就職活動にあたり、自己分析を進めないといけないことは多くの就活生が認識していることでしょう。しかし自己分析をどのように進めれば良いかわからず、結果、時間をただただ浪費してしまう人も多くいます。限られた時間のなかで様々なことに取り組む必要があるのに、時間を浪費してしまうのは非常にもったいないことです。
ここでは自己分析に役立つ、自分への質問項目を紹介していきます。行き当たりばったりで自己分析を進めるのではなく、まずはここで紹介する質問項目を中心に、自己分析を進めてみるようにしましょう。
自己分析に役立つ質問8選
自己分析は自分という人間の理解を深めるために行うものです。そのためには、自分に対していくつか質問していき、その回答を掘り下げていくことが効果的です。ここでは、自分への質問項目として効果的なものを8つ紹介していきます。回答をどんどん掘り下げ、自分と言う人間についての理解を深めていきましょう。
これまでの人生で印象的だった経験は?
まずは、これまでの人生で印象的だった経験を自分に問うてみましょう。そしてその経験について、そのなかでどのような行動をしたのか、なぜそのような行動をしたのか、そのときにどんな感情を抱いたのか、その経験から何を学んだのか等、その経験に紐づく様々な質問を投げ掛け、深掘りしていくことが重要になります。
行動を起こした理由やそのときの感情を思い起こしていくことで、自分と言う人間の性格や特徴が見えてきます。自己分析の一歩目として、まずは印象的だった経験について、どんどん自分に質問していくようにしましょう。
部活やサークルなどグループ活動における自身の役回りは?
次に、部活やサークルなど、グループのなかで活動するときに、自分がどのような役割を果たしていたか、記憶を遡って確認していきましょう。グループのなかには様々な役割があります。リーダーシップを発揮しグループを引っ張っていた人もいれば、ムードメーカーとしてグループの雰囲気作りに貢献する人もいるでしょう。
会社においても、所属部署のなかでチームのために尽力することを求められます。自分がどのような役割をこれまでに務めてきたのかを整理し、その上で、会社というチームのなかでどのような役割を果たしていきたいのか、考えてみましょう。
何のために働くのか?
働く目的の中心に何を置くのかという点についても、この機会に整理しておくことが重要です。とにかくバリバリ働き、仕事におけるスキルを身に付けて活躍していきたいという人もいれば、安定的な収入が目的という人もいます。働く目的は人それぞれで、バリバリ働くから偉いということはなく、そこに優劣はありません。
家族との時間を大事にしていきたいと思っている人にとって、毎日夜遅くまでの残業が当たり前という職場環境は、あまり好ましくないかもしれません。社会人として働いていくにあたり、自分自身が望む働き方はどのようなものなのか、一度立ち止まって、じっくりと考えてみましょう。
理想の家族像は?
理想の家族像についても一度考えてみましょう。たとえば夜ご飯は必ず家族揃って食べたいと思っている人にとって、夜勤がある仕事はあまり向かないかもしれません。また、土日は家族でお出かけするなど、家族との時間を大事にしたいと思っている人は、土日休みの仕事が好ましいと言えるでしょう。このように、理想の家族像を考えておくことは、会社選びにおいて重要な要素になるのです。
尊敬する人は?
自分の尊敬する人がどんな人なのかも考えてみましょう。尊敬する人と言われてパッと思い浮かんだのがお父さんという人もいるでしょうし、好きな有名人が思い浮かぶ人もいるでしょう。思い浮かべるのは誰でも問題ありません。ここでやってほしいのは、なぜその人を尊敬しているのか、という点について思考を深掘りしていくことです。
例えばお父さんを思い浮かべた人によっては、お父さんが家族のために日々懸命に働いている姿を尊敬している人もいるでしょう。誰を尊敬しているのか、なぜその人を尊敬しているのかを深掘りしていくことで、自分が将来どのような姿勢で仕事に取り組んでいきたいと思っているのかを明確にしていくことができるのです。
性格の長所、短所は?
自分自身の性格についてもしっかり把握していきましょう。ポイントははじめから自分の性格を決めつけてしまわないことです。自己分析を進めていくと、自分自身の意外な一面が見えてくることがあります。はじめから決めつけて自己分析を進めてしまうと、そのような新たな一面を見逃してしまうかもしれないのです。
自分が短所と思っていた点も、周りの人から見ると短所とは映っていないかもしれません。周りの人の話も聞きながら、先入観は捨てて自分自身の性格を分析していきましょう。
得意なこと、好きなことは?
自分自身がどのようなことを得意とし、また好んで行うのかもしっかり客観的に分析しておきましょう。これは自分自身の過去の経験を深掘りしていくことで見えてきます。たとえば、元々英語が苦手だった人が、一念発起して英語の勉強に励み、TOEICで900点台を取るまでに成長したのであれば、その人には1つの物事を継続して実践していく力があると言えるでしょう。また、その過程で少しずつ成績が伸びることに喜びを覚え、勉強にやりがいを感じていたのであれば、1つの物事をとことん追及することが好きだとも言えます。
このように、過去の経験を深掘りしていくことで、自分が得意としていること、好んで行うことを分析していくことができるのです。
「仕事のスキルを身につけたらステップアップのためにどんどん転職していくつもりで、一つの会社に長く勤めることは考えていない」という人であれば、職場環境等はさほど気にしなくても良いかもしれません。しかし、そのような前提ではない場合には、自分が得意としていることや好きなことが生かせる職場環境を選び、就職することが重要だと言えるでしょう。
苦手なこと、嫌いなことは?
同様に、苦手なことや嫌いなこともしっかりと分析しておきましょう。苦手なことや嫌いなことを過去の経験を思い起こし、分析するのはなかなか気が進まないものです。そんなときは周りの人に話を聞いてみるのが効果的です。自分自身を俯瞰してみるのはなかなか難しいものですが、周りの人の目を通すことで、自分を客観的に分析しやすくなるのです。周りの人の話を聞くことで、思ってもいなかった自分の一面に気づかされることも多々あるでしょう。なぜそう思ったのかという理由と併せて聞き出していき、自分自身への理解を深めていくようにしましょう。
まとめ
ここまで自己分析に役立つ項目について紹介してきました。自己分析は、自分自身に対して質問し、その答えを分析する、というフローを繰り返し行っていくことでどんどん自分自身への理解を深めていくことができるものです。もちろんここで挙げている質問が自己分析における質問のすべてではありません。他にも様々な質問が考えられ、ここで挙げているのはあくまでも代表的な質問になります。ここで紹介した質問についてまずは自己分析を進め、その上で余力のある人は、その他の質問項目も考え、それらについても回答していくことでどんどん自分自身への理解を深めていくようにしましょう。