企業説明会は企業の選考を受ける前に自身の知らない情報や詳細情報を収集できるため、就職活動において非常に重要なイベントです。
企業説明会では参加者である就活生に質問の時間が設けられますが、時間の兼ね合いから質問できる人数は限られます。そんな中、質問をしたい人がいれば、質問はしたくないと思う方もいるでしょう。
この記事では、企業説明会で質問をするメリットを踏まえ、注意点やおすすめの質問例について紹介します。
企業説明会を有意義にしたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
企業説明会で質問をするメリットとは
まずは企業説明会で質問をするメリットについて紹介します。
質問をすることでさまざまなメリットを得られ、就職活動自体を有意義に進められる可能性が高いです。
企業説明会では特に質問をする気が無いという方も、メリットを知れば質問をした方が良いと思うかもしれないため、以下のメリットを把握しておいてください。
調べても分からない情報収集ができる
企業説明会では、主に企業側の業務内容や業界の傾向・将来性をはじめ、大まかな部分の紹介をします。
しかし、実際の職場の雰囲気や先輩社員の声、他社を差別化を図っているポイントなど、自身で調べても得られない情報も多く収集できます。
求人サイトや企業の公式サイトだけでは知り得ない情報やリアルな情報を収集できるのは、就職活動において非常に貴重な情報であり、自身にマッチする企業を探すには欠かせません。
また、実際の先輩社員の表情や雰囲気を把握することで、自身が入社したらどのような人達を関わっていくかイメージが付きやすくなる点も大きなメリットです。
企業側に名前を覚えてもらえる可能性がある
企業説明会では、就活生が入社したい企業を選ぶために参加しますが、企業側も採用したい就活生を探しています。
そのため、目立った人材や自社に興味を示している人材へアプローチをかけることも少なくありません。しかし、企業説明会は数十人から大きい規模だと百人単位で開催されます。
そんな中、自身をアピールするには周りの就活生とは違った行動を取るか、少しでも企業側と接触するしかありません。
質問をすることで自身の顔と名前を企業側に認識させるだけでなく、大人数の中で質問をする度胸や積極性を魅力に感じてもらいやすくなります。
すっきりした状態で選考に進める
就職活動では多くの企業の選考を受けて自身に合った企業を探しますが、選考を受ける企業の全てを納得しているという方は少ないでしょう。
みな何かしらの不安や疑問を抱えながら面接を受け、気になる点を解消することでその先の選考を受けるのか判断します。
しかし、不安や疑問を抱えたモヤモヤした状態で選考を受けても、入社意欲が明確でないため、知らず知らずのうちに面接の質が下がるということは少なくないです。
その点、企業説明会で気になる点を解消してすっきりとした状態で面接に臨むことで、内定を獲得できる確立にも影響します。
企業説明会で質問をする際の注意点とは
続いては、企業説明会で質問をする際の注意点についてです。
企業説明会は一種のビジネスシーンであり、一般的なマナーが決まっています。
マナーを守らずに質問してしまうと、企業側に「マナーを守れない」「モラルがない」人材と思われ、かえって逆効果です。
そのため、企業説明会で質問をする際は以下のような点に注意しましょう。
冒頭で学校名と名前を述べる
企業説明会で質問をする際の代表的なマナーは、質問の冒頭に「学校名」と「名前」を述べることです。
一般的に自分のことを明かさずに相手に質問をすることは失礼にあたり、ましてや質問をさせてもらう立場で自分のことを名乗らないのは大変失礼にあたります。
質問権をもらえた際は、必ず学校名を正式名称で名前はフルネームで名乗りましょう。
調べれば分かるようなことは聞かない
企業説明会は企業側の貴重な時間を使ってもらっているだけではなく、周りの就活生の時間も使っています。
また、企業説明会は会場を使用できる時間に制限があるケースが多く、質問をできる人数は限られることが多いです。
