就職活動を始める時期になると、ちらほら周りでもインターンに参加する学生の声を聞くようになるでしょう。
「周りも行ってるし、選考を無事に突破するためにはインターンに参加した方が良いのかな」と不安に思う就活生もいるかと思います。
ここでは、インターンと選考の関係性について説明した上で、インターンに参加するメリットと注意点について解説していきます。
インターンに参加することのメリット、注意点等をしっかりと理解した上で、自身にとって最善の選択ができるようにしましょう。
インターンの種類
一口にインターンと言っても、実施期間やプログラム内容は様々であり、まずはインターンの種類について整理しておく必要があります。
インターンは大きく分けると、長期インターンと短期インターンの2種類に分類することができます。
長期インターンは数か月から長いものだと1年超もの時間をかけて行われるものを言います。
長期インターンでは実際に職場に配属され、社員の方々と共に働き、職業体験をすることが多く、社会で働くということを、身をもって実感することができる点が大きな特徴になります。
一方短期インターンは1〜2週間をベースに、短いものだと1〜3日程度で実施されるものを指します。
短期インターンでは、同じくインターンに参加する学生同士でグループを作り、企業から提示された課題へ取り組むプログラムが一般的です。
長期インターンのような実際の仕事現場における職業体験ではなく、仕事のロールプレイングのようなイメージで行われるのが特徴になります。
インターンに行かないと選考で不利になるのか
「インターンに行かないと選考で不利になるのではないか」と心配する学生もいることでしょう。
インターンの中には、選考直結型のインターンもあり、そこに関してはたしかにインターンに参加しないことで不利益を被る可能性はあります。
しかし多くの場合、インターンへの参加・不参加と選考は切り離して考えられます。
極めて優秀な学生が、当日の都合がつかず、やむなく参加できなかった可能性もあります。
そのため、インターンの参加・不参加ではなく、あくまでも選考の中で学生を吟味しているのです。
もちろんインターンに参加し、良い印象を残すことで、その後の選考にプラスの影響を与える可能性はあります。
しかし選考直結型のインターンは除き、インターンに参加しなかったことが直接、選考に対してマイナスに作用することはあまりないでしょう。
インターンに参加するメリット
ここからは、インターンに参加することで得られるメリットについて解説していきます。
上述の通り、インターンへの不参加により選考にマイナスの影響が出ることはほとんどありませんが、インターンに参加することで多くのことを学ぶことができます。
以下の内容をよく読んで参考にしていただき、インターンに参加するか否か、検討していただければと思います。
社会人として働く自分をイメージできる
インターンに参加することで、働くということを実感することができるでしょう。
学生のうちは、なかなか働くということを明確にイメージできないものです。
もちろんアルバイトをしている学生も多くいるかと思いますが、単に指示を受けて仕事をこなすだけではなく、自ら考え、会社のために主体的に動く働き方を経験したことのある人はあまり多くはないでしょう。
インターンは社会人として働くということがどのようなことなのかを身をもって体験することができる貴重な機会となります。
その中で、社会人として働く自分をより具体的にイメージできるようになるでしょう。
自己分析の深掘りができる
インターンへの参加を通じて自己分析をそれまで以上に進められる可能性があります。
インターンで実施するプログラムはどれもこれも、学生にとってはそれまでに触れてこなかった初めての経験ばかりになります。
そのため、インターンのプログラムに取り組んでいく中で、それまで気づかなかった自分の新たな一面に気づくことがあるのです。
インターンを通じて新たな自分の一面に気づくことで、その後の就活の進め方も変化する可能性があります。
インターンにより自分への理解が深まることで、より自分に合った企業を見つけ出し、就活を進めることが可能になるのです。
企業への理解が深まる
当然ながらインターンに参加することで企業への理解も深めることができます。
インターンの中でその企業について学ぶ機会もあるでしょうし、インターンの中で様々な社員の方々と触れることで、その企業ではどのような人材が活躍できるのかを見ることもできます。
また、HP等で企業研究をしていてわからなかった点などを、インターンで知り合った社員の方に直接聞いてみることも可能になります。
インターンは企業分析を進めるための方法としても非常に効果的なのです。
インターン参加における注意点
最後にインターンに参加するにあたって注意するべきポイントを説明していきます。
しっかりと理解した上で、インターンへの参加を検討するようにしましょう。
明確な目的意識をもって参加する
インターンに参加する際には、インターンで何を学びたいと思っているのかを明確にした上で参加することが重要になります。
インターンでは日々初めてのことばかり経験することになるので、目の前のやるべきことを処理しているだけであっという間に時間が流れていってしまいます。
もちろんその中でも多くのことを学ぶことは出来ますが、せっかくの貴重な機会ですので、少しでも多くのことを学び、成長できるよう、目の前のやるべきことをただただ処理するのではなく、明確な目的意識をもって日々のプログラムに取り組むようにしましょう。
学業等との両立を
学業はもちろん、サークル活動やアルバイト等、日々精力的に活動している方も多くいることでしょう。
インターンに参加することで、それらに費やすことのできる時間が一定圧迫されてしまいます。
短期インターンであっても、その分朝から晩までプログラムが組まれていることが多く、その期間は他の活動に費やせる時間がどうしても少なくなってしまいます。
サークル活動やアルバイトであれば、ある程度自分で活動量をコントロールすることもできますが、学業についてはそうはいきません。
インターンに数多く参加した結果、その他の活動に費やす時間が少なくなってしまい、結果学業がおろそかになってしまうようなことがあっては本末転倒です。
そのようなことの無いよう、自身のキャパシティを考慮し、その上で無理のない範囲でインターンに参加するようにしましょう。
まとめ
ここまで、インターンと選考の関係性から、インターンに参加することで得られるメリット、そしてインターンに参加するにあたっての注意点を解説してきました。
インターンへの参加が選考結果に直接影響することはあまりなく、そのため「インターンは参加しなくても良いかな」と思う就活生も一定いることでしょう。
しかし上述の通り、インターンに参加することで様々なメリットを享受することが可能になるのです。
インターンは学生という立場だからこそ体験することのできる、非常に貴重なプログラムになります。
学生生活の中で他にもやるべきことが多々あるかと思いますが、ぜひ無理のない範囲でインターンへの参加を検討してみてください。