就活の際、業界・企業研究の手段として重要なのが、インターンへの参加です。しかし、
「インターンで他のインターン生についていけるかどうか不安」
「インターンでついていけなかった場合、どのように対処すればよいのだろうか?」
そんな不安や疑問を持っている人も多いことでしょう。
たしかにマイナス面で自分だけが目立ってしまっては、「選考の際にも不利になるかも?」と思ってしまい、インターン参加が怖くなってしまいます。
そこで、インターンで周りについていけないのでは?と感じた際の解決方法や、うまくいく対策を解説します。
インターンの種類
インターンは主に、以下の3種類に内容を分けることができます。
・セミナータイプ(短期)
・課題タイプ(短期~中期)
・就業タイプ(長期)
このように、インターン内容によって開催期間が異なります。
セミナータイプ(短期)
短期の場合、その多くが2日以上の開催となりますが、「1日仕事体験」といった旧来の「1dayインターン」も多くの企業で開催されています。
セミナータイプでは主に、業界や会社説明をセミナー形式で行っています。
学生への動機付けが主な目的のため、時間の多くは企業からの情報発信となりますが、質疑応答の時間もあるのが一般的です。
課題タイプ(中期)
中期の場合は1週間から1ヶ月程度行われますが、企業によって開催日数は異なります。
課題タイプの場合、商品開発や新規事業といったテーマが与えられ、他の就活生とともにグループワークやグループディスカッション、プレゼンテーションなどが行われます。
就業タイプ(長期)
長期の場合、約1年間行われます。
就業タイプは、実際に仕事をしてもらうといった内容になっています。
行う仕事に制約はありますが、企業は就活生の仕事への取り組みや姿勢がわかり、就活生は実際の職場の雰囲気や仕事内容がわかるため、双方にとって入社後のミスマッチが生じにくいといったメリットがあります。
インターンで周りについていけないと感じてしまう理由とは?
ここまで見てきたように、インターンには主に3つの種類がありますが、短期の場合、多くはセミナータイプとなり、他の就活生と直接会話を交わしたり、協同作業を行うわけではないため、「周りについていけない」と感じてしまうのは、中期や長期の場合がほとんどになります。
では、具体的に「周りについていけない」と感じてしまう理由を見ていくことにしましょう。
話している内容がわからない
中期や長期のインターンはグループワークや就業がその内容となります。
例えばグループワークでも、他の就活生がグループワークやディスカッションに慣れていたり、与えられたテーマについて詳しかった場合、議論がどんどんと進んでしまうため、自分だけが「話している内容がわからない」といった状態に陥ってしまうことがあるようです。
とはいえ、何も発言がないと「積極性がない」と判断されてしまうため、わかる範囲内で答える必要はあります。
自分の意見が間違っていないか不安だから
グループワークやグループディスカッションの場合、他の就活生が熱心で的を得た意見を言い合えば言い合うほど、「ついていけない」と感じるものです。
自分の意見はあっても、「それが正しいのかどうかわからない」、「否定されるのではないかと思い怖くなる」など、意見が言いづらくなってしまいます。
何を発言すればよいのかわからないから
グループ内での話し合いに、「自分は何を発言すればよいのかわからない」と感じたとき、「周りについていけてない」と思ってしまいます。
発言数が少ないと、「みんなが納得できるような、すごいアイデアを話さないと」と余計に考えてしまいがちですが、このように考えれば考えるほど何を発言すればよいのか、かえってわからなくなり、ますます「ついていけない」と感じてしまうのです。
緊張しやすいから
多くの人を前にすると緊張してしまう人は大勢います。
見ず知らずの複数名の前だとドキドキして気が散ってしまい、話の内容が耳に入ってこない人もいるでしょう。
また、そもそも人見知りしやすい性格のため、グループワークやグループディスカッション自体が苦手で、最初から「ついていけない」と感じてしまう人も多いようです。
どこで話し始めていいのかわからないから
他の就活生の議論が活発化し、意見に意見が重ねられたり、反論やさらなる同調意見が出たりすると、「自分はどこからその話の中に入ればよいのかわからない」と感じ、「周りについていけない」と思ってしまいます。
グループディスカッションの際、企業の従業員や採用担当者などが司会進行役をしてくれていれば、発言の少ない就活生にも回答を求めて指名してくれることもありますが、就活生同士でグループディスカッションを進める場合、話すタイミングがわからなくなるといったこともよく起こります。
インターンで周りについていけないと感じた場合の対策
ここまで見てきたように、インターンで「周りについていけない」と感じてしまう理由は様々あります。
では次に、その対策を一つずつ見ていくことにしましょう。
話している内容がわからない場合の対策
話の内容がわからず、そのままの状態で何もしないと、余計にわからなくなってしまう上に、周りからは「発言はないけど、話の内容はわかるのだろう」と思われてしまいます。
挙句、最後に全体を通した感想を求められても、的を得ない発言をし恥をかいてしまうこともあるかもしれません。
このようなときは、話の内容がわからない時点で「今の話は〇〇〇〇ってことでしょうか?」と正直に確認しましょう。
適度に確認することで、そこまでの話の認識をメンバー間で共有できます。
また、自分以外にも「周りについていけない」と感じている人もいるかもしれず、そのような人たちのサポートにもなります。
自分の意見が間違っていないか不安な場合の対策
自分の意見が間違っていないか気になるときというのは、周りの人々と話しやすい雰囲気になっていないときに感じるものです。
グループワークやグループディスカッションは、開始時刻と同時にいきなり本題に突入することはまず少なく、自己紹介や雑談などのアイスブレイクから始まることがほとんどです。
そのため、このような軽い話題の会話から積極的に話すようにし、相手の発言にも相槌を打ったり「そうですね」と共感してあげるなど、自分から話しやすい場にしておくことがその対策となります。
何を発言すればよいのかわからない場合の対策
グループディスカッションでは、何か特別なことや誰も思い浮かばないようなすばらしいアイデアを話す必要はありません。
グループ内で話し合い、最終的に一つの考えをみんなでまとめることが目的のため、何も話さないことの方が問題といえます。
何を発言すればよいのかわからない場合は、他の就活生の意見に付け加えたり、その意見に対する感想を言うなど、議論が前に進められるように話すことがその対策となります。
緊張しやすい場合の対策
緊張しやすい場合も、話しやすい雰囲気になっていないことがその原因となります。
このような場合、まずは他の就活生に共感することで、自分も安心して話すことができます。
どこで話し始めていいのかわからない場合の対策
特に司会進行役がいない場合は議論が活発化すればするほど、話すタイミングがわからなくなってしまいます。
このような場合は、「すみません、ちょっと話してもよろしいでしょうか」と前置きするか、手を上げるなどの意思表示をすると話しやすくなります。
まとめ
インターンでは「周りについていけない」と感じてしまうこともあります。
話の内容がわからない場合は、わからなくなった時点で周りに正直に確認するのがよいでしょう。
また、自分の意見が間違っていないか不安な場合や緊張しやすい場合は、話しやすい雰囲気になっていないと考えられるため、アイスブレイク中に積極的に雑談したり、他の就活生の話に共感するなど、話しやすい場づくりをまずは心がけましょう。
何を発言すればよいのかわからない場合は、他の就活生の意見に付け加えたり、話のタイミングがわからない場合はまず挙手して話すなどすると、「ついていけない」といった気持ちも変わるでしょう。