オンラインでの面接は、場合によって面接官の声が聞きづらかったり、自分の声が伝わりにくかったりすることがあります。そのため、
「オンライン面接ではイヤホンを使いたいのだけど、失礼になるのだろうか?」
「オンライン面接でイヤホンを使わないと、むしろマナー違反なのだろうか?」
そんな不安や疑問をお持ちの方々も多いことでしょう。
オンライン面接は対面面接とは異なり、面接官と就活生の質疑応答や意思疎通がスムーズに行かないこともあるため、可能な工夫はぜひしておきたいものです。
そこで当記事では、オンライン面接でのイヤホン使用はOKなのか?NGなのか?徹底解説します。
オンライン面接ではイヤホン使用がおすすめです
「オンライン面接でイヤホンを使うのはOKなのだろうか?」と考える就活生は多いようですが、できれば使用した方がよいとされています。
その主な理由は以下の通りとなっています。
面接官の声が聞きやすい
オンライン面接では対面面接より、面接官、就活生のお互いの声が聞き取りにくい場合もあります。
面接ではスムーズなコミュニケーションが大切なので、お互いの声がよりクリアに聞こえる工夫はしておきたいものです。
オンライン面接の際、多くの企業でイヤホンの使用はOKなので、なるべく事前に用意しておくようにしましょう。
面接官の声が聞き取りづらく、何度も聞き返してしまうと、むしろこうした場合の方がマイナス印象を与えてしまうことにつながるため注意しましょう。
自分の声が面接官に伝えやすい
オンライン面接では、先と同様に自分の声も面接官に伝えづらくなってしまうのが特徴です。
しかし、自己分析や企業研究を行い、伝えたかった自分の強みや価値観、性格がスムーズに伝わらないのでは、後々後悔することになりかねません。
マイク付きイヤホンを使用すると、自分の声が面接官にクリアに伝えられるようになるので、用意できるのであれば積極的に使用した方がよいでしょう。
雑音が入りづらくなる
オンライン面接では、自宅で受けようとレンタル会議室などの自宅外で受けようと、静かな場所で行うことが基本的なマナーとなります。
しかし、気をつけていたとしても、周囲の声や車、電車、工事の音といった雑音が入ってしまうこともあります。
雑音が入ってしまうと、面接官も自分も集中力を切らしてしまうことになるため、できるだけ避けたいものです。
しかし、イヤホンを使用すると、周囲の雑音が拾われづらくなるため、余計な音をカットする意味でも、イヤホンの使用はおすすめです。
オンライン面接でイヤホンを使用する際の注意点
面接前にイヤホン使用を面接官に伝える
オンライン面接直後にいきなりイヤホンを使用するのではなく、開始前に面接官にイヤホン使用の旨を伝えておきましょう。
多くの企業で基本的にイヤホンの使用はOKとなっていますが、断りなく使用するより、開始前に断りを入れてから使用した方が丁寧な印象を与えることができます。
「お話をしっかりとお聞きしたいので」「きちんと話をお伝えしたいので」といった話し方で事前確認するとよいでしょう。
ヘッドホンタイプのイヤホン使用は避ける
イヤホンにはヘッドホンタイプもありますが、ヘッドホンタイプは画面上でも目立ってしまい、さらに就活生の髪型や表情にも影響が出てしまうため使用しないようにしましょう。
他人が相手の話を聞く際、話の内容そのものより、視覚的な情報(見た目、容姿など)から影響を受けてしまうといった有名な心理学実験の結果もあります。
そのため、髪型や表情にも影響を与え、顔の一部を覆ってしまうようなヘッドホンタイプのイヤホンは、その使用を避けるべきでしょう。
シンプルなデザイン、色のイヤホンを使用する
イヤホンのデザインには様々なものがあります。
中には色柄や形状が奇抜で派手なものもありますが、このようなイヤホンをオンライン面接で使用することは避けましょう。
面接官も就活生の話や表情より、イヤホンに気が向いてしまうため、アピールしたいことがきちんと伝わらない可能性があるからです。
