就活活動が本格化する中で、自己分析のやり方で悩む就活生も多くいることでしょう。エントリーシートの作成や企業分析等、他にもやらなければならないことが増えていく中で、自己分析に費やす時間を捻出できず、おざなりになってしまっている人もいると思います。ここでは、自己分析ノートを活用し、自己分析を効率よくかつ効果的に進める方法を解説していきます。自分なりの軸を持って就職活動を進めていくためには、自己分析を欠かすことは出来ません。自己分析ノートを活用し、上手に自己分析を進める術をマスターしておきましょう。

なぜ自己分析が必要なのか

「自己分析なんてしても意味ない」と先輩から聞き、本腰を入れて取り組んでいない就活生も一定数います。たしかに、日々自分について客観的に振り返り、自分という人間について100%理解できている人にとっては、就職活動のために改めて自己分析を行う必要はありません。自分の性格に合っている会社を探し、面接で自分をアピールする準備を淡々と進めていけば良いでしょう。しかし、自分のことを完全に把握できている人はあまり多くありません。

例えば、自分の長所、短所等を聞かれた際に、自信を持って即答することができるでしょうか。もし多少なりとも戸惑いが生じたのであれば、自己分析を行い、自分を見つめ直す必要があります。自己分析を通じて自分自身を見つめ直すことで、自分の持つ強みや性格、そしてどのような環境で働くことが自分にとっての幸せにつながるのかが見えてきます。就職した後も納得して働き続けることができる会社を見つけるためには、まずは自分自身を見つめ直すことが重要なのです。

自己分析ノートとは

「自己分析が重要なことは分かったけれど、そもそも自己分析ノートって何?」と疑問に思う就活生もいることでしょう。自己分析ノートとは、文字通り自己分析に活用するノートのことです。「わざわざノートに書き出す必要あるの?」と思う人もいると思います。たしかにノートに書き出さなくても自己分析を行うことは可能です。しかし、頭の中だけで考えようと思うと、情報をうまく整理できず、思考を深めていくことが難しくなることがあるのです。

実際にノートに書き出していくことで、考えを整理しながら思考を深めていくことが可能になります。ノートに書き出すのは面倒と思う人もいるかもしれませんが、書き出すことで考えが整理され、効率よく自己分析を進めることが可能になるのです。

手書きでなくてもOK

「手書きでノートに書きだすのは面倒だし、PC上でWordなどに書き出すのはどうなのか?」と思う就活生もいることでしょう。手書きノートを使う人が多く、一般的ではありますが、PCで進めても問題はありません。大事なのは頭の中だけで完結させようとせず、実際に書き出してみることで思考を整理し、深めていくことであり、それが可能なのであれば手書きノートにこだわらなければならない理由はありません。

ノートに書き出すよりもPC上で整理した方がはるかに時短になるという人であれば、PCを活用した方が良いでしょう。自分にとって効率よく自己分析を進められる方を選択し、取り組むようにしましょう。

自己分析ノートの書き方

 ここからは実際に、自己分析ノートの書き方を解説していきます。いくらノートに書き出した方が思考を整理しやすいとはいえ、思い立ったものを思いついた順に書き連ねていってしまうと、収拾がつかず、かえって考えをまとめるのに時間がかかってしまいます。効率よく自己分析を進めることができるよう、書き方をしっかりと押さえておくようにしましょう。

自分史を作成する

まずはノート上で自分史を作成するようにしましょう。自分史とは文字どおり自分自身の歴史のことで、自分の人生を振り返り、時系列に沿ってそれをまとめていくことを意味します。なかには幼稚園時代の出来事まで遡り、自分史を作成する人もいますが、基本的には中学生あたりの出来事まで遡れば問題ありません。

ポイントは、印象的だった出来事を中心に書き出していくことです。細かな出来事まですべて書き出していこうとすると、ものすごい時間と労力を費やすことになります。自分史の作成はあくまでも自己分析を円滑に進めるための手段であり、自分史の作成それ自体が目的ではありません。あまり時間と労力をかけすぎるのは得策ではないのです。印象的だった出来事であれば記憶にも鮮明に刻まれており、書き出しやすいでしょう。そのような体験を中心に書き出し、自分史を作り上げていくようにしましょう。

印象的だった出来事を深堀する

次に自分史作成の際に書き出した、印象的だった出来事について深掘りして書き加えていくようにしましょう。具体的には、どのようなことが起きたのか、そこでどのような困難があったのか、その際どのような感情を抱いたのか、どのようにしてその困難を克服したのか、そこから何を学んだのか、等です。

深掘りする際に大切になるのは、ある程度客観的に出来事を振り返り、深掘りしていくことです。主観が入りすぎると都合の良いように解釈し、話を歪めて書き出してしまう恐れがあります。客観視が難しい場合には、その経験をした際に周りにいた人に、当時の自分について聞いてみるのも効果的です。他の人の目を通して自分自身を見つめ直すことで、効果的に深掘りを進めることが可能になるのです。

自分の強みや性格を分析する

最後に、書き出した経験の中で自身が発揮した強みや、自分の性格について分析するようにしましょう。自分がどのような考えで物事に取り組み、対応していたのかを分析していくことで、自分自身の強みや性格が見えてくるようになります。

このような分析をそれぞれ書き出した経験ごとに行っていくことで、自分という人間についての理解を深めていくことが可能になるのです。この分析を進めるにあたっても、周りの人に自分自身について聞いてみることが効果的です。積極的に周りの人と話し、自分自身の理解を深めていくようにしましょう。

一度やったら終わりではない

 最後に自己分析における注意点に触れておきます。それは、自己分析は一度やったらそれで終わり、というものではないということです。我々は日常的に様々な経験をして、その中で様々な判断をしています。それらの経験を分析していくことで、自分自身の新たな一面を発見することもあるのです。「自己分析はある程度できたから、あとは企業分析等に注力しよう」と自己分析がある程度済むと、それ以降さっぱり自己分析をしなくなってしまう人もいます。就職活動では企業研究、業界研究、志望動機の作成等、様々なことを同時並行で進めなければならないため、ある程度自己分析が済んだのであれば、他のことにより多くの時間を費やすべきなのは間違いないのですが、自己分析を一切やめてしまうのは非常にもったいないことです。移動時間など隙間時間を活用し、日々自己分析を行う癖をつけるようにしましょう。

まとめ

 ここまで自己分析ノートを活用した自己分析の進め方について解説してきました。自己分析は自分の欠点も含め、改めて自分自身を見つめ直すことになるため、苦手意識を持っている就活生も多くいます。しかし就職活動を進めるにあたって避けては通れないものなのです。苦手意識を持ちやすい自己分析を少しでも円滑に進めることができるよう、ぜひ自己分析ノートを活用してみてください。

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