人事担当者を対象に面接での志望動機についてアンケート調査を実施しました。

就活において、面接試験やエントリーシートで、必ず問われる質問に「志望動機」があります。採用側としては、志望動機を聞くことで本気で自社を目指してくれているかの熱意を見ています。最初の選考書類であるエントリーシートでも問われますし、その後の面接試験でも質問されます。説得力のある志望動機を表現するためには、「自己分析」と「企業研究」が必須です。

今回の記事では採用担当者からのアンケート調査からみた「こんな志望動機はNG」の具体例から、面接やエントリーシートで落とされてしまう「志望動機」の内容・特徴について、紹介していきます。ぜひ、今回の記事の例を参考にして、通過する志望動機を語れるよう、事前準備をしっかりおこなってください。事前準備をしっかりおこなって、就職試験にしっかり臨みましょう。

調査概要

実施期間2023年6月
調査対象25歳から59歳までの人事担当者
調査方法ネットリサーチ
回答数46名

こんな志望動機はNG①「自社が求める人材と異なる」

採用する側としては、自社にあった人材を求めています。志望動機を質問する目的のひとつに、自社にあった人材かどうかを見極めるという点があげられます。自社が求める人材とことなる例として「こんな志望動機はNG」のアンケートでは以下のような回答がありました。

アンケート回答「自社の求める人材と異なる」

・当社が掲げるものと違うベクトルのもの

・深く考えていない 内容

・御社の将来性や企業感のみを言う人

・企業研究をせず漠然と何々がしたいという志望動機

・業界への理解が何もない

志望企業が求める人材と異なる志望理由を表現してしまう理由の多くは、企業研究がたりないという点にあります。まず、自分が入りたいと思う会社がどのような事業を展開しており、どのような仕事内容なのかをしっかり把握することが重要です。エントリーシートの枠の大きさは企業によって異なるので、志望動機は100文字バージョン、200文字バージョン、400文字バージョンといったように、いくつかのパターンも用意しておくのがおすすめです。

こんな志望動機はNG②「ありきたり・コピペ・定型文」

続いてのNG例は、どこでも通用するありきたりな志望動機。ネットや就活マニュアルなどに記載している例文をそのまま記載する「コピペ」行為をするなど厳禁です。その企業に入りたいと思う、熱意も思いもまったく伝わりません。内容というより「定型文」をそのまま使うという行為を行ってしまうといった点で既に低い評価になってしまいます。少なくてもWEBページに掲載されている志望動機の定型文のコピペ行為は、絶対に避けましょう。

以下、アンケート回答にあった、こんな志望動機はNG「ありきたり・コピペ・定型文」エに関してのコメントを紹介します。

アンケート回答「ありきたり・コピペ・定型文」

・ネットで調べたまんまの回答

・丸写し

・ホームページに書かれていることをなぞっただけの志望動機。自分なりの考えがない。

・マニュアルみたいな動機

・ありがちなマニュアル回答

・どこでも通用する内容

・汎用性が高い志望動機

・取ってつけたような内容

志望動機を定型文やありきたりな文章で伝えると、本当に自社に興味があるのかどうか怪しまれてしまいます。志望動機は入りたいと思う企業に対しての思い、熱意を伝える機会です。自分の言葉でしっかり文章を考えて内容を作成しましょう。

こんな志望動機はNG③「自分本位の志望動機」

3つ目のNG志望動機は、自分にとってのメリットのみを動機としている例です。「家から近い」「休みが取りやすい」「給料がよい」と、条件面のみにこだわって仕事内容などにふれていないパターンがこの例にあたります。

以下、アンケートにあった、こんな志望動機はNG「自分本位の志望動機」の例を紹介します。

アンケート回答「自分本位の志望動機」

・給料がよかったから

・給料と休みのこと

・ワークライフバランスを動機にする

・家が近いから

・休みが多い

・次の会社へのステップ

企業を選ぶときにはもちろん、ワークライフバランスのことや、休みの面、給料の面など条件面も重要です。ただ、条件面を前面に出す自分本位の志望動機では、自社で活躍してくれる人材かどうかの熱意が欠けてしまいます。その会社にはいって何がしないのか?条件面だけで選ぶならよそでもいいのではと思われない志望動機を表現したいものです。

志望動機でおとされない学生になるために

人事担当者のアンケート調査からみた「こんな志望動機はNG」の例をいくつか紹介してきました。以下の記事ではでおとされない志望動機の作成のポイントについて、紹介します。就活における定番質問である「志望動機」を内容の濃いものにするべく、しっかり準備をして、熱意と思いが伝わる志望動機をしっかり完成させる準備をすすめてください。しっかり事前に確認して就活試験に臨みましょう。

1:なぜ、そう思ったのかをひたすら自問自答で深堀りしよう

「志望動機」を作成するうえでのポイントはなぜ、その業界なのか?なぜその会社なのか?を表現することがあげられます。なぜ、よそではなく、ここなのか?なぜ、数多ある企業の中からそこを選んだのか?なぜ、を繰り返すことで、自分なりの価値観や思いが顕在化し、志望する企業で働きたいという熱意をが伝わる内容になっていくことでしょう。なぜ、その企業を選んだかという「なぜ」の部分を自分なりに深く考える事で、自分らしい、オリジナリティのある志望動機を表現しましょう。企業研究とあわせて、その企業がいいなと思った自分自身のことを詳細に分析することが大切です。

2:受験先のことをしっかり調べよう

志望動機を考えるにあたって、自分が受験する企業のことはしっかり調べておきましょう。どんな事業内容なのか、どんな業務内容なのかなど、自分が実際に働く姿を想像して会社のホームページや資料を事前に読み込むことで、その会社で働きたいという思いがより明確になっていくことでしょう。企業研修をしっかり行う事もとても大切です。

3:エントリシートの場合はスペースに収まる分量で記載しよう

エントリーシートの各項目にはそれぞれ枠が決まっています。志望動機を書く欄も、企業によって様々です。枠に収まる分量での記載を心がけましょう。枠をはみ出すことは厳禁ですが、スカスカなのも、避けましょう。目安は枠のおおよそ80%程度は記入するようにしましょう。文字は手書きの場合は、分かりやすく丁寧に記入しましょう。

4:志望動機を作成するうえでもしっかり自己分析を行う。

自己PRを作成する上で、今までの自分の経験を振り返える、自己分析をみなさん行うかと思います。志望動機を作成するうえでも、自己分析は必須です。今までの人生を振り返って、都度自分はどんな選択をしてきたかを思い返すことで、自分の価値観が明確になっていきます。自分がどんなことに力をいれてきたのか?なぜそれに取り組んだのか?自分の動きや行動を中心に振り返ることで、どうして志望企業を選んだのか、自分の過去の経験、現体験をもとに語ることが可能になり、オリジナリティのある志望動機が表現することができるでしょう。

完成度の高い志望動機を作成して選考におとされないようにしよう!

今回の記事では、人事担当者のアンケート調査からみた、「こんな志望動機はNG」について紹介してきました。志望動機は就活試験の大定番質問といえます。自己分析と企業研究を繰り返し、何度も書き直して、繰り返し手直しを加えて完成度の高い、説得力のある志望動機をめざしましょう。しっかり自分が目指す企業のことを調べて、事業内容や業務内容を把握しましょう。エントリーシートにしっかり記載できる志望動機の作成の準備を早めに着手して、今回、紹介したNG志望動機例を反面教師として、みなさんはしっかり事前準備を行って、就活試験に臨んでください。今回の記事を参考に志望企業の内定をめざして就活をがんばりましょう。