そんな中、すぐに調べれば分かるような質問をしてしまうと、企業側に無駄な時間を遣わせてしまったり、他に質問をしたかった就活生が質問できなかったりという事態に繋がりかねません。
そのため、質問をするときは、企業説明会でしか得られない情報の質問や企業側が話してくれた内容に関する深堀りを意識しましょう。
分かりやすいように端的に質問する
企業説明会で質問をするのは、大人数の前で1人だけ話をすることもあり、緊張するという方もいるでしょう。
中には「質問の問いかけが長い」「前置きが長くて結局何が聞きたいのかわからない」という方もいます。
もし企業側が何を聞いていて、何を答えれば良いのか分からないという事態になってしまうと、余分なラリーが生じてしまい、時間が無駄になりかねません。
質問をする際は、まず結論(聞きたい内容)から述べ、端的に質問しましょう。
聞き取りやすい声の大きさ、早さで話す
企業説明会で質問をする際は、地声で話すことがあればマイクを通して質問することもあります。
いかに質問の内容が良くても、企業側に伝わらなければ意味がありません。
特に選考ではコミュニケーション力を判断基準にしている企業が多く、たとえ企業説明会だとしてもコミュニケーション力が低いと感じられてしまうのは大きなマイナス点になってしまいます。
回答が終わったら必ず感謝を伝える
企業説明会で質問をして回答をもらった際は、必ず回答をもらったことへの感謝を伝えましょう。
説明会に限らず、自身の質問に対して回答をもらった際、相手へ感謝を伝えるのは一般的なモラルです。
もし感謝を伝えないまま終話してしまうと、常識のない人だと思われかねないため、質問をして終わりにすることはないようにしましょう。
企業説明会でおすすめの質問例3選
企業説明会ではただ質問をすれば良いというわけではなく、自身が気になる点や入社後のミスマッチを回避するためにも事前に確認しておくべき点がいくつかあります。
今回は、中でも企業説明会の際に聞いておくべき質問を3つご紹介します。
企業説明会への参加を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
1、社風や職場の雰囲気について
新卒社員が入社後に早期離職をする主な原因として、職場の人間関係が挙げられます。
いかに自身の好きな業務だとしても、一緒に仕事をする社員と性格や雰囲気が合わない場合、仕事自体を苦痛に感じかねません。
求人サイトや公式サイトでは職場の雰囲気を把握するのは困難であり、説明会で実際の先輩社員に話を聞けるのは非常に貴重な機会なため、積極的に質問してみましょう。
2、業務内容や働き方
同じ業界でも企業ごとに風習や職場の雰囲気、手法が異なります。
そのため、同じサービスを提供している企業でも入社してからの印象が大きく変わります。
入社してから「思っていたのと違った」という悪いギャップやミスマッチは早期離職に繋がりやすいため、事前に把握しておきたいところです。
面接と一緒に見学ができる場合は問題ありませんが、昨今ではオンライン面接のみで進める企業も多いため、面接と一緒に見学ができるとは限りません。
そのため、事前に聞ける範囲で聞いておくに越したことはないでしょう。
3、事業やサービスの戦略について
企業ごとに事業戦略やサービスの提供方法が異なり、企業経営に差が生じます。
いかに1つの会社に長く勤めたいと思っていても、企業の経営が安定していなければ困難です。
そのため、企業説明会の時点で企業ごとにどのような戦略をとり、他社と差別化を図っているのかを聞いておくことをおすすめします。
企業説明会で積極的に質問をして有意義な就職活動にしよう
今回は企業説明会で質問をするメリットを踏まえ、説明会でおすすめの質問例を紹介しました。
結論を言うと、企業説明会では積極的に質問をすべきです。
企業説明会は先輩社員からのリアルな話を聞ける貴重な場であり、選考を受ける前に自身の疑問や不安を解消できるのは大きなメリットになります。 そのため、少しでも有意義な就職活動になるように、企業説明会に参加した際は積極的に質問をしてみましょう。