就職活動では、自身に合った企業を見つけたり、自己PRで企業に対して自身をアピールしたりするためには、自分自身の性格や考え方を的確に把握しておく必要があります。
しかし、意外にも自己分析に対して苦手意識を持っている方は多く、上手く分析できないという方も多いです。
そこで今回は、就職活動における自己分析が出来ない人の特徴を踏まえ、自己分析を行うコツや方法について詳しく紹介します。
就職活動を有利に進めたい方や自己分析が苦手な方は、ぜひ参考にしてみてください。
自己分析ができない人の特徴とは
自己分析は誰でもできるというわけではなく、中には自己分析が苦手という方もいます。
自己分析ができない人の主な特徴は以下の通りです。
正しいやり方が分からない
自己分析は自身の性格や考え方を見つめ直すことですが、そもそもやり方が分からないという方も多いです。
自己分析の代表的な方法と言えば、自身のエピソードを振り返る方法でしょう。
過去の実体験を元に、自身の性格や考え方、強みや弱みなどを分析します。しかし、エピソードなどの要素を使わず、ただ単に自分はどのような物が好きか嫌いか、性格が明るいか暗いかだけを考えていても的確な分析はできません。
自己分析をする目的を理解していない
そもそも自己分析をする目的を理解していなければ、的確な自己分析はできません。
特に自己分析が苦手な方は、自身の性格を把握することだけを目的としている傾向があります。しかし、就職活動に活かせる自己分析を行うためには、自身の性格や強みを把握したうえで、採用してもらった場合、企業にとってどのようなメリットを与えられるのかまで分析しなければいけません。
難しく考えすぎている
自己分析ができない人の多くは、自己分析に対して苦手意識を持っており、そもそも難しい作業と思い込んでいるケースが多いです。
しかし、自己分析は正しいやり方をすれば決して難しいことはなく、誰でも的確な自己分析ができます。
そのため、まずは苦手意識を持たずに分析してみましょう。
短所ばかり見てしまう
自己分析を通して企業に自己PRをする為には、長所も把握しなければいけません。しかし、短所ばかり見てしまい、長所が分からないという方が多いでしょう。
短所ばかり見てしまうと、自信が無くなってしまう可能性があるため、長所を分析する為に過去のエピソードや成功体験を参考にすることをおすすめします。
就職活動で自己分析をする目的とは
先述したように、自己分析を的確にするためにはしっかりと目的を理解し、目的に沿った自己分析を行わなければいけません。
自己分析をする主な目的は以下の通りです。
「自分」という人間を正しく理解する
人は自分のことは自分自身が1番知っていると思いがちですが、意外にも自分では気づかなかった長所や短所があり、自己分析を通して新たな自分を見つけることも少なくないでしょう。
就職活動で自分をアピールしたり、人間性を理解してもらったりするためには、まず自分自身が的確に理解する必要があります。
自身に合った企業や業界を見つける
企業によって職場の雰囲気や求める人物が異なり、合う人合わない人が生じます。万が一自身に合わない企業に入社してしまうと、入社後の早期退職に繋がりかねないため、自分はどのような企業が合うのかを把握しなければいけません。
その点、自己分析を通して自身が好きな環境や雰囲気だけでなく、どのような人達と性格が合うのかが把握でき、自身に合った企業や業界が見つけやすくなります。
「自分」という人間を正しく言語化して相手に伝える
ただの自己分析の場合、自身の性格や強みを把握するだけで充分ですが、就職活動で活かすためには正しく言語化できなければいけません。
自身の考えを相手に的確に伝えるために言語化するのは、決して容易なことではないでしょう。そのため、履歴書やエントリーシートの文面や、面接の短い時間で自身の性格や強みを的確に言語化をするのは困難です。
そのため、自己分析を通して相手へ的確に伝えられるレベルで言語化するために、自分自身のことを把握する必要があります。
自己分析をする時のコツとは
自己分析は闇雲に自分を分析しても効果は薄いです。
そのため、自己分析の際には以下のような点に注意してみてください。
自身の性格を客観的に考える
自己分析で失敗するケースとして「主観で考えてしまう」ケースがあります。もちろん、自分目線の分析も必要ですが、客観的に自分を振り返ることで今まで見えてこなかった一面に気づくことがあるでしょう。
そのため、自己分析の際は、自分目線と客観的な目線で考え、視野を広げて分析することをおすすめします。
過去のエピソードを振り返る
効率良く自己分析をするためには、過去の経験やエピソードを振り返り、自身がその時に感じたことや行動したことを分析するやり方がおすすめです。
自身の実体験をもとにすることで、自身の中でイメージしやすくなるだけでなく、面接の自己PRの時も話に信憑性を出しやすくなります。
短所から長所を考える
自己分析をしても短所ばかり見えてしまうという方もいるでしょう。しかし、長所と短所は紙一重であり、短所と思っていたことも捉え方や考え方を変えれば長所になることがあります。
たとえば「複数のことを同時にできない」と短所に考えている点があるとしましょう。たしかにネガティブに考えると、複数のことを同時にできないのは効率が悪く思えます。しかし、考え方を変えれば「1つのことを集中してやり遂げられる」という長所に変わるのです。
このように、自分では今まで短所と思っていた点でも、客観的かつ視点を変えることで、長所が見つかりやすくなるでしょう。
自己分析を行う方法とは
自己分析の方法はさまざまありますが、主には以下のような方法があります。
家族や友人・知人に相談する
自己分析は客観的に考えることが重要ですが、自分の中で客観視するのは限度があります。そんな時は思い切って家族や友人、知人に相談してみましょう。
実際に客観的に自分を見てくれている人物に聞くことで、自身の新たな一面に出会いやすくなります。
就活エージェントに相談する
就活エージェントとは、就活生が就職をするサポートをしてくれるサービスのことです。
就活エージェントは就職活動におけるプロであり、自己分析もに関するノウハウやコツを知っています。自分自身で上手くできない時はプロに相談するのが1番です。
そのため、就活エージェントに自己分析のコツを聞いたり、考え方や過去のエピソードを話して客観的な意見をもらうといいでしょう。
失敗した経験も参考にする
自己分析の参考にするエピソードは、必ず大きな成果を出した成功体験でなければいけないことはありません。過去の失敗体験から学べることもあり、失敗したうえで自信がどのように感じたのかを参考にすると、長所も見つけやすくなります。
好きなことや嫌いなことを書き出す
頭で考えても答えが出ない時は、自分で思う長所や短所を書き出してみましょう。
箇条書きでも自分に関する情報を数多く書き出し、その中で共通することや似たようなことをまとめていくうちに、必然的に自己分析に繋がります。
また、書き出す際には、自身で思いつくことだけでなく、普段周りの人に言われることも書き出してみましょう。
とにかく選考を受ける
自己分析がどうしても上手くいかないという方は、実際に多くの選考を受けることをおすすめします。
企業の説明会に参加した際に「合う」「合わない」と感じるため、その時になぜ合うか合わないかと考えたのかを振り返り、自身の考えや企業選びの基準にしていることが見えてくるでしょう。
また、面接で質問に対して答えているうちに自身の中でも考えがまとまっていくため、自己分析にも繋がります。
自己分析は就職活動だけでなく将来にも役立つ
今回は、就職活動における自己分析ができない人の特徴を踏まえ、自己分析のコツや方法について紹介しました、
自分のことを自分自身が理解できなければ、企業に対して的確なアピールができないため、就職活動を有意義に進めるためには自己分析が必要不可欠です。
自己分析が苦手という方は、ぜひこの記事の内容を参考にして、納得のいく就職活動に役立ててください。