近年、多くの企業で取り入れられ、増えてきているのがオンライン説明会です。
オンラインでの説明会はとかく企業側からの情報発信で一方通行になりがちですが、オンラインであっても積極的に受講したいものです。
「自分から進んで質問したいけれど、印象をよくする質問はあるのだろうか?」
「オンライン説明会の質問時に注意すべきことには、どんなことがあるのだろうか?」
そんな不安や疑問をお持ちの方も多いことでしょう。
オンラインとはいえ、企業と接する貴重なチャンスだけに、しっかりとしたアピールが必要です。
そこで当記事では、オンライン説明会での質問の仕方や印象をアップさせたりダウンさせる質問例をご紹介します。
そもそもオンライン説明会とは?
企業説明会では、企業が就活生に対し、企業概要や事業内容、待遇や福利厚生などを説明し、就活生が企業に質問できる場になります。
従来は企業や会議場などで対面で行われるのが主でしたが、近年では多くの企業がオンラインでの企業説明会を実施しています。
オンラインでは対面と異なり、その場の雰囲気を肌で感じることは難しくなりますが、地域を問わず参加することができ、移動時間やコストを抑えられる点でメリットがあります。
オンライン説明会の種類
ライブ配信タイプ
ライブ配信タイプのオンライン説明会は、リアルタイムで行われるのが特徴となります。
このライブ配信タイプのオンライン説明会は、開催時間に合わせて参加するといった時間的制約はありますが、説明後に就活生が企業へ質問ができ、対話によるコミュニケーションを図ることができます。
録画タイプ
録画タイプは、企業が予め録画した企業情報をオンライン配信するものです。
就活生は時間的な制約がなく、気軽にいつでもどこからでも参加することができます。
ただし、この録画タイプは先のライブ配信タイプとは異なり、就活生が企業へリアルタイムで質問ができるわけではないため、コミュニケーションが一方通行になってしまいます。
オンライン説明会では質問をした方がよいのか?
対面であっても、オンラインであっても、企業説明会では質問をした方がよいでしょう。
大まかな企業概要は担当者からきちんと説明されますが、自分が知りたい情報を確実に入手できるかどうかはわかりません。
前述の録画タイプのオンライン説明会では質問することはできませんが、ライブ配信タイプであれば質問は可能です。
就活において、企業の従業員に直接質問できるのは、この企業説明会の他、OB・OG訪問やインターンシップ、そして本番の面接となり、その機会は多いとはいえません。
そのため、わずかな機会を大切にし、不明点や確認しておきたいことは積極的に質問した方がよいでしょう。
オンライン説明会での質問の際、注意すべきこととは?
質問は簡潔にまとめる
オンライン上では通常の会話のように、スムーズに話すことが難しくなります。
そのため、オンライン説明会での質問は、ダラダラと話しすぎて何が聞きたいのかわからないように話すのではなく、質問をなるべく簡潔にまとめて話すようにしましょう。
ゆっくりハキハキと話す
オンライン上の会話は、相手とのタイムラグがつきものです。
相手の話が終わったと思って自分が話し始めても、相手の続きの話にかぶってしまうこともあります。
このような際、お互いの声がかぶったとしてもハッキリ聞き取れるように、ゆっくりハキハキと話すことを心がけましょう。
普段以上に「伝える」ことに意識する
オンライン上では日常の会話より、気持ちが伝わりにくくなってしまうため、普段以上に表情を笑顔で、声のトーンも高めに話すようにしましょう。
また質問後、担当者からの回答にも、相槌を打つなど、きちんと聞いていることも伝えるようにしましょう。
オンライン説明会で印象がアップする質問とは?
仕事内容やその企業の商品・サービスについて
オンライン説明会での質問の際、外せないのが仕事内容やその企業の商品・サービスについてです。
これらの質問は、志望度の高さを伝えることでも有効になります。
また、「私は〇〇だと考えているのですが」と前段で自分の考えを述べてから質問すると、より印象がアップします。
質問例
・競合他社と比べた上で、御社の商品やサービスの特徴・強みを教えてください
・〇〇職で働く上でのやりがいはどんなときに感じますか
・仕事をする際、大切にしていることは何ですか。
・1日の業務の流れを教えてください。
・御社で働く際に必要な心構えを教えてください。
社風や働き方について
同じ業界でも、企業によって社風は異なります。
自分に合った企業を探すためには社風についてもきちんと把握しておきましょう。
また近年、「テレワーク」「フレックス」など、働き方も企業によって多岐に渡っています。
自分が希望とする働き方ができるよう、オンライン説明会でもしっかり質問しておきましょう。
質問例
・職場ではみなさん、どのような会話をしていますか?
・成果も大切ですが、その取り組む姿勢や過程は認められる環境でしょうか
・リモートワークはできますか
・御社はどのような社風ですか
・同僚や部下が失敗したとき、周りの人はどのように声をかけていますか
必要とする人材ニーズについて
その企業全体で求める人物像については、公式ホームページの採用ページにも掲載されている場合もありますが、実務を行う現場レベルが求めている人材については、こうした企業説明会で質問をしなければわかりません。
質問例
・御社で活躍されている社員にはどのような共通点がありますか
・どのような人といっしょにに働きたいですか
・◯◯さんは、どのような志望動機で御社に入社したのですか
・これまでで印象に残っている就活生はどのような方ですか
・御社で働く際に取得しておくとよい資格やスキルはありますか
入社後のイメージについて
入社後のイメージに関する質問は、志望度の高さをアピールできるため有効です。
また、入社までに準備すべきことも明確になるため、目標も立てやすくなります。
質問例
・入社後、何年くらいでリーダー職になれるのでしょうか
・入社するまでに身につけておくべき知識やスキルはありますか
・◯◯さんが入社前と入社後で感じたギャップがあれば、教えてください
・内定者インターンシップの募集予定はありますか
・育児も両立されている方の働き方の工夫を教えていただけますでしょうか
福利厚生について
企業を選ぶ上で、各企業の福利厚生についてきちんと把握することも重要です。
ただし、すでにホームページに記載されていたり、回答に困るような質問は避けるようにしましょう。
質問例
・資格取得の支援制度などはありますか
・会社内の部活やサークルはどのような活動をされているのでしょうか
オンライン説明会で印象がダウンしてしまう質問とは?
企業のホームページなどにすでに記載されていることなど、調べればわかるようなことを質問してしまうと、「事前にホームページは見てこなかったのだろうか?」「それほど志望度が高くないのだろうか?」などと思われてしまいます。
このような質問は印象を悪くしてしまうため注意しましょう。
また、答えにくい質問も印象が悪くなってしまいます。
質問例
・企業理念を教えてください
・昇給賞与はどのくらいですか
・サービス残業はありますか
・新卒社員の3年以内の離職率はどのくらいですか
・お昼休みの過ごし方を教えてください
まとめ
オンライン説明会には「ライブ配信タイプ」と「録画タイプ」がありますが、ライブ配信タイプはリアルタイムで配信されるため、就活生が企業へ質問することもできます。
質問の際、印象をアップさせるためには質問を簡潔にまとめ、ゆっくりハキハキ話すようにしましょう。
また、オンライン上では日常の会話より、気持ちが伝わりにくくなってしまうため、表情や相槌、声のトーンなど、普段以上に「伝える」ことに意識するようにしましょう。