また、面接という場にそのような奇抜で派手なイヤホンを使用していると、「空気が読めない人なのだろうか?」「社会のマナーを理解していないのではないか?」と思われてしまい、マイナス印象を与えてしまうことになります。
オンライン面接で使用するイヤホンは、シンプルなデザインで色も白か黒などにするのがよいでしょう。
最初からイヤホンをセットしておく
前述の通り、まず面接官にイヤホンを使用する旨の断りを入れて面接にのぞみますが、イヤホン自体は面接開始の段階からセットしておくようにしましょう。
面接開始後、大事な注意点や質問をすぐに受けることもあり、あたふたとイヤホンをセットして聞き逃しがあると、面接官に良くない印象を与えてしまいます。
同様に自分の声も面接官に伝えやすくしたいため、最初からイヤホンはセットしておくようにしましょう。
マイク付きイヤホンを使用する
イヤホンにはマイク機能が付いていないものも多数販売されています。
面接官の声を聞き取りやすくするという点では、単純なイヤホンでも使わないよりはマシだといえますが、自分の声を面接官にクリアに伝えやすくする、周囲の雑音を拾わないという点で、マイク付きのイヤホン使用をおすすめします。
パソコンにもマイク内蔵タイプのものもありますが、周囲の雑音を拾ってしまうため注意が必要です。
事前に充電しておく
イヤホンにはコード接続タイプとワイヤレスタイプがありますが、このワイヤレスタイプを使用する場合は、事前に必ず充電しておきましょう。
面接の途中で充電が切れてしまうと、面接自体が一時中断してしまうことになり、面接官にも迷惑をかけてしまいます。
また、このようなトラブルが起きると自分自身が焦ってしまい集中力を切らすことにもなるため、充電のし忘れがないよう十分に注意しましょう。
片耳だけ使用する
オンライン面接中、イヤホンを両耳に付けてしまうと、自分が話す声が聞こえづらくなってしまう可能性があります。
そのため、片方の耳はイヤホンを外して使うのがおすすめです。
マイクの距離に注意する
口元とマイクの距離が適切でないと、マイク付きイヤホンを使用していても効果が半減してしまいます。
口元からマイクの距離が離れすぎている場合、自分の声が面接官に伝えづらく、面接官にも声が小さく聞こえてしまいます。
一方逆に口元からマイクの距離が近すぎる場合、音声が割れてしまい、話している内容が伝わりづらくなるばかりでなく、面接官にストレスを与えてしまいます。
口元からマイクの距離は、一般的には10cm~20cm程度とされていますが、面接前に家族や友人に協力してもらい、テストしておくとよいでしょう。
イヤホンがない場合の対処法とは?
イヤホンを使用せずにオンライン面接を受ける際は、できるだけ静かな場所を選ぶことが重要になります。
例えば、自宅でオンライン面接を受ける場合は、面接日時を事前に家族に話し、その時間帯は特に静かにしてもらうか、一時的に外出してもらうようにするとよいでしょう。
家族同士の会話に気をつけてもらうことはもちろん、廊下を歩く、洗い物をするなどの生活音が聞こえがちになるため注意しましょう。
さらに、周囲から車や電車の音などが聞こえる場合もあります。
このような場合は窓にカーテンを付けたり、遮音シートを貼るなどの対策もあるため実践してみましょう。
また、レンタル会議室やコワーキングスペースの使用の際も、外部音が入らないか使用の前に必ずチェックしておきましょう。
まとめ
「オンライン面接でイヤホンを使うのはOKなのだろうか?」と考える就活生は多いようですが、できれば使用した方がよいとされています。
その理由として、
・面接官の声が聞こえやすくなるから
・自分の声を面接官に伝えやすくなるから
・周囲の雑音をカットしやすくなるから
などが挙げられます。 面接では面接官と就学生、お互いのスムーズなコミュニケーションが大切になるため、できるだけイヤホンを使用するようにしましょう。