっかりと返信しましょう。
面接の前日に企業から来たメールへ返信する際の注意点とは
面接前日に企業からのメールが届いた際には、ただ返信すれば良いというわけではありません。
メールの返信方法にはいくつか注意すべき点があり、主に以下のような点が挙げられます。
確認したらすぐに返信する
前提として、企業からメールが届いていることを確認したタイミングですぐに返信しましょう。
1度メールが届いていることを確認し、後で返信しようと後回しにした結果、返信を忘れてしまったというケースは非常に多いです。仮に夜遅くの時間に返信したとしても、企業の採用担当者が退社してしまってからでは意味がありません。
また、メールの返信が遅れる要因として、他のメールと紛れてしまったというケースも多いです。確認漏れを防ぐためにも、事前に面接を受ける企業からのメールは専用のメールフォルダを作成しておきましょう。
件名や本文は残したまま返信する
ビジネスシーンにおいて、メールを返信する際には件名や本文を残したまま返信することがマナーとされています。
もし件名や本文を消して新たなメールを作成してしまうと、どのメールに対しての返信で、何についての話か分からなくなってしまうからです。
特に企業の採用担当者は、多くの就活生や外部の取引先と連絡のやりとりをしているため、1日にかなりの数のメール対応をしています。そんな中、何に対しての返信か分からないメールを送ってしまうと、いちいち過去のメールを遡らなければいけなくなり、迷惑がかかってしまうのです。
内容を確認した旨を記載して返信する
メールの返信をする際には、相手の気持ちを察して確認・理解をしたという内容を記載しましょう。
たとえば、面接前日に企業からのリマインドメールが届いた場合の返信で「ご連絡ありがとうございます」とだけ送ったとします。メールに対するお礼だけ送っても、企業の採用担当者からすれば「この人はしっかり内容を把握しているのかな」と疑問に思ってしまうでしょう。
そのため、リマインドメールに対しては以下のような返信をおすすめします。
<リマインドメールへの返信例>
「お世話になっております。〇〇です。わざわざご連絡いただきありがとうございます。下記、面接に関する詳細確認いたしました。明日はどうぞよろしくお願いいたします。」
上記のように、採用担当者が返信で欲している「メールの内容を確認した」という旨を記載しましょう。
面接前日にメールで企業に連絡するのがNGなケースとは
面接の前日でも確認したいことや、企業に伝えたいことがある場合は積極的に連絡しましょう。しかし、内容によっては前日のタイミングにメールで連絡すべきではなく、電話で連絡すべきこともあります。
主な例は以下のようなケースです。
面接に関する詳細
面接の前日にリマインドメールが必ず届くわけではなく、メールを送ってこない企業も多いです。そのため、もし面接に関する不安や分からないことがある場合は、自分から確認しましょう。
しかし、面接の前日に企業へメールで連絡をしたとしても、その日に返信が来るとは限りません。もし前日にメールを送っておいても返信が翌日になってしまえば、面接当日に支障が出てしまう恐れがあります。
そのため、面接に関する詳細は必ず電話で確認し、前日には面接に関する不安が無い状態にしておきましょう。
日時変更の依頼
体調不良や身内の不幸によって、面接の日時をどうしても変更してほしいという時もあるでしょう。
もし日時の変更をしてほしい場合は、必ず電話で連絡するというのがマナーです。
メールだと採用担当者が澪といてしまう可能性もあり、面接当日になって相手が認知してしまうと、企業側に大きな迷惑がかかってしまいます。
そのため、面接の日時を変更したい場合は必ず電話で連絡し、自身の声で謝罪も伝えましょう。
選考の辞退
就職活動では、複数企業の選考を同時に受けることが一般的であり、第1志望の企業からの採用をもらった場合は、他の企業の選考を辞退するケースも多いでしょう。
もし面接を辞退する場合も面接の日時変更と同様であり、当日に相手に伝わってしまうと迷惑をかけてしまいます。そのため、必ず電話で謝罪と併せて要件を伝えましょう。
緊急な連絡は前日までに確認しておこう
今回は、就職活動における面接の前日に、企業にメールで連絡すべきかを踏まえ、メールで連絡すべきではないケースについて紹介しました。
就職活動では、いかに就活生で社会人経験が無いと言っても、最低限のモラルやビジネスマナーを守られなければいけません。
「就活生だし多少多めに見てくれるだろう」という安易な考えを持ったまま企業の選考を受けてしまうと、書類選考や企業とメールのやりとり、面接などの際に必ずボロが出てしまいます。
そのため、就活生だからこそ謙虚な気持ちで、分からないモラルやビジネスマナーは自身で調べて一人前の社会人として企業の選考を受けましょう。
また、緊急な連絡は必ずメールではなく電話で行うべきですが、1番は前日までに不安を抱えないように、もっと早めに余裕をもって確認しておくことをおすすめします。